僕と『彼女』の首なし死体 (角川文庫)

  • 角川書店 (2012年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041005330

作品紹介・あらすじ

僕・白石かおるは商社勤めのサラリーマンだ。自宅で切り落とした女性の首を渋谷ハチ公前に置き、ある知らせを待っている。はたして僕の真意は?……鮮烈な哀しみに満ちた青春ミステリ!!

感想・レビュー・書評

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  • 「が、」が多い

  • キャラに引き付けられる
    ずーっとイヤな気分で読み続けていたけど、鈍い私も何かあると思い始めてから、ページが早くめくられていきました
    首の無い彼女・・・最後まで存在感が大きい死体でした

  • 表紙買いだったが、なんだかんだ良かった。

    話の冒頭が衝撃的だったけど中盤に色んなことが起こる上に主人公が冷徹なキャラクターなので、最後の最後まで主人公がどうしてこんなことをしたのか、どうしたいのかよく分からないままだった。怒涛のタネ明かしにビックリした。途中で勘づいた読者はいるんだろうか……??

    クール通り越して“ふうやれやれ”な主人公だから、表紙のイケメン眼鏡くんの絵が無かったらもっとヤバそうな人想像するところだった(笑) 全部読むと、主人公のイメージが少ーし変わった!

    とは言え、終わりが少しあっさりな気もした。主人公の罪や罰が一切無いのも絶対違うような。

  • 何というのだろう。
    主人公がとにかく変わっている。
    感情を露わにすることもなく、いつでも淡々と、それでいて行動的で鼻に付くほど冷静だ。
    「あなたは何様?」と言いたくなるような場面もあり、どうにも感情移入ができるような人物ではない。
    生首を人目のある場所に置き、自宅の大型冷蔵庫には首なし死体を大切に保管している。
    たまに死体に語りかけ、触れてみたりもする。
    とても親しい友人もいて、コミュニケーションに問題があるとも思えない。
    ただし、この友人が主人公であるかおるの考えていることを理解しているようにはみえない。
    冷蔵庫の首なし死体を見せられても、この友人はなぜかたいして動揺もしないし、かおるの話に納得してしまう展開にはちょっと着いていけなかったけれど。
    少し毛色の変わった物語。
    それにしても、どうして主人公と作者が同じ名前なのだろう。
    何かの意図があってのことなのだろうか。
    辻村さんもそうだったけれど、主人公と作者が同じ名前だと妙に気になってしまう。
    そんなことどうでもいいだろうと言われるかもしれないけれど。

  • 仕事もバッチリ、悪役もやっつけて、最後は美人のハートもゲット! アホらし。 社会に属した事も無いニート君の武勇伝をたらたら聞かされた感じ。 大企業だと、遺体損壊の罪くらい消せるんだってさ。久々の「読んで損した」。

  • ハチ公前に、彼女の首だけを置いた主人公。
    何故首だけなのか、彼が殺したのか。

    読んでいくうちに、彼女との関係も
    どうしてこうなったのか、も分かります。
    そして不思議な電話の主も。

    流されているようで流されていない主人公。
    解説にありましたが、確かにこれは
    好き嫌いがはっきりする主人公かと。
    出来過ぎている人格、と言われればそんな気がしますが
    こうと決めたら、という人もいるのは確かです。

    しかしこれ、主人公が天涯孤独、だったりした方が
    人からのお願いを聞いてる部分とか
    最後の部分とか、納得できそうな気も…。

  • タイトルとあらすじに興味を持って読んだのだが、なんとも不思議な作品でした。主人公がクールすぎて喜怒哀楽が殆どないので感情移入しづらく、とにかくたんたんとストーリが進む。面白かったかと聞かれると微妙だが、嫌いではないかな。たまにはこんなミステリーもいいでしょう。

  • 最初はぐいぐい引きこむ謎が。。。
    最後が雑すぎ。

  • 物語は「ぼく」こと白石かおるが渋谷ハチ公前に女性の生首を置くという衝撃的なシーンから始まります。なぜそんなことをしたのか、白石かおるは何を考えて行動しているのかが最大の焦点になるのですが、残念ながら彼の思考は常識外れでついていけませんでした。
    しかし、この感覚のズレをミステリーのネタにする試みはオリジナリティーがありなかなか興味深いものでした。

  • 読了 2013/11/24

    僕=白石かおるは商社勤めのサラリーマン。自宅で切り落とした女性の首を渋谷の街に置き、ある「知らせ」を待っている。
    だが進展がないまま、自宅に何者かが侵入し、保管してある遺体から指を切り取って公園に遺棄した。不気味な模倣犯の目的は…?そして数日後、東京を襲った地震が事態を一気に加速させ―この謎はとても切なく、震えるほどに新しい。横溝正史ミステリ大賞の新しい地平をひらいた異色ミステリ!!

  • 【あらすじ】
    僕=白石かおるは商社勤めのサラリーマン。自宅で切り落とした女性の首を渋谷の街に置き、ある「知らせ」を待っている。だが進展がないまま、自宅に何者かが侵入し、保管してある遺体から指を切り取って公園に遺棄した。不気味な模倣犯の目的は……? そして数日後、東京を襲った地震が事態を一気に加速させ――この謎はとても切なく、震えるほどに新しい。横溝正史ミステリ大賞の新しい地平をひらいた異色ミステリ!!

    【感想】
    主人公が、渋谷のハチ公前に女性の首を置いていくところから始まる、猟奇的かつミステリアスな物語。初めは展開が読めなかったけれど、後半はめまぐるしい変化の連続で、読むスピードが速まった。

  • 野田の白石に関わりつづける理由を聞けたところが一番よかったです…なんて鈍感なんだ、こういう人好きです。

  • 文章がくどい。登場人物の性格、行動を表現したいと思われる記述が長すぎる。むしろ、それが大半。

  • 題名のインパクトと表紙のイケメンにやられて買いました。
    なんとなく「推理小説が読みたいなぁ」って思ってたのでちょうど良かったです。あとがきには「主人公が好きかどうかでこの作品の好き嫌いが変わる」みたいなこと書いてありました。
    白石の冷静さが好きなのでこの作品も好きです。でも、1番好きになれたのは同僚の野田くんです!サブヒーロー的な人いいよなぁ(´∀`*)

  • 女性の首なし死体を渋谷ハチ公前に置くという衝撃的な行動から始まる,商社に務める若者の話。
    事件のあとの日常から動機が判明するまでの展開は面白かったが,終わり方は納得いかない。

  • ラノベと文芸の境界は崩れ、イラスト表紙が多くなり「それで釣られると思うなよ…ぐぬぬ」と変な悔しさと戦う事の多い昨今、夢花さんのイラストに惹かれつつも微妙な帯付けられちゃってて、ただでさえ最近冒険したくても外す事が多くて悩んでいたのですが、文庫で同シリーズ1冊目が出てるようだったので試しに購入。
    一応横溝正史ミステリ大賞の優秀賞とのこともあり。

    ラノベが悪い訳でもなく(読みますし)、一概に分けた方が良いというわけではないのですが、個人的に最近の「ラノベ」として刊行されるものの文体が苦手な事が多いので、ちょっと警戒気味なわけで。

    切り落とした女性の首を街中に置き、首無し死体からは指が切り取られるというセンセーショナルな設定ながら、主人公は凡庸で覇気のないようでいて、実は人に羨まれるような特異さを持つなんて「これは…まさに苦手な部類のやつか…?」と不安になる。
    しかもそんな印象のまま、特に何がある訳でもなく8割方進んでしまい「えっとこれもミステリでいいんですよね?メタ系のくくりって事?」とか思っていたら、最後で一気に「事件の真相」になって「あぁやっぱりミステリだったんですよね」と引き戻される。

    評価は選考委員の中でも大きく分かれたようで、それが一番この本を説明しやすいので以下解説から少し抜粋。

    「主人公を動かしているのは、月並みな恋情ではない。彼という人間の、あり方そのものである。こういう性格の人物を主役に据えたところで、まず大きな得点を確保した。ミステリや小説の常識に挑戦しているところがあり、そこを買った。」(北村薫)

    「真っ先にいえるのは、主人公「ぼく」の性格や心理があまりにも嫌味で、好きになれないということ。その理由は、「ぼく」の存在が、常に事象の上にあり、他者を見下しているようなところにある。(略)何の説得力もないままに、「ぼく」はすべてのものを超越し、何事にも冷静で、淡々としていられる人物として描かれている。作者の自意識過剰が、主人公像に投影された結果ではないかと思う」(坂東眞砂子)

    この上で、解説は「主人公を受け入れられるかどうか」で評価が大きく分かれると言っている。まさにその通り。
    自分は一応「都合がいいな」と思いながらも「こうでありたい」と思い、「でもこういう人は案外多いはずだ」という希望を込めてこの主人公を見れたので、そこまで読後感は悪くはなかったけれど、それにしても最後の最後だけに頼り過ぎじゃないかというのはある。
    純粋なミステリとして楽しめるものではないと思うけれど、この主人公の人と成りを確率させる為の大きな序章と位置づければ、自作も見てみようかなという気にはなる。そこで本当に面白いと思えるか、つまらないと思えるかが決まるかなと。

  • 主人公の物事や事象、人の態度や仕草などのみる視点はおもしろいけど、周囲の人物像の印象が若干薄く感じてしまった。
    ストーリーを展開する伏線としては必要なのかもしれないけど少し無理があるかと感じてしまったかな。
    主人公は破天荒な天才、イケメンでモテて、嫉妬もされたりといった像で描かれているけど、ハチ公像に首を置くという行為を模倣として実行しているとことかは、天才ならもっと他の方法を思い付きそうな気もしたかな。
    途中出てくるコンビニ店員の子との関わり方も何か不自然に感じたし、途中で犯人は判ってしまっても、犯行のトリックとか、心理とかより、最後まで主人公のキャラクター押しっていう感が強かったかな~。

  • ①2013.1.22〜2013.2.9
    ②2013.3.11~

  • 読了、、、69点。

    **
    白石かおるはある日の朝、『彼女』の首を渋谷ハチ公前に遺棄していく。
    猟奇事件の発生と騒然と報道される中、かおるは勤める四菱商事で日常的な業務をこなしていく。
    やがて何者かからかおるの行動を指摘する電話を受け、さらに残された『彼女』の死体の指が切り取られ、、、
    第29回横溝正史大賞受賞作
    **

    最近読んだミステリの中では割合珍しい Whydonit がテーマの作品。
    何故わざわざ目撃される危険性まで冒して、人目に付く渋谷ハチ公前に死体を遺棄したのか?が読み手の興味を誘う導入となっている。

    小説としてみると、主人公は非常に特異な人物で、一般的な会社人間の枠からははみ出す場面が非常に多く、また彼のそういう日常が作中の大部分を占めている。
    さらに主人公の突飛と取られる行動が悉く上手く行くのは読み手としてはやや興醒めする部分もある。
    また主人公の行動や作中で起こる地震からのエピソードから、小説の世界観が非常に広がっているように読み取ることが出来る。

    一方で、ミステリとして見た場合、非常に残念な作品と言うべきか、あるいはミステリとして見るべきではない、とさえ思えてしまうが、
    この小説がミステリとして成立する為には、小説の中の世界は閉じている、もしくは非常に限定されているべきなのが残念。
    ネタバレを含むので後述。

    とは言え読み易くまた主人公の行動そのものは楽しく読める小説。
    終盤の展開からエピローグの流れは個人的には割合好みの作品でした。



    ネタバレ。。。。
    上述のミステリ的に成立する、というのは真犯人が実は今まで影も形もなかった(脅迫犯と言う形では登場しているが)キャラクターではサプライズは得られないし、
    余程きちっと伏線を張りその必然性を作中に盛り込まなければマイナスの評価になってしまうと、私は感じる。
    その前提でこの小説を読むと、作中の雰囲気からは犯人が誰であってもおかしくなく、それこそ実は真犯人が完全な新キャラでも不思議じゃない構成なのに、
    犯人は主人公の極身近にいる人物というのが簡単に推移されてしまう。
    結果としてサプライズを狙ったはずの構成で、サプライズが一切得られないのは悲しい結果であったと思う。

    こう書くと殆どの作品の意外な犯人がダメなように感じられてしまうけれど、多くの作品はそこをさり気無い伏線やロジックでフォローしているのに対して、
    この作品はその点が非常に薄かったのが気になるところでした。

  • 解説にも書かれているとおり、主人公を受け入れられるかがポイントかも。
    冒頭のハチ公前に生首を置くというセンセーショナルなシーン以降、本当に普通の日常が続いていって終着点がなかなか見えません。そういったところも含めて、ありきたりなミステリーではないとは言えると思います。

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