ダブル・ジョーカー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.90
  • (282)
  • (588)
  • (335)
  • (34)
  • (1)
本棚登録 : 3235
レビュー : 370
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003282

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ハードボイルドだ。。。

    やっぱり男性向けの小説だなぁと思う。
    読みにくいわけではないが、自分はあまり得意ではない。

    短編だし、好きな内容ではないのに最後まで読んでしまった。
    最後まで読ませる何かがあるんだろうなぁ・・・。

    最後の一話にホっとして、★★★★。
    ↑こういう一話は大好きだ!

  • 第2弾として読了。明るい部分は一切なく、人と人との心理戦。マンネリ感を感じるし、パターンがわかり始めてきた。D機関なんとか読者の期待を裏切るシナリオを期待して、第3弾に突入したい。

  •  ジョーカー・シリーズの続き。ダブル・ジョーカーは、タイトルからして、D機関と対等のライバル機関が出てくるかと思ったのですが、やっぱ結城中佐は強かった。同時に、このシリーズは強敵とのやり取りというより、D機関スパイのすごさを堪能する話なんだな、と思いました。風機関、スペアにたとえるには役者不足に過ぎる。
     時代背景とスパイ事件との絡みは、「蠅の王」が興味深かったです。「柩」はスパイものとしてのロマン。アニメはこの話がめちゃめちゃ好きです。あのアレンジの仕方はずるい……思い入れ倍加してしまう……!「眠る男」は、スパイの動向がどうっていうより、あの時代背景でお話を入れたかったのかなぁと。今後も含めて「とらわれるな」を題材にした話は何本かありますが、難しいよねぇ、とも。

  • 対象者には自らの存在を完璧に悟らせず、徹底的に「見えない存在」でいるD機関の優秀なスパイたち
     とんでもなく用意周到に、かつ確実に対象者を踊らせてしまうのがすごい
    (華麗に踊らされた風機関の人たちはアニメより1.5倍は滑稽だった)

     収録作品のうち「ブラックバード」は、「柩」とほぼ同時期というところが興味深かった
     完璧であるはずだったスパイ活動が、重なってしまった不運のために起きてしまった誤算……
     突然の終焉が切なく、これから日本が転がり落ちていく先を思うと悲しい……

  • ジョーカーゲームの続編
    とは言っても各話オムニバスなのでこれから読み始めてもまったく問題ナッスィング
    今回はD機関に対抗する組織も出てきたり、D機関の人でもミスしたりな感じ
    それにしても、主人公がD機関外の人の話は誰がD機関の人なのか予想がつかぬ
    まぁ、「まさかこの人が?」と思われる人ではない人がホントのスパイという、将にD機関の方針のような展開なわけだけれども

    あと、主人公がD機関の人だと、なにがしかのミスが描かれてる気がする
    本人たちだけではなく他の組織も含めてね

    アニメ化されてない話も載っていて、ジョーカーゲームよりは新鮮な気持ちで読めた
    まぁ、アニメ化されなかった理由は邪推できるような部分もあるね

  • ヤバい。面白すぎる。
    第1話なんて、絶対こいつ出し抜かれるに決まってる、その情報提供者が怪しいってば、と思って読んでるのに面白い。
    結城中佐の現役(今でもそうとも言えるけど)時代の話、前作の大脱走の裏話、どれも全部ドキドキワクワクする話ばかり。
    続編も必読。

  • ジョジョ三部のジョースターさんばりに「オーマイゴッド」と叫びたい。そのあと、机ないしテーブルをばしばしと叩きながら、「なぜ、なぜ!」と悔しがりたい。そののち、無言で涙を流しながら、この出会いに感謝したい。

    つまり、もっと早くにこの本を読みたかった、ということです。第1作目と同じく、めちゃくちゃ楽しかった。読んでいて、面白いというよりかは、楽しいと思わせてくれる作品。
    表題にもなっている「ダブル・ジョーカー」はアニメのエピソードにも組み込まれましたが、少し脚色されているので、なるほどここを使ったのかとアニメ制作陣の手腕も同時に知れて楽しいです。「ロビンソン」の裏側が見られる「眠り男」も面白かったですし、後味の悪い「ブラックバード」も好きでした。が。

    今回収録されている話の中では、ダントツで「柩」が好きです。タイトルがまず秀逸。死ぬな、殺すなを信条とするD機関のスパイたちですが、彼らだってやはり生物学的には人間。いつか死が訪れますし、肉体だって不老不死ではない。でも、その誰にも平等に起きる死の瞬間でさえ、あれだけのウィルパワーを発揮できるのは、やはり尋常ではないと思うのです。
    整頓された家に無造作に置かれたアスピリンの錠剤や、書類にうすくかけられたタルカム・パウダー、ネクタイに止められたピンの位置。あえて自分の印象を薄くする。自負は持ちつつも、自分を駒のように扱う無慈悲さ。
    シリーズの中でたびたび語られる、「自分にはこれくらいできてあたりまえだ」という感覚は、もしかしたら、彼らに残された唯一の生きる方法なのかもしれません。

    平凡な人間は、特異な才能を持つひとを憧れ、妬みますが、普通になりえないひとは、拭いきれない孤独の中で生き続けなくてはいけなくて、それは想像を絶するしんどさなのではないでしょうか。
    遺体の目を閉じた結城中佐は、それを誰よりも知っているんでしょう。

  • 20160531
    前作とは違う面での彼等の話。苦しいお話がいくつか。苦しいけど好きだという理由で★5つ。
    ★★★★★

  • 『ブラックバード』以降のD機関がどうなっているのか、非常に気になる終わり方でした。

  • 前作に続き、サクサク読めて気分転換にぴったり。

    先が読めてしまう展開もあるものの、読めてしまってシラケる本と、わかっていても尚おもしろい本とがある。この本は後者なんですよね。


    「柩」では、たった2行の中に、決してなにものにもとらわれない魔王も、やはり人間であることがじんわりと込められています。

    「眠る男」は[協力者]となる人たちも、自分が誰のためになんの役目を果たしているのか知らないという、一見あり得なさそうな構造の実体。前作を読んでないと成立しないですが。

    結城中佐の日常が知りたいですよね。
    朝は顔洗うのが先?歯磨きが先?
    夏場は手袋蒸れて、手をパタパタさせる?とか。

全370件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1967年生まれ。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。他著に「ジョーカー・ゲーム」シリーズの『ダブル・ジョーカー』『パラダイス・ロスト』『ラスト・ワルツ』や、『新世界』『トーキョー・プリズン』など。

「2018年 『漱石先生の事件簿 猫の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ダブル・ジョーカー (角川文庫)のその他の作品

柳広司の作品

ツイートする