ロスト・シンボル (下) (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041004425
作品紹介・あらすじ
国家の安全保障のため拉致犯の要求に従うよう、CIA保安局局長サトウに迫られたラングドンは、暗号に導かれ、連邦議会議事堂の地下室へと赴く。伝説のピラミッドの存在を目の当たりにし、刻限ぎりぎりに隠された暗号を見抜いたキャサリンとラングドンだが、その身には拉致犯・マラークの魔の手が迫っていた!絶体絶命の危機の中、建国以来護られてきた「人類最大の至宝」がいま明らかになる-。人間、宗教、科学を巡る衝撃作。
感想・レビュー・書評
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ラングドンに無茶させすぎぃ!
フリーメイソンの伝説がテーマ。
暗号やら儀式、伝説に象徴群。今回もワクワク要素たっぷりの物語だ。
結局オカルトの要素があるから、成り立つ小説であり、内容にどこまで説得力があるかは、読者の知識、解釈に依るところである。
終わってみれば、答えはシンプルであった。
読む手が止まらない。エンターテイメント作品として全体の構成がとても優れている。
登場人物の過去に隠された真実など、設定が物語に深い影を落とすことに一役買っている。
天使と悪魔、ダヴィンチコードに続くラングドンシリーズ。
ミステリー小説として楽しく読ませてもらいました。
いつも通り、知識が足りないので雰囲気で読み進めた感は否めないが、ミステリー要素は十分楽しめた。
人々が失った先人の知恵を科学が取り戻すだろう、という流れで締め括られる。それは危険を孕んでいるが、多くの科学者が追い求める研究の一つになるであろう。
CIA局長の老女が読者を、迷わせるのに良い働きをしてくれてはいたが、読み終わってみると、色々混乱させて遠回りさせた元凶のように感じる(笑)
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サトウが常にラングドンのサポーターでありパートナーでありヒロインverの本作を見たかったところある
いやCIA局長が仲間だと上巻程度の分量で解決しちゃいそうだけども -
ダンブラウン、恐ろしい……
実在する信仰、都市、科学、建物、全てに気を配り、読者の知的好奇心を途絶えさせない物語を何作も……
難しい、本当に、難しいのよ!ちゃんと理解できてないところもたくさんあると思う。それでもめっっっっちゃおもしろい。
前作までは宗教信仰に深く関係していたので、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、今回は、夜中布団の中で「魂の質量」についての箇所に読んでいるとき、確実に死の恐怖を感じた。身体からなくなった魂はどこに行くのか。この意識はどうなってしまうのか、って。
純粋知性科学、学びたいなぁ。この間一人で美術館に行った時に気づいた。私、展示を見てると段々頭痛と息苦しさがひどくなる。これって展示物への人の思考が関係してるのではないか?って。笑
今作も哀愁のある人間関係だったけど、最後は少し軽くなって終われたかな?
ラングドン氏、毎回大変だけど、人類のためにこれからも頑張ってほしい。 -
テンポ良い展開で、最後まで一気に読んでしまいました。
それにしても、天使と悪魔、ダ・ヴィンチコードの映画のイメージが強くて、活字で読んでいても頭の中で映像が自然と出てきてしまいます。 -
なるほど、今回はそう来たか。と、途中でなんとなく展開が読めはしたものの、疾走感があって、清々しい気すらしてくるから不思議。
このシリーズでラングドン教授は何度、死の淵に追いやられるのかと、はらはらするし、それがお決まりのパターンではあるのだけれど、だからこそポップで誰にでも手が届くところにあるような気がする。
解説で茂木さんがインディ・ジョーンズと並べていらっしゃったけれども、言われて見れば確かに、と少し笑ってしまった。
ある程度のパターンのなかで(このシリーズでいくと、政府や警察に追われながら犯人に謎を解けと迫られ美女と逃走劇を繰り広げる)、今回はどう落としてくるのかな、と楽しみにしている節もある。
書物は船である、とか、言葉は器である、とか。陰陽師にもよく似た言葉があったなあ、と思うと同時に、つきつめていけば、結局同じところに辿り着く、そんなふうな真理がまだいくつも眠っているんだろうな、とそんなことを考えた。古の神秘。言葉が違えど。信じる神が違えど。 -
出れば読んでしまうダン・ブラウン。今回のテーマはフリーメイソン。読み進める最中、良くも悪くもトム・ハンクスのイメージが付きまとう。その辺、著者はどう思ってるんだろう。
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あー、駄目だ合わない。
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まさかの展開に読みながら声をあげてしまったほど。
ラングドン教授の水没は、マラークの正体は、ピラミッドの謎は・・・そうくるか!と。
宗教と科学というのは、ダン・ブラウン作品の主要なテーマのひとつだと思うけれど、そこにたどり着くのかと思うとちょっとびっくりしてしまう。
それ以前に、今回の舞台がヨーロッパではなくてアメリカ、ワシントンDCであるということも驚き。アメリカ建国の父祖が実際にこのように考えていたのかどうかはわからないけれど、そうだとしたら世界はまだまだ謎に満ちている。知らないことを知っていくことの面白さ! -
最後まで驚きの連続だった。
結末を読んで胸が熱くなった。
フリーメイソンという題材が素晴らしかった。
好奇心をかきたてられ、夢中で読めてしまった。
ただ、読み終わってブクログに登録しようとした時に(中)を飛ばしていたことに気付く。衝撃。なんか変だと思ったわ。