ふたりの距離の概算 (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年6月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041003251
感想・レビュー・書評
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ある。猜疑心とすれ違い。若ければ若いほど。きっと自意識の高さ故なんだろうなぁ。懐かしさと同時に甘酸っぱい。
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古典部シリーズ、二年目のスタート、春の物語。
それはちょっとしたボタンの掛け違いからはじまりました。
意外にその底は深く、でも、青い友情であればありそうな。
ちょっと学生のころを思い出しました、とある想いと共に。
- だから、違うと思った。
外からだと見えない(見ない)ことも、
内に踏む込めば、だいぶ見えるようになるのでしょうか。
ふたりの距離の概算も、少しは精度が上がってきたのかも、知れません。
さて二年目の物語は、どのように綴られていくのでしょうか。。 -
大人気古典部シリーズの第5巻ということで、ゆっくりとではあるが時間は進み、高校2年生になった奉太郎たち古典部部員。今回はマラソン大会で省エネ奉太郎がまたしても推理する。古典部の魅力はミステリ×青春という絶対に面白い掛け合わせと、高校生たちの心理描写だ。謎が解けたとき、その人の本当の気持ちや意図に気づくわけだが、そこに嬉しさや悔しさ、恨みなどがあって若者の心を離さないシリーズになっている。
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測り間違えたのはマラソンの距離か、心の距離か。
謎が複雑で重たい内容だったけど、解決というよりかは暴いたって感じ。大日向の言葉が結構好きだったから、古典部に残ってほしい。 -
読了。古典部シリーズ第5弾。古典部に新入生が仮入部するも……。今回も伏線が素晴らしいです。喫茶店の名前が素敵すぎです。
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『ふたりの距離の概算』
2023年6月16日読了
初めての古典部シリーズ!
といっても、それまでの作品はアニメで見ており、概要は知っているのだが。
これは折木らが進級し、2年生となった後のお話し。
新歓祭が終わり新たに一人の新入部員を迎えようとしていたある日。
新入部員は「とあること」がきっかけで入部をやめてしまう。
その場に居合わせたにも関わらず、肝心な「とあること」がわからない折木は、
マラソン大会の最中、部員の福部・伊原・千反田、そして新入部員の大日向に接触を試みるのだった。
なんといってもタイトルがいい!
物語を読み進めていく上でわかっていく、ダブル…トリプルミーニング。
マラソン大会を舞台に時間差で出発する各部員と折木との物理的な距離
新入部員・大日向と2年生たちの心の距離
そして、物語の最後に明かされる真実とそれに付随した”ふたり”の距離
わかってしまえば「なんだそんなことだったのか」と思うほど、
日常にありふれた出来事だったのかもしれない。
しかし、各所に散りばめられた伏線を一つ残らずみごとに回収し、
折木を、そして読者を真実へと導くのは、「さすが」の一言に尽きる。 -
ほろ苦い青春ミステリー小説。
人の細やかな心情に謎を解くヒントが散りばめられていて、とても面白い小説でした。
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タイトルが好きな作品。一つ難を言うとすれば、情報量が多くて整理が難しかったので、もう一度読む機会があればそうしたいと思う。
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古典部及び氷菓はアニメ共に最高ですね!笑
あの大人過ぎる古典部員たちの会話劇がもう一度みたいです!(笑) -
雛がとてもかわいらしかったので少しびっくりしましたが、ほかのも確かにこんなしょっぱさでしたね。
でもやっぱり、クドまでに比べると、お話がとってもかわいい。
そして折木さんの変化に驚きが隠せません。
最初、大日向が折木さんのことが好きで、千反田さんがどう見ても好きそうに見えるのに、応援するみたいなこと言われて怒ったのかな、そんなんだったら嫌だなと思っていたのですが、幸いに見当はずれでした。よかった(笑) -
米澤先生はキングの「死のロングウォーク」を意識なさったと後書きに書いていらしたけど、私はどちらかというとカズオ・イシグロの「日の名残り(The Remains of the Day)」を思い出す。行程の途中の主人公が過去を振り返りながら進んでいく物語。まあ、奉太郎はスティーヴンスほど「あてにならない語り手」ではないけれど。
そのカズオ・イシグロを思い出す方式が私は好きです。話の展開も謎解きも申し分ない。
ただ不満があるとすれば、極寒の雪降る中マラソン大会を3年間やらされた身としては、途中ショートカットの上おだんご食べるなんてズルイ(私怨です)!
……まあ、うちのマラソン大会はさすがに20キロも走らなかったけどね。 -
何度読んでも面白い
浅い感想しか出ない自分が不甲斐ない -
悲しいすれ違いってこういう事なんだなと読み終わって第一に思った。面白かった。
今までの時系列を順になぞっていく形じゃなくて、エンディング1歩手前から始まって、エンディングにたどり着くまでの道中で過去に起こった一連の出来事を振り返って、物語に決着をつける。という話の構成が一風変わっていて新鮮で面白かった。
今思うと既にそこまで進んでしまっているからこそ、もうどうにもならない話だよ。という意図もあるのかなと思った。
奉太郎本当にえるちゃんのこと好きね……( ◜ω◝ ) -
アニメの氷菓は見ていたのですが、原作が気になってまず手に取ったのがこの「ふたりの距離の概算」でした。
アニメをすごく気に入ってたこともあり、原作って面白いのかなと不安になりながら購入しましたが杞憂でした。面白すぎて何度か声に出して笑ってしまいました。
タイトルから難しそうという先入観がありましたが、奉太郎の適度にてきとうな所が程よくて読みやすかったです。大満足!
試しに買った原作でしたが、読みやすい上に面白いので全巻揃えたいという気持ちにすらなりました。 -
2ヶ月という短い付き合いでは、思い込みやタイミングの違いで人の印象はガラッと変わる。奉太郎の神がかった推理によって、その誤解を解いていくという話だった。推理力はもちろんだが、今回は特に記憶力に驚かされた。おそらくだが、彼の頭の中に資料室があって必要な会話を読み返しているのだろう。
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安定して読めた作品。
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古典部シリーズ第5弾。相変わらず米澤先生の文は読みやすい。
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脳内でアニメで再生された〜〜楽しかった〜〜もっとこの世界観にいたかった〜〜古典部シリーズずっと読んでいたい〜〜ぴゃ〜〜
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アニメで知って、初めて読んだ原作。アニメでやってないところの話が読みたくて。古典部すきだな、原作を読んでよりキャラクターそれぞれの個性や考えがみえてきた
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古典部の4人が2年生となり、新入生が入部してきたが、ほどなくして退部するという。マラソン大会で走りながら、新入部員がすぐに辞める理由について考える奉太郎。構成が凝っていて、マラソンの進行と、新入生勧誘からの出来事を思い出すのが同時並行で語られる。部活が盛んな神山高校は、さすがに新入生勧誘も派手で、高校時代が懐かしくなる。
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古典部シリーズで、氷菓に続いてオススメするとしたらこの巻。
トリックが登場人物の年代の悩みによくマッチしているのと、オチも好きなので。 -
2017/8/14
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古典部シリーズ。
ふたりの距離を概算するのは折木奉太郎。
相変わらずの推理力。
省エネをモットーとしつつも、仲間や後輩のためにはちゃんと動くことのできるこの男は普通にかっこいいと思うし頼りになる存在である。
非常に魅力的な男だと思うが少し現実的ではないのかなとも思ってしまう次第である。
千反田さん含め古典部は皆魅力的な個性派集団の集まりであることは間違いない。