ロスト・シンボル (下) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004425

作品紹介・あらすじ

国家の安全保障のため拉致犯の要求に従うよう、CIA保安局局長サトウに迫られたラングドンは、暗号に導かれ、連邦議会議事堂の地下室へと赴く。伝説のピラミッドの存在を目の当たりにし、刻限ぎりぎりに隠された暗号を見抜いたキャサリンとラングドンだが、その身には拉致犯・マラークの魔の手が迫っていた!絶体絶命の危機の中、建国以来護られてきた「人類最大の至宝」がいま明らかになる-。人間、宗教、科学を巡る衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • ラングドンに無茶させすぎぃ!

    フリーメイソンの伝説がテーマ。
    暗号やら儀式、伝説に象徴群。今回もワクワク要素たっぷりの物語だ。
    結局オカルトの要素があるから、成り立つ小説であり、内容にどこまで説得力があるかは、読者の知識、解釈に依るところである。

    終わってみれば、答えはシンプルであった。
    読む手が止まらない。エンターテイメント作品として全体の構成がとても優れている。
    登場人物の過去に隠された真実など、設定が物語に深い影を落とすことに一役買っている。

    天使と悪魔、ダヴィンチコードに続くラングドンシリーズ。
    ミステリー小説として楽しく読ませてもらいました。
    いつも通り、知識が足りないので雰囲気で読み進めた感は否めないが、ミステリー要素は十分楽しめた。

    人々が失った先人の知恵を科学が取り戻すだろう、という流れで締め括られる。それは危険を孕んでいるが、多くの科学者が追い求める研究の一つになるであろう。

    CIA局長の老女が読者を、迷わせるのに良い働きをしてくれてはいたが、読み終わってみると、色々混乱させて遠回りさせた元凶のように感じる(笑)

    読了。

  • Audible利用(9h1m)
    1日で読了(1.1倍速)

    難しい~。
    聴きながら情報の整理が追い付かない!
    歴史的な暗号やら象徴やらの蘊蓄部分は下巻途中で諦めてしまった(・ε・ )
    出てくる場所や建築物や絵画や記号がスラスラ思い浮かべば何倍も楽しめそう。そのうち日本の古都なんかを舞台に一作出たらいいのにな。

    犯人マラークがピーター・ソロモンに対して「お前の息子が死んだのはお前自身のせいだ」と執拗に責め立てることにずっと違和感があり、フリーメイソンやソロモン一族への異常な執着ぶりもただの拗らせちゃんに思えて仕方なかったのだけど、真相がわかればその異様な執念も腑に落ちた。共感はできないけど。
    ピーター・ソロモンが全ての真相を知って、幼い日の息子の姿を想う場面は悲しい。親子の溝はいつできたのか。どのように深まったのか。なぜ後戻りできなかったのか。育児中の身には重たく響くものがあった。

    一方で、国の情勢が一変しそうなくらいの勢いで皆が大騒ぎしていたのに発端は親子の仲違いかいな、という気がしなくもない。でも実際の世の中の大事件も元を辿ればそんな感じだったりして。

    ヒヤヒヤドキドキの展開で、今作もとても楽しめたけど、共感したり思わず応援したくなるようなキャラクターが少なかったので、読後感は☆3です。
    ラングドンがフリーメイソンの秘密に対して否定的態度ばかりとるのは焦れったかったけど、その気持ちもわかるよと思うくらい、登場人物がみんな自分勝手。自己主張が強い人ばかりで、読んでいてくたびれた。
    CIAのサトウ局長にはもっとぬらりひょん的キャラを期待していたのに、ただただ強権的なばかりでガッカリだ。
    そしてソロモン兄妹!ずっと一族ルールがまかり通ってきた人たちなんだろうけど、あまりにマイペースすぎて傲慢なところがチラチラ見え隠れするように感じてしまった。

    事件解決後、ソロモン兄妹が古の知恵について生き生きと語るほどに「うーん」と気持ちが引いてしまい、自分の知識不足、教養のなさを痛感……。
    『ダ・ヴィンチ・コード』は映画化、『ロスト・シンボル』はドラマ化されているようなので、今回ぼんやり聴き流してしまった箇所をおさらいしようかな。

  • サトウが常にラングドンのサポーターでありパートナーでありヒロインverの本作を見たかったところある
    いやCIA局長が仲間だと上巻程度の分量で解決しちゃいそうだけども

  • ダンブラウン、恐ろしい……
    実在する信仰、都市、科学、建物、全てに気を配り、読者の知的好奇心を途絶えさせない物語を何作も……
    難しい、本当に、難しいのよ!ちゃんと理解できてないところもたくさんあると思う。それでもめっっっっちゃおもしろい。

    前作までは宗教信仰に深く関係していたので、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、今回は、夜中布団の中で「魂の質量」についての箇所に読んでいるとき、確実に死の恐怖を感じた。身体からなくなった魂はどこに行くのか。この意識はどうなってしまうのか、って。

    純粋知性科学、学びたいなぁ。この間一人で美術館に行った時に気づいた。私、展示を見てると段々頭痛と息苦しさがひどくなる。これって展示物への人の思考が関係してるのではないか?って。笑

    今作も哀愁のある人間関係だったけど、最後は少し軽くなって終われたかな?
    ラングドン氏、毎回大変だけど、人類のためにこれからも頑張ってほしい。

  • テンポ良い展開で、最後まで一気に読んでしまいました。
    それにしても、天使と悪魔、ダ・ヴィンチコードの映画のイメージが強くて、活字で読んでいても頭の中で映像が自然と出てきてしまいます。

  • なるほど、今回はそう来たか。と、途中でなんとなく展開が読めはしたものの、疾走感があって、清々しい気すらしてくるから不思議。

    このシリーズでラングドン教授は何度、死の淵に追いやられるのかと、はらはらするし、それがお決まりのパターンではあるのだけれど、だからこそポップで誰にでも手が届くところにあるような気がする。
    解説で茂木さんがインディ・ジョーンズと並べていらっしゃったけれども、言われて見れば確かに、と少し笑ってしまった。
    ある程度のパターンのなかで(このシリーズでいくと、政府や警察に追われながら犯人に謎を解けと迫られ美女と逃走劇を繰り広げる)、今回はどう落としてくるのかな、と楽しみにしている節もある。

    書物は船である、とか、言葉は器である、とか。陰陽師にもよく似た言葉があったなあ、と思うと同時に、つきつめていけば、結局同じところに辿り着く、そんなふうな真理がまだいくつも眠っているんだろうな、とそんなことを考えた。古の神秘。言葉が違えど。信じる神が違えど。

  • 出れば読んでしまうダン・ブラウン。今回のテーマはフリーメイソン。読み進める最中、良くも悪くもトム・ハンクスのイメージが付きまとう。その辺、著者はどう思ってるんだろう。

    • JUN1Kさん
      わたしも間違いなくラングドンはトム・ハンクスの顔で読んでます。
      わたしも間違いなくラングドンはトム・ハンクスの顔で読んでます。
      2012/10/29
  • あー、駄目だ合わない。

  • まさかの展開に読みながら声をあげてしまったほど。
    ラングドン教授の水没は、マラークの正体は、ピラミッドの謎は・・・そうくるか!と。

    宗教と科学というのは、ダン・ブラウン作品の主要なテーマのひとつだと思うけれど、そこにたどり着くのかと思うとちょっとびっくりしてしまう。
    それ以前に、今回の舞台がヨーロッパではなくてアメリカ、ワシントンDCであるということも驚き。アメリカ建国の父祖が実際にこのように考えていたのかどうかはわからないけれど、そうだとしたら世界はまだまだ謎に満ちている。知らないことを知っていくことの面白さ!

  • 最後まで驚きの連続だった。
    結末を読んで胸が熱くなった。

    フリーメイソンという題材が素晴らしかった。
    好奇心をかきたてられ、夢中で読めてしまった。

    ただ、読み終わってブクログに登録しようとした時に(中)を飛ばしていたことに気付く。衝撃。なんか変だと思ったわ。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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