特等添乗員αの難事件III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005293

作品紹介・あらすじ

凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考-ラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆…のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。"世間"すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 特等添乗員シリーズ第3弾。
    今までは浅倉家中心で進んで物語が展開されていたが、今回は壱条家のスキャンダルを中心としたストーリーとなっている。
    今回は真実のつかみづらいスキャンダルという、センセーショナルな部分で20年以上前のためロジカル・シンキングよりも相手の意表を突くことが出来るラテラル・シンキングを駆使していくところがとても納得感があった。
    事件のトリックは本当に単純なものばかりで、逆になぜ気がつかなかったのだろうかというようなものばかりであった。そして、それでもたどり着けない真実に真っ向から立ち向かい、相手の自爆を誘うというやり方は万能鑑定士シリーズでは見られなかった展開でとても爽快でした。
    スキャンダルの真相は、不貞とは真逆のものであったが、それをあのようにねじ曲げてしまうと言うところがメディアの恐ろしいところだと感じました。
    そして絢奈と那沖のツアーという名の捜査をして、お互いの関係性が更に深化していて今後の展開がとても楽しみになりました。来月も読んでいきたいです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    浅倉絢奈:花澤香菜
    壱条那沖:小野賢章
    能登廈人:銀河万丈
    儒瀬樹里:種崎敦美
    浅倉乃愛:悠木碧
    浅倉和葉:ならはしみき
    壱条凌真:田中秀幸
    壱条真尋:島本須美
    泉谷:若本規夫
    小笠原悠人:寺島拓篤
    槙島龍生:中井和哉
    嘉川修治:石井康嗣
    柴原陽太:大友龍三郎
    蔵本翔:河西健吾
    峰村蓮:佐々木睦
    清藤遥香:宮本侑芽
    弓削治朗:小野健一
    折笠蒼介:広瀬裕也

  • 恋人の壱条那沖(政治家の息子)が実は浮気してできた子供だった?降って沸いたスキャンダル。絢奈は落ち込む那沖を励まし、水平思考―ラテラル・シンキングを武器に彼の汚名をそぐため大奮闘。
    お姉ちゃんの乃愛も那沖のスキャンダルに慌てふためく両親を一喝したり、知恵を貸してくれたり、本当にいい姉妹関係になりましたね。
    最後に空港で絢奈が犯人を罠に嵌める様子は派手さは無いけど面白かったです。犯人は、自分のせいでいろんな人の人生が自分のせいで変わってしまうのに、まったく罪悪感も自覚も無いので、現在のメディアの姿を投影していると思いました。

  • 【2024-001-1658】図書館より。

  • 恋人・壱条那沖をスキャンダルが襲う!凜田莉子と双璧をなす閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。水平思考の申し子は恋も仕事も順風満帆……のはずが今度は壱条家に大スキャンダルが発生!!(e-honより)

  • 最後まで真尋さんの謎が分からなかったけれど、これまでと変わらずラテラルシンキングは勉強になりました。今回は政治についての知識が少し増えた一冊でした。

  • いつもながら、読者の裏をかく流石だ
    絢奈の魅力が分断に盛り込まれていた

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    凛田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考―ラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆…のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは壱条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。“世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第3弾。

    令和2年11月14日~16日

  • 謎解きとしては、悲しい終わり方。

  • 前回、IとIIを読んだので、今回はIIIを。
    物事を判断するには、全体をよくみて、そして先々のことまで考えないといけないのね。どちらも難しい。
    他人に話したくない事情があるのに、それでも解決しちゃうとは。

  • 最初に紹介されていた世界遺産、真実を知ると悲しいというか滑稽というか。きっと他にもこういうところがたくさんあるんだろうな。降ってわいた壱条家のスキャンダル。遠因は名家の跡継ぎ重圧とはね・・・。でも政治家て周りは本当に敵だらけ。そうだよね〜、おちればただの人だもんね。ひらめきが全くない私は絢奈の閃きが羨ましい。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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