フランス白粉の秘密 (角川文庫)

制作 : 越前 敏弥  下村 純子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 200
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003442

作品紹介・あらすじ

NYの五番街にあるフレンチ百貨店。そのショーウィンドウに展示された格納ベッドから女の死体が転がり出た!殺されたのは百貨店の社長夫人。そのハンドバッグからは不審な白い粉が入った娘の口紅が見つかり、娘は夫人の死と相前後して失踪していた。状況から娘が犯人かと思われたが…。皮肉屋で愛書家の推理作家、エラリーが膨大な手掛かりから唯一の真実に迫る。華麗さを増す名推理。"国名シリーズ"第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 新訳、見る人をキュンってさせる表紙でこのシリーズ、これからが楽しみ。
    今までのエラリーのイメージを大きく損なわず、なおかつグッとやんちゃで、美形。警視も想像通りの渋さ。
    絵的に今後、見てみたいのは、ジューナですね。 

    2通りの登場人物紹介、これがまた!面白い!
    何度も見比べてしまいました。
    読み終わった後も、また頷きながら眺めてしまう。


     

  • 現代ミステリーを通った人間からすると、現場の証拠品をいじりまくるエラリーの行動はハラハラするね。
    まぁ、古典ミステリーとして非常に面白い。

  •  国名シリーズ第二弾。ニューヨーク五番街にある、フレンチ百貨店の社長サイラス・フレンチの妻が百貨店のショーケースから他殺体となって発見され、口紅ケースの中から、白い粉が見つかる。また、それと同時に妻と前夫の娘バーニスが行方不明であることが判明。百貨店の上階にフレンチ家の住居棟がある。

     リチャード警視と探偵エラリーは捜査に当たる。百貨店の警備員は夜も交代勤務に当たっており、しかも、暗いショーケースの中での犯行はほぼ不可能、しかも出血の少なさが、別室での犯行をにおわせた。秘書の ウェストリー・ウィーヴァーは、エラリーの友人で、住居の捜査にも立ち合った。
     
     捜査していくうちに、あたかも、失踪している、バーニスによる犯行と見せかけるような、それも、不自然なものがいくつか見つかる。また白い粉の正体は麻薬(ヘロイン)だった。

    百貨店の従業員の中には、クラウザーと言う専属の探偵
    がいて、警察とは別のところで、捜査に当たっていた。で、何か物の言い方もお調子者と言うか、いけ好かないところがあった。

     とはいえ、読者への挑戦状、のところまで来ても、誰が犯人か分からなかった。証拠品押収したもの中に付着した粉が指紋検出用の粉だって、回答が来ていたのに。しかも、麻薬密売人まで従業員の中にいるとは。

     犯人が誰かより、バーニスは、冒頭から殺害の濡れ衣を着せられたうえ、誘拐されてたようで、結局、どうなったの?消されたの?って最後まで読んでもわからなかった。

    2017.11.22読了 

  • 白粉…?
    メイク道具がもっと出てくるのかと思ったけれど、そういうことではないようだ。
    リチャードは上司に振り回されているため、エラリーの独壇場。
    ラストは そこで終わるの?
    と思ったけれど、
    オチは必要不可欠でもないか。次も読むぞー。

  • 推理と推理~~楽しい。エラリーの推論に感心するばかり。時々そう?と思うけど次へ進む。

    題名の「白粉」=おしろいと言うと女性がお化粧するときに使うものだと思ってたのに‥‥出てこなかった。
    「フレンチ百貨店で見つかった粉の謎」ならまだわかるんだけど

  • 軽いエラリーに慣れません。ショーウィンドウの格納ベットから見つかる女性の死体。なぜか、半分しか塗られていない口紅にバックのなかに散らばった白粉。以前にほかの文庫で読んだ際は、あまり面白みを感じなかったのですが新訳での再読で、印象が少々変わりました。クイーンの国名は何度も再読して再発見でもしたいなぁ(´・ω・`)

  • 遠い記憶を手繰り寄せながら感想を書く作業は大変ですが、最初に読んだときには気付けなかった魅力に気が付くよい機会でもあります。

    エラリー・クイーン国名シリーズ第二作。
    デパートの展示スペースで、一般客をパニックに突き落とした女性の遺体。
    殺されたのは百貨店の社長夫人、さらに素行に疑問の残る娘は行方知れずとなっていた。
    現場に雑然と残された多数の品物の関係は糸口がつかめないまま。
    頼りになる父リチャードは、新警察委員長が目の上のたんこぶとなって本来の能力を発揮できずにいた。
    不審な殺人事件の先には、凶悪な大規模犯罪組織の影が見え隠れ。
    エラリー・クイーンの推理が光る、本格ミステリー小説をご堪能あれ。

    デパートの人ごみの中で発覚した殺人事件。
    前作『ローマ帽子の秘密』も劇場内で起きた事件であり、非常に容疑者候補の多い状態からのスタートを余儀なくされましたが、それとと比較してさらに騒然とした印象のまま話が進んでいきます。
    そして、エラリーが主役らしい立ち振る舞いを見せ始めており、探偵役としての格好よさが匂い立ち始めました。(前作ではエラリーはあくまで助言役となり、結局はリチャードの手柄になってましたからね)
    後述する点について素晴らしいと思う反面、登場する人物が多くなってきて、個人的にはかなり頭を整理するのが難しかったですね。



    ↓以下ネタバレを含みます↓



    まずタイトルが素晴らしい。
    白粉ってそういうこと?!と途中から疑問が関心に変わります。
    また、本作の醍醐味は消去法を採用した推理であるわけですが、この方法は結論が曖昧になりがちです。(A以外には犯行は不可能である≒Aが犯人である であるが、それはAが犯人である証拠を示すことと比べて消極的な論法である)
    本作のいいところは、その不完全性をわかった上で、犯人に対して揺さぶりをかける道具として「推理」を扱った点にあると思います。
    それは、ラストシーンのリチャードの言葉「法的な証拠はなく――はったりが効いたわけだ!…」にも如実に表れており、エラリーが神のごとく完璧に物事をすべて推理しきれているわけではない、いわばエラリー・クイーンもあくまで人の子であると作者が提示しているあたりにフェアプレイ精神を感じました。
    残念ながら犯人あては惨敗でしたが、推理を聞いて納得できる小説はやはり気持ちがいいものです。

  • うわ!最後の畳み掛けるようなエラリーの口上がとてもよい!!まさか!まさか!!!と気持ちがいやがおうにもたかまるー
    旦那様はお気の毒に、前夫もお気の毒に。
    しかし麻薬と百貨店なんて怖いよーー
    白い粉は最初白粉かと思ったよ
    しかしわかんないやねー!たのしい!

  • 図書館にて借りる。名探偵って感じ。

  • とても読みやすい訳だった。会話に関しても好みがあるだろうが、このくだけた口調はとてもしっくり来る。推理も、膨大な手がかりをまとめ上げる手腕はお見事。自分で推理するのは難しいが。前作よりも楽しめた。

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プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

「2017年 『見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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