趣味は何ですか? (角川文庫)

著者 :
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レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003817

感想・レビュー・書評

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  • 趣味とは何か?

    趣味という、日常的に頻繁に使われる言葉ながら、人によってその言葉の響きは大きく異なる。

    その定義を全編に渡りながら模索しつつ、それぞれに趣味を持つ(と思われる)実際の人物に取材しながら、趣味の具体的事例を取り上げて行く。
    それは、鉄道、坂本龍馬、航空無線、蕎麦、ヨガ、八十八カ所巡り、切手、手相、エコ、防災、カメ、ファン、ゲーム、ボウリング、武士道、階段、ウォーキング、茶道、ガーデニング、登山…等、多岐に渡る。

    性別、年齢、職業、スキル、持ち時間、生活環境、性格、思い出、一時の衝動、、、などによって、なんとなく各人の趣味のあり方が見えるようにも思えるが、作者はそこになんらかの結論を求めようという意図は持ってはいないようで、各人との個別具体的で軽妙なやり取り(及びその実践)にこそ、むしろこの本の味わいが感じられる。

    それでもやはり結論を求めるならば、趣味は壮大なる時間潰しでしかない。しょせん時間潰しならば、趣味を持たないと自覚する者(作者が代表)もそのことに関して、なんら恥ずかしいことはないし、そんな人間でも結局はなんらかの形で時間潰しをしているという点においては、趣味の有無というのは意味のない問いなのかもしれない…ということを作者はケレン味のない文章を通じて伝えているのかもしれない。

  •  冒頭の文からして最高です。というか冒頭の文がこの本のまとめといっていいです。現代の「趣味」に違和を感じる人におすすめ。

  • 自称多趣味を気取る自分として、この質問には容易に答えられると考えていたが、本書を読んでまさに「時間つぶし」になってるような気がした。ちょっとへこむ。別に哲学的考察がされているわけでもなく、数種のマニア?への取材と感想が述べられるのみ。なのになぜかこう、うーむとうなってしまう(考え込む、あてどなく)状況に陥ってしまった。タッチの軽さに救われるものの、自分の趣味のある種いんちきさをみせつけられてしまったかも。
     といいつつ、翌日には気にしないのではあるが・・・。氏ならではの視点がよかったっす。三浦氏の解説もごもっとも。

  • 趣味と呼べるものがありません。

    何かを体験するのは大好きなので、入社したころはスキーに行ったり、パラグライダー、スキューバダイビングなんかも試したことがあります。

    その後、誘われるままにゴルフをはじめ、ゴルフセットを買い、教室にも1年位通いました。

    でも、もともと、運動オンチだし(大学に入って一番うれしかったことは体育の授業が無くなったことでした! まぁ、正確に言うと、無いことは無かったのですが、バドミントンを一週間やれば単位が貰えました)、運動系の趣味はなぁ、、、ということで、ボーリングを少ししました。

    マイシューズにマイボール。こちらは特に習わなかったけど、中山律子さんの本を読んで、平均150位になって、最高スコアが196というあたりで、まぁ、もうこれ以上上手くなりそうにないしいいかと(笑)。

    で、このままではマズイ……と思い、40歳になったとき、「そうだ、子供の頃に習いたくって行かせてもらえなかったピアノ教室に行こう」と思い、ヤマハ教室へ通い始めました。ワンツーマンなので特に恥ずかしいこともなく、バイエル、ブルクミュラー、ギロックと進み、その間に娘が誕生し、その記念ということで娘の名前と同じ「カノン」を練習したりしていました。

    でも、引っ越しを機に、こちらも中断しています。あぁ、あと、熱帯魚も一時は90cmの水槽に色々飼っていました。今は、45cmキューブでブルーネオンとコリドラスという初心者セットで続けていますが趣味というほどでは……という感じです。

    よく、「ほっといたら何をするかが趣味ですよ」という人もいらっしゃるのですが、えーーと、Twitter? スパイダーソリティア?? なめこ??? ……なんか違う(笑)。

    そんな状況なので、「ご趣味は何ですか?」と聞かれるのが一番苦手です。

    閑話休題。この本は、筆者が、とある講演会で趣味を聞かれて答えられずに恥ずかしい思いをしたことをきっかけに、色々な趣味人に会って体験してみたという内容でした。

    最初に「趣味の発見」という序章があります。そこには、「趣味はhobby ではなくtaste の翻訳だった」という私にとって割と衝撃的な事実が書かれていたり、就職の際に書くエントリーシートの趣味欄には、「戦略」「粘り」「交流」を盛り込むといった話が書かれていて面白かったです。

    つまり「サイクリングで体力と危機管理能力を鍛えている。私は自転車が趣味で、よく泊まりがけの輪行にでかける。朝から晩まで一日ペダルを踏んで、夜は安宿に泊まる。野宿することもある。輪行中はタイヤがパンクしたり、山道で迷ったりと、毎日がトラブル続きだ。だんだんと神経が鍛えられ、最近はトラブルがあると『どうやって解決しようか』わくわくさえする。太い太ももと太い神経。これで社会のでこぼこ道を進んでいきたい」っていうのがエントリーシートの趣味欄のベスト解のようです(笑)。

    それで、この本を読んでも、まぁ、趣味が見つかるはずもなく、、、4,000冊の蔵書を抱えてるマンガが趣味! ということでいいかなーと思っている今日この頃なのでした。

  • 結構笑いながら読みました

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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