逸脱 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004722

感想・レビュー・書評

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  • 捜査一課 澤村慶司のシリーズ第一弾。
    新たな主人公はまたも独断専行型だった(笑)
    少々うんざりとしながらも、
    プロファイラーの橋詰の強烈な個性に救われたかな?

  • 若干ネタバレ注意です。

    型破り系な主人公の刑事もの。

    主人公の自己中心的な振る舞いが目につく場面が時たまありました。
    それから、主人公が「最高の刑事」を目指すという部分も、理由となったその事件からそういう結論に至るかね?と引っかかるところがありました。

    と、細かいところを色々言いましたが、組織を離れ、持ち前の洞察力や勘で突き進んでいく様は中々面白かったです。

    まとめると、もう少し細々したところを詰めてくれればなぁ、といった感じでした!

  • この主人公がどうも好きになれない。

  • 横山秀夫の64の次に読んじゃまずかった。
    冗長で無駄の多い描写、変な文章、リアリティのない展開、どこかでみたキャラクター、ただひたすらダラダラな展開。
    加えてこの失速感…雑すぎませんか。
    64のあとに読まなきゃ、ここまで失望しなかったと思う。タイミングが悪かった。

    最高の刑事になる!という思いもなんだかなぁ…という感じ。あの一件から、どうして最高の刑事になるって思いが出てきたんだろう。最高の刑事像の具体的な姿も思い描いてないみたいだったし。ワンピースかとおもた。

    澤村の朝ごはんの描写に6行かける必要は全くない。久しぶりにこんな面白くない本を読んだ。期待してただけに残念。

  • 捜査一課・澤村慶司シリーズ第1弾。

    澤村は県警捜査一課に属する37歳の刑事。これまで持ち前の勘の良さで功績をあげてきたが、実は過去に関わった事件で子供を死なせてしまったことによるトラウマを抱えていた。
    「最高の刑事になる」という目標を半ば脅迫的に自分に課して、上司に対しても物怖じせず発言し、時に強引な手段をとる澤村。そんな彼の前に、連続殺人犯が立ち塞がる。
    過去に起こった連続殺人事件を彷彿とさせる犯行手口に、これは模倣殺人なのか、それとも迷宮入りしたその事件の犯人が殺人を再開したのかと疑う県警。
    そんな中、澤村は捜査の過程である人物に目をつけるのだが……

    ***

    頁数は結構ありますが、一気読みできる面白さでした。
    堂場さんの作品を初めて読みましたが、文章も読みやすいし話の要所要所に盛り上がる箇所があるので、話の中にすっと入っていけたように思います。

    ただ、頁数があるわりには、同じような遣り取りが繰り返されて話の腰を折られたり、主人公以外の登場人物の心理描写が少なかったりと、若干物足りない部分も感じました。

    とは言え、主人公の澤村は暴走しがちでたまにイラッとさせられるけれど、犯人検挙に闘志を燃やす熱いところや垣間見せる脆いところは応援したくなるし、彼を支える谷口一課長やプロファイリング専門の橋詰、若い女性警察官の初美といった周囲の人物達も好感を持てるキャラクターなので、シリーズの今後に期待を寄せたいと思います。

  • 新シリーズということで期待していたが、今回のシリーズはイマイチかもしんない。。。。
    独断専行の一匹狼で、上司に対しても常に憎まれ口を叩き、それでいながら切れ者の刑事という堂場作品としては典型的な主人公の澤村。
    今までの主人公たちと異なるのは「最高の刑事になる」といった明確な目標を定め、それに向かって頑張ってる点だろうか。
    ただ、そこにも大きな疑問が残る。

    これまでもそうだったように、自分の勘や得た情報を自分だけで抱え込んで単独行動に走る。
    その挙句に犯人に迫りながらも逃げられる。
    …って、今までの主人公たちなら単なる変わり者だけで済んだけど、過去の事件を引きずり、「最高の刑事」を目指すにはあまりにも短絡すぎ!!
    それで犯人逃して、別の負傷者を出してたら引きずってる過去を何にも活かせていない気がするんだが、本人にその自覚はないんだろうか???

    警察官の事情に詳しくはないが、あくまで庶民の側からみたら負傷者何人も出して組織をかき回す奴より、組織をうまく活用して犯人を追い込む方が「最高の刑事」のイメージには近いと思う。
    澤村もそこを目指して、それでも理想と現実が乖離してるっていうのならまだしも、そもそもの目標値が間違ってるとなんか釈然としない。。。

    ただ、まだシリーズ1作目なので、このような身勝手刑事が如何に理想的な「最高の刑事」になるまでの変化がシリーズを通したテーマであるならば、先ずは程遠い立ち位置からのスタートってのは理解できるし次作以降にも期待は持てるかと。。。

  • 犯人の独白とか、堂場っぽさ満載。

  • いつも通りの展開

  • 横山秀夫、今野敏以来久々に読んだゴリッゴリの警察小説。
    10年前の連続殺人事件とリンクした捜査から浮かび上がる意外な人物とは…。
    警察小説お決まりの、長々とした地取りや事情聴取がどうしても好きになれないので、本作ももれなく途中で飽きそうになりました。

    それでも続きが気になるのは、犯人側の異常な感情がグッドタイミングで挟まれるから。
    ただしそれもちょっと、言葉は悪いですが「ダサく」て、B級洋画のような台詞であまり緊迫感はうまれず。。。

    うーん、こんなに長くなくても良かったのでは。

  • 時折はさまれる犯人の視点と、主人公が迫っていく犯人の像のシンクロ具合が絶妙。でも最後は平凡かな。。。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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