機動戦士ガンダムAGE (4)マーズ・コンタクト (角川スニーカー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041003978
作品紹介・あらすじ
ヴェイガンによるノートラム侵攻を阻止した地球連邦。だがその後、連邦政府の腐敗を糾弾するフリットによって、その体質は大きく変わっていった…。そして時は流れてA.G.164年。アセム・アスノとロマリーの子キオは素直で優しい少年に成長し、地球で平和に暮らしていた。だが彼の住む街をヴェイガンが襲う。混乱の中、キオを祖父フリットと共に新たなるガンダムを起動する!話題沸騰の小説版、ついに三世代目・キオ編が登場。
感想・レビュー・書評
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アニメよりも描写が細かい分キオのゲーム感覚には何とも言えない感がある。
本編ではなかなか出番も見せ場もなかったウェンディのキオに対する気持ちが知れてよかった。ユノアさん怖い。 -
TVシリーズでは殆ど触れられていなかったバックボーンを丹念に描いていたのでキオ編の時代背景を掴むことができたが、丹念すぎる余り説明が続きテンポの悪さを感じた。ブリッジクルーなりに皮肉混じりにでの解説をさせればよかったのではと思うが、その役足りえるメンバーがいないのではしかたのないところか。後、気になったのは過去作品からのフレーズの引用。これは先の2冊にもあったものだが、少なくとも先の2冊ではちょっとしたファンサービスだったが、本巻ではそれが過剰でであったように感じた。
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『AGE』という作品の側を被った恐るべき別物。
凄まじい怒りとコンプレックス、あるいはリビドーを根底にキャラを動かし、ようやく『AGE』という作品が成り立っている。支離滅裂に見れるキャラクターの行動を、納得いくものとすべく組み立てようとすると、こうもなるのだろうか。
それと面白いのが、キオのキャラクター。彼を構成する「純真無垢な少年」、「ゲームで戦争のやり方を学んだ少年」、この両輪で動かす上で、作者のゲーム論(『ゲーム脳』云々の批判に対する、ゲーム史等を踏まえた正論)を交えて納得いくものとして動かすため、かなりの文章を割いているため、少々クドく感じるところもあるが、これっくらいは自由に描かれる箇所があっていいかも。
あとは、クライマックスのAGE-3再起動のシーンが凄い。過去ガンダムの系譜を受け継ぐ"ガンダム賛歌"は必見。