銀の竜騎士団 黒の皇子とウサギの誘惑 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 134
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004074

作品紹介・あらすじ

王女シエラVS猛禽系皇子。食うか食われるかの恋の駆け引き!!黒竜隊隊長スメラギと同じ顔をした帝国の皇子アルシェイド。そのせいで、スメラギは密偵容疑をかけられ拘束される。しかも、シエラは冷徹で強引なアルシェイドの手を扇で払い「私と婚礼を求めるならば、ひとりの異性として夢中にさせてくださらない?」と言ってしまい!?「おもしろい」と笑う百戦錬磨なアルシェイドに、なりたて次期女王は立ち向かえるの!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 本筋からは全く関係ないけれど、やっぱり日本人のせいか設定は和風設定が関わるなぁ、と。
    剣と魔法と竜はファンタジーのお約束慣れど、そこにわかりやすく差異を出そうとすると、他の文化圏を引っ張ってくるわけで、そしてなじみ深い和風が特別に扱われちゃうね! とざっくり出生に関わってきた設定に思ったり思わなかったり。

    さて、王女の卵編。
    女王様は昔からしっかり「王族」だったようですが、娘さんは庶民的だったがために(トラウマもあるけど)これからが成長しどころって感じですね。
    読んでいると、こんなんで大丈夫か? と危ぶまれるかもですが、これが成長していくからよいんでしょう。ビーンズの年齢層的にも(笑)
    私は頑張ってる女の子は好きですよ。

    出生の秘密が明らかになり、いろいろ波乱がましてきましたね!

  • 王女のたまご編というだけあって、確かにルーシェの未熟さが際立っていた気がする。決めるところは決めてくれてたので、全然ダメってわけじゃないですけど。
    思うに、トップの人が必ずしも誰よりも優秀である必要はなくて、優秀な人達を纏めて、使うことにさえ秀でていればいいんですよね。その時に使う武器は、シリスみたいに思考を働かせて望む結果を引き寄せようとする頭脳であったり、信頼という互いの人間性をぶつけた上で築き上げる関係の力であったり、要するにその人のために動く人間がいればいい。より多くの人間を動かすことが出来るのが、王様ってことで。目指すところはそこだと、思うんだけどなぁ。最終的に優秀な人が自分の味方にいればいいんですよね。その人が自分のために働いてくれればいい。そういう意味では、自身が優秀になろうとしてるルーシェは、的外れとは言わないけど、ちょっと視点を変えてもいいんじゃないかと思う。素直で真面目なんでしょうね。私は別に凡庸だっていいって開き直れたら、もう少し楽になれると思うんだけどなぁ。信頼出来る人が下した判断が間違いじゃないって信じることが出来れば、それはもう十分に上に立つ人の資質を持ってるって言えるよ。ルーシェには、そういう方向の方が向いてると思うんだけどなぁ。
    長々と書いたけど、ルーシェには隊長と二人三脚で頑張っていってほしいです。隊長ももう少し言葉を伝えられたら、ルーシェの不安も今よりかは減ると思うんだけどねぇ(笑)

  • 物語の構成がお上手だなぁと。一難も去らないうちにまた一難。問題が山積みでシリーズは続くw

  • 構想は最初からあるのかな?
    次に引っ張るの、うまいよね!!

  • 王女というよりはシリス vs 相手の国みたいな感じがしますが。

  • スメラギの出自が明らかになりました。
    隣国アズィール帝国の双子の皇子の一人で、しかも長子優位の国「珂」の皇子でもあるということで、シエラとの隔たりは一層大きなものになってしまいました。なかなかうまくいかないですね。

    スメラギが絶対に言わなさそうな言葉を次々と言ってくるアルシェイド。最初はほんとに警戒していたのに、知り合ううちに、ほんとはやさしい人なのかもって思いだして、危なくそっちになびきそうで、スメラギの登場は間一髪です。スメラギも確かに苛立ちはあると思いますけど、もっと心の声をシエラに出してくれたらいいのになぁ。

    アルシェイドも最初はシエラを侮ってましたけど、なんかだんだんシエラに惹かれていって、母の愛がスメラギにあるのではという疑惑だけじゃなく、それもスメラギと張り合う理由になりそうです。

    アズィール帝国の皇帝も一番の愛はスメラギとアルシェイドの母にありそうだし、最後に出した手紙によって、また王宮が混乱しそうですね。
    幸せになって欲しいなぁ。

  • ちょ、スザクって名前にニヤニヤしちゃうじゃないか……!
    いや、スザクは人間じゃなくて聖獣グリフォンでしたけども。グリフォン可愛くてもふもふしたい。
    スザクはさておき、やはり、簡単には行かない二人の道ですが、少しずつ進んで行って欲しい。もっと甘いシーンも見たいけど、しばらく無理かしら。

    シリスはゆっち辺りが演じてくれるといいと思う。

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著者プロフィール

投稿作『佐和山異聞』で、第6回ビーンズ小説大賞、優秀賞、読者賞を受賞。

「2018年 『華陽国後宮史 龍は桃下に比翼を請う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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