海嶺(下) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 71
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004319

作品紹介・あらすじ

ゼネラル・パーマー号でマカオに送り届けられた岩松改め岩吉、久吉、音吉は、祖国の地を踏む日を待ち続けていた。彼らは日本で固く禁じられているキリスト教に出会い理解する中で、過去現在と自分たちを支えてくれた異国の人々の無償の愛に、心から感謝するのだった。そしてようやく日本を目前にする日がくるが、祖国は彼らに冷たすぎる仕打ちをした…。運命に翻弄される人間の真の強さを問う壮大な物語、涙の完結巻。

感想・レビュー・書評

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  • あぁぁぁぁぁ・・・・最後に戻れると思っていたのに、戻れなかったのね・・・

  • 朝の礼拝の紹介本です。

  • 三人の長い旅に感動。日本に残された家族たちのその後はどうなったのか。

  • 下まで読んでやっとむかーし日本史でさらーっと
    言及された「モリソン号事件」の話とつながった。
    ナンの感慨もなく年号暗記してた事柄の一つ一つに
    いろんな人のいろんな思いがあるんだよな、と改めて思った。

    それにしてもいくらなんでもキリスト教の話が多すぎ。

  • ゼネラル・パーマー号でロンドンからマカオに到着した音吉、久吉、岩吉(岩松のこと。験をかつぎ途中で呼び名を「岩吉」と変えた)。
    三人はそこで聖書の和訳の協力を依頼される。
    この事がお上に知れたら・・・と恐れつつも、世話になっている故に断れず協力する三人。
    その中で、聖書の中に書かれているイエス・キリストの言葉に惹かれてゆくようになる。
    人間は誰も同じであるから、人を奴隷として使うのはおかしい。
    人間である限り、誰もが罪人である。

    マカオに到着して1年以上経過した頃、嵐に巻き込まれた日本人4人がマカオに送り届けられる。
    自分たちと同じ境遇の、久々の日本人との再会に涙を流し感激する7人。
    その後、7人は紆余曲折ありながら日本に送り返されることとなる。
    夢にまで見た日本を目の前にし、喜ぶ7人だったが-。

    あまりにむごい・・・!
    こんな事、あってええん?
    思いが高まって涙がこぼれた。
    その感情が絶頂にきたところでプツンとこの話は終わってしまう。
    「えっ!?ここで?」
    と唖然としてしまった。
    そして、その後、創作後記として、7人の日本人のその後が簡単にそれぞれ書かれている。
    しかし、日本にいた彼らの家族はどうなったのかという事には一切触れられていない。

    物語には幕府との橋渡し役として優しい役人が一人出てくるが、大体の役人は非情で不親切だったのではないかと思う。
    折も折、三人がようやく日本に到着した時は天保の大飢饉の折で、鎖国政策を強化していた。
    しかし、人情があれば同胞にあんな仕打ちはできないだろう。
    この本を読んでいる内に、
    大切な人を故郷に残したままで自分の安否も告げられないもどかしさ。
    そのまま何年も異国にいる主人公たちの思いがひしひしと伝わってきて、それがそのままラストに涙になって放出された。

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著者プロフィール

三浦 綾子(みうら あやこ)
1922年4月25日 - 1999年10月12日
北海道旭川市出身。終戦まで小学校教員を努めたが、国家と教育に対する懐疑から退職。1961年『主婦の友』募集の第1回「婦人の書いた実話」に『太陽は再び没せず』を投稿し入選。
1963年朝日新聞社による投稿した小説『氷点』が入選し、朝日新聞に同作を連載開始。1965年、同作で単行本デビュー。刊行直後にベストセラーとなり、映画化・ラジオドラマ化される代表作となる。ほか、映画化された『塩狩峠』が著名。様々な病苦と闘いながら、キリスト者として執筆を続けた。

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