ダブル・ジョーカー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3235
レビュー : 370
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003282

感想・レビュー・書評

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  • 「ジョーカーゲーム」シリーズの第2弾となります。
    相変わらず面白いし、スパイがかっこいいです。

    ちょっと難しい部分があるけど、それでもおすすめできる作品。

  • スパイ小説が 大戦時期を背景にして
    このように、巧みに えがかれると、引き込まれていく。
    日本という国の立ち位置が いろんな角度から
    見ることができる。

    ダブルジョーカー。
    風戸陸軍中佐は、諜報機関の設立を具申していた。
    阿久津陸軍中将が、風戸を直接呼び、諜報機関をつくることを任命した。
    その理由は、結城中佐がつくったD機関が目覚ましく
    成果を上げていくことに危機感を持ったのだ。
    風戸は、D機関の『死ぬな』『殺すな』が、気に食わなかった。
    元英国大使白幡樹一郎が スパイの容疑で 調査しろ
    という命令がくだされたが。
    圧倒的に 結城中佐が スパイとして姿をあらわさずに、
    任務を達成する。
    まぁ。旅館の女中と侮ったのが ウンの尽きですね。

    蠅の王
    慰問団の一行が 二重スパイを摘発すると警戒していた。
    慰問団は 荒鷲隊をわらわしたい。ということで、結成されている。
    ダジャレに次ぐダジャレ。関西のノリだ。
    脇坂軍医は 兄が 特高に殺されたことで、静かに 潜行した。
    社会的不公平を理論的に説明する。ふーむ。
    だれが 摘発する担当者なのか?

    仏印作戦
    陸軍と海軍が ベトナムに視察団をおくる。
    そこでの 通信の役割をする 高林。
    無線機をもたない陸軍の愚かさ。
    容易に 巻き込まれる 高林。そりゃ、分かるでしょ。

    柩。
    結城中佐のできた はじまりが 描かれる。
    舞台は ドイツだった。死なないという信念が、結城中佐を助ける。
    予測できない不意の『死』に対しても、対処する。
    整理整頓することで、身を守る。

    ブラックバード
    D機関で 養成された 仲根は、バードウォチィングで、
    つながりをつくっていく。
    アメリカ西海岸における 諜報活動。
    その潜入の仕方が 巧みで うまく潜り込むが。

    スパイは 発見されないこと という 基本が
    物語の 構成が うまく、こんなところに 結城がいた
    と思えるようにつくってあるが すばらしいなぁ。

  • 「柩」に胸を打ち抜かれる。スパイの生き様の孤高さをこれでもかと見せつけられた気分。

  • D機関に対抗するように陸軍内部で作られた、もう一つの諜報機関。
    どちらが生き残るか…
    表題作が面白い!

  • 1巻の「ロビンソン」での「おそらく彼は、普段は“女王陛下の忠実な兵士”として働き、英国諜報機関に日本のスパイが捕らえられた場合にのみスリーパーとして機能するのだろう」という言葉がなんか釈然としないなあと、これを読むまで蟠りがあったのですが、「眠る男」で解決。

  • ジョーカーゲームが面白かったため、
    続編となる本作を手に取ってみた。

    ジョーカーゲームと展開が良くも悪くも同じなので
    前作が好きなら間違いなくおススメ。

    D機関の成り立ちや、前作とつながるストーリーがあるなど
    興味があるなら前作から読むこともおススメ。

  • ヴォルフ大佐の罠にかすりさえしなかった結城中佐が
    かっこよすぎて痺れました。クールでクレイバー。
    華麗で大胆で不敵。もう虜です。メロメロ。笑

    何ものにも捉われるな。
    難しいことだけど、それに似た生き方ができればいいなと思いました。

  • 読めば生活、特に仕事中に背筋を伸ばして処理を行える名作。大戦の足音が聞こえる中、男たちはスパイとなった。現代のスパイ小説「ジョーカーゲーム」の第二弾である短編集

  • D機関の育成が順調に進んでいる様子が伝わってくる。まずは帝国陸軍内に非地方人で組織された風機関を一蹴する。そしてナチス情報部でさえ手球に取られる。痛快ですらある。前作「ロビンソン」の外伝となる「眠る男」が特別収録されて、なかなか面白い一冊となった。

  • やはりわくわくする作品でした。
    スパイ対スパイの駆け引きがとても面白く、ページを捲る手が止まりませんでした。

著者プロフィール

1967年生まれ。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。他著に「ジョーカー・ゲーム」シリーズの『ダブル・ジョーカー』『パラダイス・ロスト』『ラスト・ワルツ』や、『新世界』『トーキョー・プリズン』など。

「2018年 『漱石先生の事件簿 猫の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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