万能鑑定士Qの攻略本 (角川文庫)

制作 : 角川文庫編集部 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.08
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本棚登録 : 426
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005347

作品紹介・あらすじ

1回の殺人も起きない、斬新な切り口の推理小説として不滅の金子塔を打ち立てたQシリーズ。「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」初の公式ファンブックが登場。キャラクター紹介、各巻ストーリー解説、新情報満載の用語辞典に加え、カバーを飾ったイラストをカラーで一挙掲載。Qの世界で読者が謎を解く、書き下ろし疑似体験小説。そしてコミック版紹介付き。これ1冊で「万能鑑定士Q」「特等添乗員α」が10倍楽しめる。

感想・レビュー・書評

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  • まあまあ

  • 「Qシリーズ」「αシリーズ」をもっと楽しく読めるようになる公式ファンブックです。メインキャラクターの詳しい紹介や、各巻の単語解説まであり、充実した内容です。読者が主人公になって謎を解いていく疑似体験小説も収録されています。

  •  平成24年に角川文庫から出版された「万能鑑定士Qシリーズ」とそのスピンオフである「特等添乗員αシリーズ」を紹介している。具体的には,初期シリーズの「万能鑑定士Qの事件簿」の1から12までと,「万能鑑定士Qの推理劇」の1と2,さらに「特等添乗員αシリーズ」の1と2までが紹介されている。 
     本の構成としては,カバーイラストギャラリーとして凜田莉子のカラーのイラストを並べるほか,シリーズキャラクターの紹介,シリーズの舞台となる飯田橋周辺の紹介,ちょとした論理パズルが楽しめるオリジナル短編「全能鑑定士Rの事件簿」,シリーズ全作品の紹介,人物・用語辞典などから構成されている。
     以下,個別に感想を述べる。
    ● キャラクター紹介
     凜田莉子,小笠原悠斗,雨森花蓮などの主要な登場人物がイラスト入りで紹介されている。解説の文章は,そこまで面白みはないが堅実。一人当たり3ページから6ページまで程度の分量で,主に原作の記述を引用する形でキャラクターの紹介がされている。この本特有の目新しい情報はなく,個々のキャラクターについての情報が整理され,まとめられているという印象
    ● 舞台案内
     万能鑑定士Qの店舗,角川書店の本社ビル,牛込警察署について紹介している。人物紹介に比べ,この情報いる?とう印象。正直,この本を買っているようなファンであっても,万能鑑定士Qの店舗ならともかく,角川書店の本社ビルや牛込警察署の内部の構造など知りたいと思うだろうかという疑問はある。内容が読んで面白いならともかく,原作の記述を踏まえた淡々とした紹介。作品内のこういった細部の情報を好む人なら楽しめるのだろう。
    ● 全能鑑定士Rの事件簿
     ゲームブック風にページを行ったり来たりしながら絵画贋作事件の犯人を推理する短編。ロジカルシンキングの問題であり,個々のページで拾われている情報を整理すると犯人が現れる。凛田莉子,小笠原悠斗などのシリーズキャラクターが登場するだけで,万能鑑定士Qシリーズらしさはそれほど感じられない。単なる論理パズル
    ● シリーズ全作品紹介
     この本のメインとなる部分だろう。初期シリーズ「事件簿」12冊と推理劇2冊,αシリーズ2冊までが紹介されている。各作品の紹介は1ページ程度。ネタバレはなく,シリーズの別の作品との関連なども紹介しながら端的にまとめている。シリーズ作品が多くなってくると,なかなか手を出しにくくなることもあり,どの作品から読むか,どの作品を読むか,未読の読者に紹介するという視点から書かれているように思われる。基本的に全て褒めるという視点で書かれており,評価というより完全な紹介。それほどつっこんだ紹介になっていないので,既に全作品を読んだ人にとってはそれほど面白みはないかもしれない。
    ● 人物・用語辞典
     登場人物だけでなく「暗算」や「イヌハッカ」など,なんでこんなものを?と感じるものまでも網羅している。これは完全に読んでいる人向け。作品の中での位置付けや作品の記述をベースとした紹介のほか,それぞれの用語に関するうんちくも取り入れられている。この部分が一番面白かった

     総合的に見て,まぁ,可もなく不可もなくという印象の案内本。この「攻略本」が出た後,角川文庫から推理劇シリーズ2冊,短編集2冊,αシリーズ3冊,探偵譚,謎解きと9冊が出版される。その後,「探偵の探偵」シリーズが出て,「探偵の鑑定」シリーズ2冊と最終巻へと続く。探偵の探偵シリーズも踏まえた全作品の「攻略本」も出してほしいような気もするが,出版社が変わってしまったので難しいか。評価としては★3で。  

  • 『万能鑑定士Q』の今までの作品や登場人物をまとめたもの。

  • 熱心な万能鑑定士Qの事件簿のファンでなければ、手に取る必要はないでしょう。
    全能鑑定士Rの事件簿は、コマ大数学科の論理クイズのようで楽しかった。

  • 内容は振り返りとしてはよかったと思う。
    でも、読まなくてもよかったかも。
    メイン以外のキャラのイラストもあり、
    イメージが崩れてしまったキャラも。。。

  • 万能鑑定士Qシリーズの登場人物や舞台について紹介と、
    Qシリーズ文庫本単位の見どころについて解説されています。

    Qシリーズについておさらいしたい方にオススメします。

  • これまでの作品の解説(ガイド)本。

    特に面白いとかそう云うのは関係ないです。

  • 擬似体験面白かったけどちょっともやもや。

  • あまり意味が無い。何のために出版したのか分からないが、漫画を出すということで、そこから入ってくる読者のガイダンスという意味なのだろうが、まあ商業主義以外の何物でもない。

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著者プロフィール

角川文庫編集部

「2008年 『きみが見つける物語 十代のための新名作 スクール編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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