教室に雨は降らない (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 706
感想 : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004869

作品紹介・あらすじ

森島巧は小学校で臨時教師として働き始めた23歳だ。音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていたが、学校で起こる様々な問題に巻き込まれ……傑作青春ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽の臨時講師である主人公が学校で起こる様々な問題に苦難しつつも解決していく物語。

    今までの著者の作風にはない設定が新鮮であり、教育現場で起きそうな状況を描き、子供や保護者とのトラブルを解決する展開は面白かった。

    しかしながら、先生という職業は本当に大変なお仕事だと思う。

    ご尊敬申し上げる。

  • ふ〜ん。伊岡さん、こんなんも書かはるんや。
    いつものミステリーとは、一味違う。
    小学校の熱血?アルバイト教師の話。
    なので、「飛び出せ青春」(古る!)ではなくて、「熱中時代」(これも古い…)って感じの現代版かな?
     +ミステリー風味。
    上のテレビドラマには、あんまりモンスターペアレントはいなかったような…
    最近の小学校は、大変や。知り合いに保健の先生いるけど、めっちゃ忙しいらしい。私の頃は、楽やったと思うけど、今は、満員御礼らしい。
    何か、学級崩壊、いじめと色々事件が発生して…させてもあるけど 笑。
    アルバイト教師は、終了して、ピアノの生かして、楽団へ!
    …でも…やはり…

    《好きなら、それでいいじゃないか》
    使命感だの公共性だの国家百年の計だの、そんなものは関係ないって!

  • こんな先生いたらいいのに
    特に音楽は
    若いだけじゃなくてきっと見た目もカッコいいに決まってる

  • 学校現場の実態、子供、保護者、少しリアルさに欠ける部分があったのが残念。
    「明日の雨は、明日にならないと降らない。」「心はなんのためにあるのか」所々考えさせられる言葉があったのは良かった。

  • アルバイト音楽教諭の森島巧は亡き父親の明日雨が降るかは明日にならないと分からないの意味を考えるが、よく分からない。
    女性で同じ教諭の安西が学校に来なくなり、森島は愛車のドゥカティで家まで迎えに行く。
    クラスのやんちゃでライバルの男の子2人の親はモンスターであり、互いの家で火事が起こり学校のせいにする。
    課外授業に参加した際、自然公園にいた亀が盗まれてしまう。
    白瀬先生がトラウマで、歌が上手だった男の子がある日突然歌えなくなってしまう

  • どちらかと言うと長編を好むので連作のスタイルはどうかと思ったけど、なかなかに読み応えがあった。まぁ氏の長編の面白さには及ばないが。

    学校が舞台という事でいつもの雰囲気とはだいぶ違うけど、脇役まで含めてキャラが立っているのはさすが。隙がない作り込みよう。

    代償や瑠璃の雫に比べて激しく揺さぶられる感じではなくライトな読み応えで低年齢層でも入りやすそう。

  • まあまあ面白かった。主人公のバイトの先生はとてもいい先生だと思った。反対に学校側はいじめを隠蔽しようとしたり、校長先生等の態度が子供のためじゃないから嫌だなと思った。歌えなくなってしまった子供などとてもかわいそう。人物の描写がとてもうまく、さすが伊岡瞬だ。

  • 電子ブックにて読了。アルバイト教師、という立場がある程度、主人公を自由に動かすのだろう。謎解きよりストーリーに惹きつけれた。教育現場のことが、よくわかる描写が多い。最後に、本気で教職を目指した続編が読みたい。

  • 読みやすく痛快でとても面白い作品だった。事勿れ主義が蔓延りどこか保身に走る教師たちとは裏腹に、複雑な人間関係に揉まれながらもしっかりと自分の意思があった子どもたちが描かれているのが皮肉じみてて良かった。
    昔塾の先生に「教師は真面目じゃ務まらない」という言葉を聞いたことがある。仕事など探せばいくらでもある職業だからこそ真面目に根詰めると死んでしまう。だから教師はちょっと道から外れてるくらいがいい、と。そんな言葉を思い出しながら、森島こそ教師に向いているのではないかと思った。我流が過ぎる部分もあれど、誰よりも子どもたちと真摯に向き合っていた彼の姿は、結果として子どもたちを惹き付けたのだ。
    「教師」になっている人、目指している人達に是非とも読んで欲しい。教育学部の学生である自分でさえ色々と思うことがあったからだ。

    森島の教師人生と安西との関係に幸あれ、と願いつつ上谷東小学校に別れを告げたい。

  • 1話完結ですごく面白かった。私の好きなバンドのギターが、ガンズの大ファンなので作中に出てきて嬉しくなった。小学生の言動に関しては、大人びすぎていたり無理のある設定だったりすることもなく、違和感なく読めた。個人的に先生に憧れや好意を抱く生徒、というのがめちゃめちゃに好きなので作中の舞ちゃんのことは読み終わる頃には大好きになった。生粋のハピエン好きなので分かりやすくハピエンだったら星5にしたけど、それだったら内容が薄くなるのかなあ、などと色々考えた。

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著者プロフィール

伊岡瞬

一九六〇年、東京都生まれ。二〇〇五年に『いつか、虹の向こうへ』(「約束」を改題)で第二五回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞し、作家デビューした。代表作の『代償』四十万部を超える、『悪寒』は二十万部を超えるベストセラーとなった。近著に『不審者』がある。

「2020年 『冷たい檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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