機動戦士ガンダムAGE(3) セカンド・エイジ (角川スニーカー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041003541
作品紹介・あらすじ
A.G.140年。コウモリ退治戦没後25年という月日が流れても戦争は続いていた。かつてUEと呼ばれた敵ヴェイガンと地球連邦の終わることなき戦いの中、ビッグリング基地司令となったフリットは息子アセムにAGEデバイスを託す。人々を守るため、秘匿されてきたガンダムに乗るアセム。友との決別、偉大すぎる父との確執、己の才能に対する苦悩…そして地球に絶大な脅威が迫る時、彼が下す決断は?話題の小説版、待望のアセム編。
感想・レビュー・書評
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アニメはこの辺までは見ていたな。
親友が敵になるというガンダムでは余りないパターンで話が始まったものだから、当時は凄い違和感があったな。今、小説で読むとこれはこれでありかなと思う。
アセムはフリットと違い、強烈な信念を抱えていないから精神的に弱いね。典型的なガンダムの主人公で大変に良かったよ。最終的には壁を乗り終えたしね。
[more]
それにしてもフリットの才能が凄すぎるだろ… モビルスーツの設計のパイロットとしての能力だけかと思っていたが、軍人としての能力もあったとはね。
ヴェイガンは何がしたいのかがよく分からないね。地球圏を征服したいのか、地球人類を殲滅したいのか、最終目標がよく分からないよな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アセム編、一冊のみとあって色々はしょられているのかと思いきや本編とは別方向に膨らまされてた。
学生生活や恋とはいかなくとも思春期の異性に向かう視線とか。
しかしロマリーは小説版が圧倒的に有能かつ賢明な人物に見えて落差に戸惑いますね! -
アセムとゼハートの学園生活の様子がより丹念に描かれているので、二人の対決がより重みがあるものとなっていたのは良かった。この交流があれば最後の展開も意味あるものとなる。TV本編で気になっていたフリットの父親としてのあり方についてもフォローがあったが、他人が語ってしまっては本人がそう思っているかどうかまでは分からないのでフリット本人に語らせるべきだったように思う。
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第二部が、映画一本分くらいの分量&展開で収まった感じ。
今回は、かなり展開もいじっている印象で、具体的に言えば青春パートがほぼオリジナル展開。逆に割を食らったのがオブライトさんで、恋愛シーンが2行くらいで飛んだw
しかしなんといいますか、原典が、登場人物に全く生気を感じさせない無味乾燥なものにくらべ、こちらの血と涙と汗をぬったくったような味付けも少々極端な気もしてきた。
ティーンエイジャーのリアルな心理を描くためかどうか知りませんが、女性キャラクターにやたらと性的な視線を注ぎすぎている感もありますね。 -
TVは毎回見ている「AGE」のノベライズ。
TVを見た感じでは、フリット<<アセムなので、
アセム編にあたるこの本を始めに読む形になりました(^.^;)
うん、評判がTVよりはるかに良いですが、確かに良かった!
強いてTVのほうが良い部分をあげれば、ウルフさんとアセム君の
交流シーンが多かったことぐらいで、あとは大半がこちらの
ノベライズのほうが良かったです。
特に良かったのは、子供向けを意識した作品でないがしろに
されがちで、本作も例にもれない
「子供を戦場に出すことの非常識さ」を、大人たちが
当たり前のように考えている描写が顕著だったことです。
TV感想で突っ込んでいたこともあった、
「親を知らないフリットの親としての不器用さ」や
「彼なりの護りたいものへの愛情」もしっかりと描かれ、
ノベライズでは、フリットがちゃんと「物語全体の主役」
としての本懐を果たしていることに唸ります。
TVでは、主人公なのに嫌われてますからね;
嫌われキャラになってしまっては、彼が軸である面白みが
半減しますもの。
ヒロインのロマリーちゃんも、TVのような中途半端なキャラで
なく、公私共にアセム君にとって必要であり、大切な人として
納得のいく描写です。
これであのTVアセム編最終話へは凄く自然に流れますよ。
そして今回の主人公・アセム君は、「2世代目の主人公」として、
サブキャラが背負う役割も背負えているのが橋渡しを役目とする
2代目主人公ならではで面白いですね。
今放映中のキオ編で、この彼がどんな役割を果たしていくかも
楽しみであります。 -
学園ドラマパートがとても面白かった。ロマリーの役割や池からMSが出てくる理由付けにウルフ隊長のブートキャンプなど、アニメ版では語られなかったディテールを補強している点も満足。ただ紙幅の都合上仕方ないのかもしれないが、2巻に比べるとクライマックスの戦闘シーンは盛り上がりにやや欠ける印象。勿論面白い事には変わりありません。