首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003657

作品紹介・あらすじ

インドア派な末っ子姫シャーロットが、ついに遠出をすることに!腹をくくったのは、次期国王候補と狙いを定めた叔父のウェルズが治める領地を視察し、その資質を見極めるため。見知らぬ領地で、国王選びの難しさに頭を抱えるシャーロットは、背中を押してくれる護衛役、最強騎士アルベルト・ホースマンの存在を強く意識し始める。だが、彼のかつての戦友、最凶騎士"人喰い竜"が城内に侵入して…!?ヒット最前線の第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 第2皇子のクローヴィスが、幽閉を解かれて執務に復活するが、その落ち込みはひどい。一方、薬の石を産出する叔父のタウンゼント領に、シャーロットとレイフォードが訪問することになる。そこで、毒を作り出す薬の石をめぐって事件が起こる。割と地味な展開だが、薬の石は、これからの王国の将来に重要な意味を持つ。暗雲かもしれない。主人公シャーロットのヘタレのところがあるが、なんとか頑張ろうとする行動や独白が面白いと思えれば、このシリーズは続けて読んでいける。

  • 登場シーンは少ないのにセシルの存在感が凄い。謎に満ちすぎていて読みすすめたくなる。ガイの立ち位置が変わって少し安堵wシャーロットとアルベルトの距離がほんの少しずつ近づいているような気がして何だか嬉しくも。

  • 久しぶり、なお兄さん再登場、の巻。
    話もがっすんがっすん進んでおりますが…関係は微々たる進み。
    どうなるのでしょうか? というより、どうするんでしょうか?
    確実に何だかスルーしてる感じなのですが!?w

    自分だけで突入していくのと、守りながら突入していくのでは
    当然動きが違います。
    方向転換してきた竜は、その辺りどうするつもりなのでしょうか?
    第二の被害者は、どう手綱を操って行くつもりなのでしょうか?
    むしろ再登場はあるのか!?w

    何でしょう…こう、新密度というか、スキンシップが
    微妙に増えている気がします。
    それはそれで面白いですけど、ヒーロー、ばったり。
    完璧ではない、というか、動揺理由が理由なだけに何とも言えませんが
    一応人だったのか、と違う意味での関心が。

    しかし王国全土に根がはびこっていると、それはとてもではないが
    一斉排除は難しい…。
    再登場お兄さんは、罠に飛び込んでそこからどうにかするつもりでしょうが
    駆除できるものなのでしょうか?

  • 王を選ぶ役目を課された元ひきこもりの王女が、慣れない仕事に四苦八苦しながら役目を果たしていく物語。なんか「風の王国」並みに少女小説ぽくなくなってきた。でも面白い。男性にもおすすめできるぐらい女の子女の子していない物語になってきました。男っぽくはないけど……役人?管理人?ぽいよな。こんな表紙のようならぶらぶは特にございません(笑)。陰謀も殺伐とした雰囲気もありですが、だいたいは主人公の淡々とした感じが楽しく読めて、続きも楽しみです。

  • これまではシャーロットの首が危険に晒されていた表紙絵、今回はアルベルトの首に手がかかっているのが読了してみるととても意味深で素敵。

  • 遂にエルマー家の裏の顔が露見!
    それにしても、ゲオルグ・ギーセンの妹。
    一体、いくつの設定!?
    ガイじゃないけど、歳離れ過ぎでしょ! ギーセン兄妹w
    しかも、『魔女』と呼ばれているといっても、魔法を使うわけでもないのに、あの首なし騎士に不覚をとらせるとは!!
    彼女、ロッティ付きの侍女になれば、首なし騎士とは違う意味で頼りになりそうだけど…エルマー家の目があるから、そういう設定はやっぱ無理かな?
    彼女が城にくれば、もれなくガイもついて来る気がするのに(笑)。

  • 石にまつわるほうが話の本流なのね。
    にしても、騎士、そんなに簡単に姫を奪われたり毒にやられたりしちゃダメでしょ?

  • なんかアルベルトが最初の頃とは別人のようなんですが。

    それにしても、不器用な二人…。
    特にシャーロットは相手の心配をする前に自分の心配をしようね!!

    今回は大きく話が進展した巻だった。
    それだけに、今後の展開が波乱含みでいろいろ気を揉ませられる。

  • クローヴィスの復活、ガイの新主人がセシル、親方の妹カルラとの出会い、エルマー家の毒の精製、ガイの新主人カルラなどなど色々あった巻。

    まずはクローヴィスの復活!
    前の傲慢な態度が嘘のように沈んで自己嫌悪と罪悪感塗れの態度になってて、とても驚いた。
    心が折れちゃったもんな前ので。
    シャーロットに対して謙虚で真摯、過去の自分を戒めた態度。
    根本は真面目で誠実で、誰より家族を思ってるだけに相当堪えたんだなほんと。

    レイフォードは狩りは苦手と言ってたが、どの程度の苦手なのか。
    なんでも完璧にこなすレイフォードに苦手なものもあるのかとちょっと微笑ましくなったが、程度が分からないから気になるところ。

    親方の妹がさっそく出てくるとは思わなかった。
    魔女だったのか。しかも、シャーロット達が追っている薬石に絡んでて、しかも毒の精製をエルマー家に強いられてたとか衝撃の連続だった。
    やはりシャーロットの母親殺しの元はエルマー家だったか。
    しかし、ガイがカルラの護衛役になるとはなぁ。
    アルベルトみたく何かを守りながら戦うとは考えられなかった彼だけに、まさかの展開。

    エルマー家はやはり王の目の密偵としてセシルを送り込んでたかなこれは。
    色々と情報が筒抜けになってるな。
    シャーロットとの婚姻は最早脅迫とも取れるよな。
    婚姻を断れば、向こうは改造に改造を重ねた人造オーガで責め入れるし。
    婚姻を結べば最悪の事態は避けられる。
    なんか追い込まれてきてるな。

    ガイとアルベルトの一瞬の共闘には滾った。
    旧知の二人がまた一緒に戦うとは。
    しかし、アルベルトが倒れたときはどうなるかと思ったわ。
    シャーロットと一緒にハラハラした。

    これからどうなっていくのか。

  • で、シャーロットはアルベルトの気持ちに気づいているのかな?
    ちょいちょい、自分の気持ちを理解してないくせに、、うんぬんって
    出てくるのだけど、大切とか、そういう感情的な部分の事
    だけを言っているのか、図りかねる。

    少しずつ味方を増やしているようで、
    敵が増えて行くので国がどうなっちゃうものか。

    もう少し感情的な部分が増えたらもっと
    面白くなるような気がする。

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著者プロフィール

2010年、『首の姫と首なし騎士』で、「第9回角川ビーンズ小説大賞」奨励賞を受賞。

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