ATARU III (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003190

作品紹介・あらすじ

チョコザイ-本名、猪口在。アタルは、FBIの特別な訓練を受けた捜査官候補生だった。ラリーはアタルの能力が舞子によって開花すると気づき、舞子をアメリカに誘う。沢はそんなラリーを激しく警戒している。そんなとき、アタルの家が見つかったという知らせが。そして、舞子の母の死にある疑惑が持ち上がる。アタル、沢、舞子、それぞれが追い求めてきたものが、とうとう明るみに出始めた-。新感覚ミステリー、怒涛の結末。

感想・レビュー・書評

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  • Ⅲに来て、急にバタバタし始めた感がある。
    ドラマのノベライズだから仕方のない部分もあるのだろうが、場面転換が唐突すぎて、ついていくのが大変だった。

    結局、チョコザイの症状は「個性」なのか「障がい」なのか。
    「天才」という扱いも、実は逆差別なのであり、天才扱いしたからといってそれをアタルが喜ぶわけでもなかろう。
    個性として扱うには、たぶん人の心は弱すぎると思う。定型発達者にとっては彼の行動パターンは理解しづらく、そこに勝手に悪意をみてしまう。
    アタルの母親がまさにそうだ。定型発達者としての反応だけを期待してしまうから、一緒にいるのが辛くなるのだ。

    それから、「家族」というものの捉え方が今ひとつ類型的だった。
    なんでもかんでも家族に還元すればいいというものではない、ということをそろそろ知るべきではなかろうか。
    「障害がある人」の幸せを、周囲が勝手に決め付けることで起きる不幸には事欠かないのに。
    だから、ラストシーンが小気味よかった。アップデートを忘れた、という理由はあるにせよ、アタルが戻ってくるのだから。

    268ページ8行目の誤植には戸惑った。いきなり「マリ子」なんて出てくるから誰かと思った。ここは「ゆり子」でしょう。

  • ドラマ未視聴。それでも楽しめる小説でした。
    にしても、ドラマって、この難しい専門用語多発して理解されるの?って思ったんだけど、家族の話では説明がちゃんと入ってたそうで。
    それなら、この専門用語群はある程度易しく感じるのかなーと。
    でも、9時台でやるドラマではないのかもね。10時の大人の時間でしょー、たぶん。

  • ドラマ観なきゃよかったなあ、(それか、先に本読んでからドラマ見れば、まだマシだったかも…)と、心底後悔。ぱらぱら捲って(すっとばして)、3冊を1日で読了。さすがの百瀬しのぶさんなので、こざっぱりまとまった文章。ただ、3冊に分ける意味があったのか疑問。

  • 障害ととらえるより、個性ととらえる方が道は開けると思います。今のアタルは幸せですね。

  • ドラマでは描かれなかった細かい心情までわかるので、ノベライズはいいですね。舞子のチョコザイ君への感情て恋愛感情もあったんだぁ、とちょっとびっくり。ドラマで仲よしとは思ってたけど、あくまで友情というか相棒への気持ち?のように思っていたので。

  • 人は、忘れることで辛いことから立ち直ることができるけど、 チョコザイ君は、記憶がなくなることがない。 チョコザイ君が事件を解決することで、自分自身のストレスとなってしまうことが、とても可愛そうだと感じました。

  • ドラマから入ったためサクサクパラパラと一気読み。
    なんでしょうか…。
    ドラマは大好きなのですが、小説にすると台詞もその他もあまりにもアッサリしている。読んでいて楽しさは、正直無い。
    ただ、最後の野崎の台詞、なぜドラマで切ってしまったのでしょうか…。
    切らないでほしかった。

  • ドラマ『ATARU』のノベライズ版3巻目。

    2巻と続けて読みました!
    ラストも気に入ってます。
    ドラマを思い出しながら楽しめました♪

  • アタル

  • 20120823読始。20120827読了。

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著者プロフィール

作家・ライター。主な作品に『DOG SIGNAL ひよっこドッグトレーナーはじめます!』『世界はとつぜん変わってしまう? もし、「あたりまえ」の毎日が、ある日とつぜんうしなわれたら?をかんがえる本。』『レシピにたくした料理人の夢 難病で日を使えない少年』(すべて角川つばさ文庫)など。

「2023年 『日本植物学の父 牧野富太郎 「好き」を追い続けたぼくの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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