芙蓉千里 (角川文庫)

著者 : 須賀しのぶ
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年10月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005323

作品紹介

「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷…煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?…女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕。

芙蓉千里 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新刊の文庫本コーナーにてジャケ&時代設定買い。
    20世紀初頭の激動の大陸を舞台にした歴史物というだけで買って損はないですね。
    女郎と芸妓の友情と恋がメインですがところどころに歴史がひょいと顔を出して面白い。
    大陸と桜の組み合わせがどこか哀しいのはどちらも悠久の営みがありつつも、凄い勢いで時間を消費していくせいなんだろうか。

  • 読み返し。普段本を読まない家族まで、面白い、と言って読んでいた、奇跡!
    漫画が本になることを、どこかで連載再開になることを切に願います。

  • 大陸一の売れっ子の女郎になると、心に決めている辻芸人の娘フミ
    フミと共に哈爾濱の酔芙蓉という女郎屋に売られてきた、親友タエ。

    フミは天性の愛嬌、舞の才能を買われ芸妓になる。
    タエは、女郎になることを拒んでいたがフミと夢を好感し大陸一の女郎になった。

    フミは、まだ赤前垂れの時に大陸浪人で素性がはっきりしない山村に
    恋心を抱く。
    そして、フミを芸妓として水揚げをした華族出身の黒谷。
    山村とは、情熱的な感情を持ち、黒谷とは一線を越えぬ家族のような穏やかな関係。
    この、2人の男性はフミの人生に大きくかかわる予感がします。

    フミとタエ、二人が哈爾濱に売られてくるときから話は始まりますが、
    ぐいぐいと引き込まれ、魅力的な姉女郎たちにも魅了されます。

    「桜の夢を見ている」では、女郎としてお職となったタエとロシア人男性の話です。
    タエは、フミ以上に大人の女性、女郎として清楚の雰囲気を残したまま
    妖艶な女性になり、子供のころとがらりと変わりフミのように
    覚悟を決めた立派な大陸一の女郎になったのだと感じられた。

    目次

    第一章 酔芙蓉
    第二章 白蛇
    第三章 胡蝶蘭
    第四章 小桜
    第五章 蕾
    第六章 爛漫
    第七章 哈爾濱駅
    桜の夢を見ている

    解説 小出和代

  • 面白い。時代背景にもワクワクする。女郎屋の話なのにエロ過ぎず、むしろ痛快。

  • すごいおもしろかった。日露戦争の直後、旅芸人の親に捨てられた日本人少女が人買いに自ら名乗り出て大陸に渡り、ハルビンでナンバーワンの女郎になることを目指す物語。舞台の描写、登場人物の心情が丁寧で、自分の夢や目標、そして意中の男性などに心が揺れ動きながらも、強く生き抜いていく主人公が読んでいてなかなか爽快。物語の構成やドラマティックさも十分で、エンターテイメント小説としてかなり良質。続編もあるようだが、個人的にはあの終わり方のままで終わらせておきたいので、読まない。

  • 気分的に吉原とか、芸妓さんのお話が読みたかったときに、本屋さんでたまたま売り出し中だったこの作品。

    日清、日露戦争を終えて、日本が大陸侵略を進めるなか、大陸に渡って哈爾濱(ハルビン)で女郎を目指す女の子フミの話。

    特に印象的だったのは、フミの心理描写。
    嫉妬だったり、過去のキズだったり、コンプレックスだったり、初恋のトキメキだったり……

    女性ならではの心の動きが的確に表現されていて、思わず感情移入してしまった。

  • 旅芸人の娘として生まれたフミが流れ着いた先はハルビンの妓楼「酔芙蓉」。女郎になるという目標を持った彼女だったが、彼女の天賦の舞の才能は、違う道へと導いていく…

    フミの波瀾に満ちた半生、夢と恋と友情の物語…といったらどこか薄く感じられてしまうかもしれませんが、どっこい(古い)活力に満ちつねに前を向こうと踏ん張る彼女の生き様はまったく飽きさせません。

    かけがえのない友達のタエ、凛と美しくも心中を明かさない蘭花、蓮っ葉な態度も妖艶さをまとう千代たち女郎のキャラクタも個性豊かで物語を彩ります。男性も物静かな黒谷に、あきらかにいわくありげで怪しい山村、となかなか女性が惹かれるような人物造形でした。

    シリーズは次巻以降も続くようなので、機会があったら読んでみたいなと思います。
    だいぶ方向性が異なっている感じらしいですが…

  • 力強い女の子達の話。

    コバルト時代からそこは変わらない。
    歴史も楽しめるお得感。

  • 芙蓉千里#1

  • 日本からハルビンの妓楼へと売られてきた少女二人の物語。一気に読ませる大河ドラマだ。
    芸妓を目指すフミの力強さがいい!
    彼女に絡む二人の男では、わたしは黒谷派。
    いかにも運命の男、という感じより、他に運命の人、忘れられない女性がいるんだけど、だんだんフミに癒されていって…という穏やかな関係のほうが最近好きなのだ。
    が…うっかり続きのあらすじを読んでしまってがっかり。すごくおもしろかったけど、たぶん続きは読まない…

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