呪い唄 長い腕II (角川文庫)

著者 : 川崎草志
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年9月25日発売)
3.26
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004777

作品紹介

汐路のいとこ兄妹が命を落としてから数ヶ月、町を呪った近江敬次郎の復讐はまだ終わっていない-。そう考え、町にとどまった汐路は、一人の老人に引き合わされる。戦時中、近くに駐屯していたという元軍人で、終戦直後に姿を消した部下の行方を捜している、という。幕末に流行した「かごめ唄」が平成の世にまたはやり始め、童謡に乗せて、新たな罠が動き出す。横溝賞受賞作『長い腕』に、待望の続編が書き下ろしで登場。

呪い唄 長い腕II (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 前作から数か月後、島汐路はさらなる過去からの罠を予感して故郷での探索を続けていた、そんな中汐路は元軍人の老人と引き合わされる。

    プロローグにさまざまなエピソードが断片的にはさまれて次が気になってしまう展開です。さらに驚きなのは汐路が現代の時間軸で調査するのと並行して、勝海舟の若い時代の話が同時並行で進んでいくこと。この二つがどう結び付くのかとても楽しみにしながら読んでいきました。

    ただ導入部は引き込まれるものもそれぞれの事件のつながりが分かりにくく、勝海舟というビックゲストが出てきた割にそこでの謎解きも正直なところあまり大したものではないかなあ、と思ってしまいました。

    汐路が調査をする現代のパートの犯人の動機もイマイチ分からなかった。前作は「歪み」の原因となる罠がはっきりしていただけに恐ろしさも感じたのですが、今作は罠というよりもそれぞれの人の問題じゃないか、とも思ったり…

    あとがきによるとこの『長い腕』は三部作になるそうです。個人的には毎回事件に介入してくる石丸さんが気になって仕方ないので、そのあたりの説明も入れてくれる作品を期待しています!

  • 前作で、どこか島家は敬次郎の呪いから除外されているような気がしていた。
    島家こそ、喜助一家を何とか助けてくれていた家で、敬次郎はこの家にだけは呪いをかけていないのではないかと。
    だが、『呪い唄』の結末を読んで、それは違う気がした。
    確かに、島屋敷を歪ませはしなかったかもしれない。
    それはもしかすると、島家が喜助一家を助けようとした家だったからかもしれない。
    けれど、人間の感情の複雑さは、多分そんなに明確に憎む相手を区別しないんじゃないだろうか。
    それこそ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
    どんなにいい思い出があっても、一つの大きな凶事がそれをどす黒く染めてしまうこともある。
    敬次郎は、確かに有力者たちを恨んだかもしれない。
    けれど、それはしばらく離れていたことによって、「早瀬」という土地そのものへの憎しみに変わったんじゃないか。
    そう思わずにはいられない、今回の仕掛けだった。

  • 「長い腕」の続編。
    展開の早さと幕末と現代を行き来して謎解きが進むところが面白くて、一気読みだった。一作目より読み応えがあった。

    前作が横溝正史ミステリ大賞受賞だったが、この作品の方が横溝正史色が強いように思う。あちこちに撒かれた伏線が一気に回収されるまで犯人の予想がつきにくい。

  • 元セガ勤務だった方の小説二作目。前作の「長い腕」はゲーム会社に勤務している人が主人公、という理由で手に取った訳ですが、前作は本筋のミステリ部分よりどうしても職場描写が気になってしまい、そっちの記憶の方が強かったりします。

    それもあってか、前作におけるミステリパートの純然たる続編の本作では、なかなか前作の記憶を引き起こすことが出来ずに、感情移入することが難しく感じられました。加えて、現代パートと江戸時代パートを行き来する展開が、いっそう本作の本筋が何なのかを分かりづらくさせてくれる印象が…

    とはいえ、序盤を少々過ぎたあたりで前作の記憶補完が完了し「で、どうなる?」と興味津々モードに入りつつも、なかなか話は大きな展開を見せない。クライマックスまでは「眠れないほどじゃないけど、なんかこの後の展開が気になる…」な精神テンションのまま、話は続いて行きます。

    しかし、クライマックスからは本当に急転直下な展開。現代パート、過去パートともに真相があらわになっていきます。ただ、その内容自体は悪くないけど、やはり後半に物語の“比重”が集中しすぎてしまっているところがアンバランスな気がします。

    そして…前作同様、石丸D最強過ぎ。もうね、この人ゲーム会社のディレクターやってる場合じゃないよ、っていう天才振りですわ。前作も同じような印象受けましたが、政界牛耳って日本をいい感じにしてくれよ、ってくらいの有能振りを見せつけてくれました。

    作者の、人としての理想像が、この人に反映されてるんでしょうかね。

    そして…最後の最後で、実は本シリーズが三部作であったことが明らかに… なんだかんだで続編気になるんで、早々に出してほしいところであります。本作発表が前作発表から10年以上近く経っているので、次はもっと早いペースで発表してくることキボンヌであります。

  • シリーズ二作目。
    描かれるのは、「呪い唄」とある通り、かごめかごめのわらべ歌に込められた呪いについて。
    江戸時代と現代を交互に描きながら徐々に明らかとなる、かごめかごめの呪い。
    一巻では近江敬次郎の時代をも超える怨念の深さにえも言われぬ恐ろしさを感じたのですが、ホラーというよりミステリ要素が強く、一巻のような不気味さは影を潜めてしまったのが惜しい。
    でも、楽しかったので完結編となる三巻も読みたいと思います。

  • 死にすぎ。

  • 待望の続篇。 事件が表に出てこないまま最後に被害者と犯人証されても・・ Ⅲもあるようなので是非読みたい。※汐路に色気なり、可愛さが欲しいところ。
    次回作に期待。(☆は3.5つけたい)

  • 「長い腕」の続編

    「かごめかごめ」の歌で、ふたたび「敬次郎」の呪いが動き出す

    冒頭、いくつもの時代や場所が違ったエピソードが紹介され
    それがひとつひとつ「敬次郎」へと繋がっていく感じは、なかなか読ませた。

    現代と、江戸時代の勝海舟の話が交互に出てくるのも
    なかなか新鮮で、第一作より個人的には好きかも。

    最終作、早く読みたい~!

  • 長かった~~~
    いや・・・そうではない・・・・ちょっと現代と江戸の話が交差していて世界観がね・・・・
    でも・・・Ⅲが気になる・・・・。

  • 9月23日読了。図書館。

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