あのとき始まったことのすべて (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1433
レビュー : 150
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003220

作品紹介・あらすじ

社会人三年目――
中学の同級生との十年ぶりの再会。それが、僕らのせつない恋の始まりだった……。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫で再読。
    読み始めは少し怠かったけど、やっぱりとても好きな本だ。

    この本を初めて読んだ時と、2度目に読む今とでは状況が変わった。
    思い返してみると、その時のことが今に繋がってるなとリアルに感じる。
    あの頃の悲しいことは過去になって、苦手だったことも少し大丈夫になって、叶わぬ夢が現実になったりもした。
    1人で読んでいたこの本を私きっかけで読んでくれた人がいて、それによって今私はまたこの本を読むことになった。

    思ってるよりも時間は優しい流れ方をしているのかもしれない。
    信じられないような奇跡も意外と起こるし、堪え忍んでいるだけでもちゃんと変わっていってくれる。
    バタフライエフェクトを信じて、下らないことで黄金回転を作って、アボカドの種を植えてくれる人を尊敬しつつ愛しく思って、毎日過ごしていきたいな。そうできたらいいな。
    と読み終えたら少し素直になってた。

  • あー、この本好きだーって思った。
    まだ1話読んだところ。

    いいな、
    昔の同級生に会いたい!
    わたしも、こんな風に誰かに思い出してもらえたらいいなあ

  • 「何かが始まるとき、今がそのスタート地点だと意識できることなんてなかった・・・」

    「たくさんの人の小さな羽ばたきが、あちこちでシンクロして、トルネードになったとき、大きな奇跡が起こる・・・」

    そうかもしれないなって、思いました。


    自分が覚えている瞬間を相手は覚えていなくて、
    自分が忘れていることを相手は覚えていて。

    そんな1コマ1コマが学生時代にはたくさんあったような気がします。

    切なくて、愛おしくて、恥ずかしくて、
    そんな思いを思い出させてくれる1冊です。

  • すごく、すごく、すごく好きです。
    これ以外にも言えることなのだけれど、中村航作品には、その言い回しや表現にいちいち心を鷲掴みにされてしまいます。
    中でもこれは1番でした。
    読み終えた翌日まで、なんだか不思議な気分を引きずっています。
    果たしてこの話は、軽いのか重いのか、夢物語なのか現実なのか、甘いのか苦いのか、嬉しいのか切ないのか…そのどれもが入っているような気もします。

    雰囲気ごと、ぜーんぶ味わえる本。それでしか味わえない本。
    なので、あえて具体的な感想は書かないでおきます。

    でも…好きな人のフードには何か入れたくなる。東京。

  • 中村航さんらしい、優しい空気感。私自身ひとり親だったので、白原さんのくだりにはちょっとざわつくものが…でも、すごく分かるこの感じ。

  • 切なくて甘酸っぱい…

  • 途中断念

  • 好きな人のパーカーのフードには、
    何か入れたくなるらしいよ

  • 中学時代の同級生が10年ぶりに再会してそこから始まる切ない恋の話
    お互いの淡い思いと大人になってからの思いが優しく表現されていてよかった
    二人のやりとりを見ると微笑ましくなったけれど 途中、切ない展開にもなりそれとはまたちょっと違った結末に・・
    出てくる登場人物みんながとてもいいキャラで、何気ない会話なんかがとても良かった。

  • どうでもいい会話の応酬でした。

    でも日常で交される言葉ってそんなものなのかもしれない。
    ましてや中学生の会話なんてのは、その時期を過ぎてみれば、あるいは他人が聞いてる限りは大したことではない。
    箸が転げてもおかしい年頃、だし。

    だからこそ、大人になって再会してもなお、どうでもいい会話をネタに屈託なく盛り上がれるというのは、貴重なことなんだろうかと思わされました。

    そういうのは、頭を空っぽにして、率直に話せるという意味で、安らぐ時間だし、楽しいものなんだろう。

    郷愁や甘酸っぱさが混ざった感じの小説で、友情や青春の残り香を楽しめました。

    登場人物に癖がないので、劇的な感じはしないけれど、だからこそ気楽に読める。
    ただ、会話内容に意味を求める人は向かないかもしれない。

    パーカーのフードの魅力は、とてもよくわかる。
    いたずら心をくすぐるものがある。

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著者プロフィール

中村 航(なかむら こう)
1969年、岐阜県生まれの作家。芝浦工業大学工学部工業経営学科卒。2002年、『リレキショ』で文藝賞を受賞しデビュー。2003年、『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』が連続して芥川賞候補となり、後者は第26回野間文芸新人賞を受賞。
代表作に、『100回泣くこと』『トリガール!』『デビクロくんの恋と魔法』。ベストセラーとなり、後に映像化された。

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