見仏記6 ぶらり旅篇 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004753

作品紹介・あらすじ

遷都1300年にわく奈良、法然800忌で盛り上がる京都、不思議な縁を感じる名古屋。すばらしい仏像たちを前に、2人の胸にある思いがわきあがる――。仏像ブームを牽引してきた2人の、感動のぶらり旅。

感想・レビュー・書評

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  • ついに現在ある見仏記の最終版まで読破。
    ぶらり旅だけど、仏に導かれるように進む2人。
    今回は鉄地蔵や法然上人、円空仏を求めての拡大版の旅でした。我が庭のように進むみうらさん。そして、お寺関係者にも知れ渡る2人の旅。認知度が上がってきたことも、読んでいて嬉しくなりました。

  • 「仏像めぐりの旅もはや十数年の、いとう&みうらの仏友コンビ。今回はメジャーな寺にしぼろうと京都・奈良に向かった2人。ところがサギ(鳥の)だのマスコット人形だのに気を取られて、なかなか足が前に進まない。次に向かったのは福島県。縁がなかった会津の里には、素朴で力強い仏像たちが鎮座していて、2人の心をとらえて放さない。和歌山、兵庫の素晴らしい仏像たちも花を添え、仏像を追いかける2人の旅物語は続いていく…。

    目次
    奈良―長谷寺・安倍文殊院
    奈良―圓成寺・般若寺・白毫寺・新薬師寺
    奈良→京都―岩船寺・清水寺
    京都―法界寺・醍醐寺・隨心院
    京都―蟹満寺・海住山寺・観音寺・平等院
    京都―禅定寺・橋寺
    福島―八葉寺・金川寺・禅定寺
    福島―勝福寺・願成寺・新宮熊野神社
    福島―恵隆寺・鳥追観音・中田観音
    和歌山―道成寺・浄教寺・慈光円福院
    兵庫―鶴林寺・浄土寺」

  • 2023-5

    東京国立博物館の仏像展示をみて突然6から読んだ。正直全然わからない事ばかりだけどみうらじゅんといとうせいこうの仏像への熱意と見方の柔軟さがとても面白かった。あとがきの言葉をみて仏像がもたらす見る目みたいなものに興味を持った。「今や見仏は仏像のない場所でも行われ得る。夕焼けをみてもご老人をみても、道を通りすぎる猫をみても見仏記は即座に始まる。仏でないものなど、この世にあろうか。」

  • 今回は半分くらいが奈良で、それ以外は京都と愛知でした。
    愛知県は日本で一番お寺の数が多い県らしいし、自分も今度は見仏をメインに愛知へ行ってみようかな…。

    だんだんと年齢を重ねていくにつれて、いとうさんとみうらさんの仏や宗教へ対する考え方が変わっていくのも通しで読んでいて面白いところ。
    無機物にすら仏性を感じるようになるって感覚、よくわかるなぁ!

  • 見仏記 1,2 が文庫本になった辺りでブームに乗じて読んでいたのも随分昔の話。今回 見仏記 6 にて久々に見仏記ワールドに浸った。自分が実際目にした仏像が出てくる箇所では、いとうせいこう氏の現地の様子や雰囲気の的確な書きぶりに嬉しくなった。当然また再訪してこの目で見たい想いも強くなる訳で。。。見仏記の初刊辺りではみうらじゅん氏のイラストにどうも馴染めなかったのに、20年以上も経つと仏像にはこの絵しか無いと思える様になるくらいホントに定着しましたねぇ。これからも細~く長~く見仏記は続けてほしいと思っています。

  • ますます自由度が増したお二人の旅。確かに「ぶらり旅」ではありますが、行動範囲は広い!並々ならぬ仏像愛を感じます。
    それにしても、「ゆるキャラ」を広めたみうらじゅんさんが、売店でゆるキャラグッズの豊富さに翻弄されるのは面白いですね(笑)。
    色々な所で買い込んだ沢山のゆるキャラグッズ、それに仏グッズ(誕生仏のレプリカとか)は、みうら家でどんな風に飾られているんだろう・・・。

  • 今回はキャッチーな場所多いな。
    読むたびに同じとこ行ってみたいと思うものの、実際自分で見たらなにも感じないんだろうな。

  • 2017年8月28日購入。

  • 年寄りの遊び心をくすぐる本は大事。

  • 2015/5/5購入
    2016/5/25読了

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著者プロフィール

1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。

「2020年 『ど忘れ書道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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