雀蜂 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2013年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041005361

作品紹介・あらすじ

雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。安斎は山荘を生きて出られるのか。最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!

みんなの感想まとめ

スズメバチとの壮絶な戦いが繰り広げられる本作は、サバイバルホラーの緊張感を存分に味わえる作品です。読者は、主人公が直面する恐怖と葛藤を通じて、まるでパニック映画を観ているかのような体験をします。特に後...

感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家。名前を良く見かけるので借りて来た。
    『雀蜂』のタイトルは何かの比喩かと思ったが、そのままだった。延々と続くスズメバチとの闘い。自分でも庭にあったスズメバチの巣を退治した事があるので良くわかる。スズメバチホイホイを幾つも仕掛け、働きバチを何百匹も殺してから巣を退治した。普通の格好で武器は殺虫剤だけ。成功体験から、公園の小さい巣も退治してあげた。意外と普通の殺虫剤でも大丈夫だった。
    この本では本当にハチとの闘いの場面が長すぎるぐらい。何故、ハチに襲われるのか、犯人は誰かが終わりの方にちょっとだけ出てくる。ドンデン返しがあって、あららという間に終わってしまう。よく分からない結末。皆さんの評価が低いのが良くわかる。

    • bmakiさん
      (笑)よりによって、悪名高いこの作品を。。。

      悪の経典とか、新世界よりとか面白かったですよ。
      初期の作品の方が面白いかもしれません。
      (笑)よりによって、悪名高いこの作品を。。。

      悪の経典とか、新世界よりとか面白かったですよ。
      初期の作品の方が面白いかもしれません。
      2024/09/24
    • 浩太さん
      作家の名前だけで選んでしまいました。このままだと、確かに次は選びにくいですね。
      作家の名前だけで選んでしまいました。このままだと、確かに次は選びにくいですね。
      2024/09/24
  • 読みやすさはピカイチ、後半にかけて畳み掛けるスピード感が気持ち良い。スズメバチとの戦闘と、様々な回避の手法に賢くなった気がします。笑

    パニック映画を見ているかのよう。色々と調べているんだろうなぁ。

  • 貴志祐介氏の作品

    何でもありかよっ、とツッコミたくなるかも(笑)
    それこそ江戸川乱歩の作品のように古典であるが故に評価されてきたものは別として。それらを踏襲してきた作品に触れて来た読者においては、少々残念な気持ちになるのかもしれない。

    主人公は『俺』だ。
    目覚めた瞬間から、スズメバチとの戦いに身を投じることになる。パニックに次ぐパニックで、コントの様な展開が続く。伏線はあるにはあるが、その違和感に気付くのは難しいかもしれない。

    会話に「」と<>の使い分けがあるので、明確な会話と妄想が入り混じっているように表現されているのかな。

    そして雀蜂について勉強になりました。


    以下、ネタバレ有り(備忘録)

    ある小説家に憧れた主人公は、その小説家の作品を読み漁る。そこには自分の表現したいものがあった。
    自分が書こうとしているものが、他人に書かれていることを憎悪する一方で、憧れの気持ちは増幅してゆく。老齢の主人公は、いつしか自らを他人の人生に投影して生き始めた。そして、小説家を自分の偽物だと錯覚するようになる。
    ついにその日が来た。偽物を殺した主人公は、真冬の山の中、スズメバチの巣窟となった別荘から大脱出を試みる。

    もちろん最後に全てが崩れ去る。
    主人公は妄想に駆られた変質者であり、小説家として全く大成していない男であった。主人公こそが偽物である。
    憧れた小説家は保険金目当てで妻を殺害しようとしていた。スズメバチを利用して。妻を一人残し、別荘を出て来た小説家を、主人公が殺す。小説家を殺した主人公は、別荘に残っていた妻と対面するが、当然のことながら妻は別荘から逃亡。残された偽物と本物が置いていったスズメバチとの格闘が始まる。

    読了。

  • 子供の頃に蜂に刺されて以来、蜂が大の苦手です。今でも見かけるとちょっと悲鳴が出てしまうほど。

    なのでさぞかし怖がれるだろうと、期待して読み始めました。
    結果。表紙が一番怖かったかも。蜂に襲撃される主人公がコミカルに感じられてしまって、怖いという感情は湧いてこなかった。

    なにより一番納得出来なかったのがオチのところ。背表紙にラストは予測不能!って書いてあるけど、確かに予測できません。強引だし無理矢理感凄いもん。

    貴志さんの作品は、当たり外れがはっきりくっきりと分かれる印象。この作品は残念ながらハズレでした。他の作品いくつか積読してるけど、読むの不安になってきたw 今度は当たりでありますように。

  • 何となーく貴志祐介にしては珍しい短篇のような形の本。

    個人的には物足りない。他の著者だったらこんなもんか、もしくは最後の結末に感嘆する所なのだが貴志祐介に対するハードルや高感度が高すぎる故の物足りない感。

    結末は貴志祐介独特の気持ち悪さというか、粘り気を感じたがそれまで読むのがあまりに苦痛過ぎた。

  • 雀蜂大量、山荘、出れない、たすけてー話
    久しぶりに読み終えた後ズコーーーッ
    これ短い文庫ではありますがどう考えても短編向き、向けのネタを伸ばしただけでわ
    主人公の対処方法があまりに納得出来ない上、何故しない!ばかり頭に浮かんでまったく集中出来なかった。そもそも恐怖の対象がハチな時点でドア開けてくるわけでもないしいくらでも…
    ハンターハンターでの試験時状況の方が怖いわい

    個人的に貴志祐介好きな作家ですが、悪の教典と2大巨頭でダメですね僕は、無。

  • 雪の八ヶ岳山荘で小説家が雀蜂の大群と戦う話。
    貴志祐介の小説の中では怖くはない方。脳神経科医の本の読後だったので、最初に出てくる"見当識"から,ある障害を思い付き主人公に何かありそうな気がした。

  • 粉雪の舞う11月の八ヶ岳麓の山荘。朝方、二日酔いの中目覚めた推理作家、安斎智哉は、寝室で無数のスズメバチに襲われる。アナフィラキシーショックで死に至るリスクの高い安斎は、混乱しながらも山荘内を必死に逃げ回る。妻は消えており、外套もなく、車のキーもなく、冬の山荘に巣食うスズメバチの不自然さ、妻が仕掛けた罠に嵌まってしまったのではないか。追い詰められた安斎は、自らの作品を思い出しつつ、スズメバチを撃退し、妻の計略を推理して何とかその裏をかこうとするが…。ホラー・ミステリー。

    ラストにどんでん返しがあるのだが、それが全くいけてない。破綻してしまっているんしゃないかな。残念な作品だった。

    そう言えば、その昔、軽井沢のテニスコートでテニスしてたら、飲みかけのスポーツドリンクのペットボトルや紙コップに無数のキイロスズメバチがたかってきたことがあったな。ちょっと怖かったことを思い出した。

  • この作家の小説は初めて読んだけどホラー系の小説で有名な作家なんやね。
    ホラーと言えばお化けや幽霊のイメージやったけど、まさかスズメバチがこんなに恐ろしいとは思わへんかった。
    そんなスズメバチとバトルをする主人公に感情移入しながら読んだもんやから…。
    読み終わったらなんか変な感じがした奇妙なホラー小説でした。
    (個人的にはそれも面白かったw)

  • ひたすら蜂と闘う様子が書かれた文章に切羽詰まるものがあった。
    前半は特に、最後の最後までなぜかヒッチコックの映画を連想しながら読んだ。

  • 11月下旬の八ヶ岳の山荘。
    小説家の安斎が目覚めると、かすかな音が聴覚を刺激する。
    音の正体は、窓とレースのカーテンの間に入り込んだスズメバチだった。
    昔ハチに刺されている安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。
    次々に襲ってくるスズメバチの恐怖。
    そして、どんでん返しのラスト。


    安斎とスズメバチの死闘が臨場感溢れている。まるで自分がスズメバチに襲われているかのように生々しい。
    さすが貴志先生。読み始めると止まらない。
    ノンストップで引き込まれてしまう文章力。

    ヒッチコックの鳥のような恐怖を味わえること間違いなし!

    ラストは確かに意外だったが、貴志先生の作品だけあって期待度が大きすぎて、若干しりすぼみ感もあったので★×3。

  • 作家である主人公が山に建てた別荘で過ごしていると冬にも関わらず雀蜂が。重度の蜂アレルギーである主人公は妻である夢子の仕業であると考え、何としてでも生き残るべく、雀蜂と戦う。そんなストーリー。山の中の別荘という如何にもミステリーに合いそうなシチュエーションだが、基本的には終始主人公と蜂しか出てこず、主人公の被害妄想じみた「雀蜂が別荘にいる理由」の考えには疑問を抱かずにはいられない。所々ある違和感は最後のどんでん返しで明かされるが、ストーリーの規模感が小さい為かそれにカタルシスは得られない。

  • 毎年ベランダにくるスズメバチに悩まされる私にとって、恐怖、この上ない内容だった。でも、クスリと笑ってしまう滑稽な描写が多くて、かなりふざけてるなぁ、遊んでるなぁと思っちゃった。

    小説では触れていないことですが、スズメバチ、実はオスは刺さないのです。

  • これは...流石に構成下手すぎない!? と思ったのだけど読み終わって前言撤回。ちゃんと意味がありましたわ。

    小説家の安斎智哉が八ヶ岳南麓にある山荘で目覚めるところから始まる。起きたらスズメバチが飛んでいていきなりクライマックス。安斎は過去に一度刺された経験があるので次に刺されたらアナフィラキシーショックで死んでしまう。

    でも今は11月下旬...なんでこんな時期にスズメバチがいるんだ? まさか、妻の夢子が自分を殺すために仕組んだのか!? と疑う安斎。そこからはひたすらスズメバチとの攻防が続く。攻防自体は緊張感があって面白いのだけど、一般的な小説ならスズメバチとの描写の合間に妻が安斎を殺す動機とか、徐々に詳らかにしていくのがセオリーだと思う。だが、この作品で安斎はただ妻のことを闇雲に疑うばかりで被害妄想炸裂か? と違和感...根拠を示せよ、根拠を。と中盤あたりは退屈な気持ちになったのだが、終盤で氷解。

    中盤で感じた違和感を足がかりにもう一歩前に思考を展開できたら自力で真相に近づけたかも!? と思うとぼーっと読んでしまった自分を恨む。こともあろうに、構成下手だなと思ってしまったのが悔やまれる。読み終わってもう一回最初からざっと眺めてみたら足がかりになりそうな描写もありましたわ。ワードを滑り込ませるタイミングとかも狙ってやったんだろうなーと思うとまんまとやられた感に打ちひしがれます笑

    読まれる際は慎重に読むことをおすすめします。

  • 雀蜂と戦うパニックホラー?
    アナフィラキシーによりもう一度刺されたら死の危険がある主人公が山荘で雀蜂と戦うお話。
    蜂にメッチャ詳しい主人公があの手この手で戦う姿にハラハラしながらもちょっと笑いも出てきます。
    そして突然のどんでん返し!ページ数も少なくあっという間に読めてしまうリーダビリティと高さはすごい。他の貴志祐介作品に比べると完成度の低いかなと思いました。

  • 面白かった。なんでこんな評価低いの?
    どんでん返し系のオチなので先にネタバレ読むと面白さ半減かも。

    吹雪の中、なぜか山荘に一人残された小説家の男。ハチ毒のアレルギーを持っている男は、この時期にはいないはずのスズメバチに遭遇し……というストーリー。読んでるとハチが怖くなる。

    まあ主人公は頭のおかしい妄想癖のある老人で小説家でもなんでもなかったんだけど。
    序盤から何となく、他人事みたいに自分の小説のこと語るな~とか思ってたけど、普通に他人だったわけだ。
    車庫の雪の山を見たときになぜか墓のようだと思ったり、階段を上がるだけで息が切れたりしてたのも伏線だったわけだ。はー。それにしてもこいつハチに対して詳しすぎじゃね?

    「しかし、俺だけは、はっきりと理解できた。この作者は本気だということが」
    自分にとって都合のいい文章を書いた他人を、自分の代弁者だ!とか自分だけはその本意を汲み取っている!とか思い込んで暴走しちゃうのって現実でもよくあるよね~。

    本物(?)の安斎はめっちゃ高級な車持ってたりして贅沢な暮らししてたのに、安斉実は人を殺すのにも百均のやっすい果物ナイフ使ってて、本当に安斉実にとって「自分が求める世界と自分との距離は、どこまでも遠い」んだなあ~と……。

    安斉実は結局誰かの分身ですらなく、何者にもなれずに人生を終えた男だったけど、今の自分の人生は偽物なんだと思いながら生きる人生って辛そうだな~と思いました。そう思うことがないようにちゃんと生きないとね……。

  • '22年7月30日、Amazon audibleにて、聴き終えました。

    前回聴いた「天使の囀り」が余りにおぞましかった!ので、しばらくは貴志作品は止めよう、と思っていましたが…また聴いてしまった.·´¯`(>▂<)´¯`·.これって、ハマっている、という事?

    で、本作は…サスペンスフルな展開を楽しんで、聴き終えることができました。満足です。
    でも、強烈だった「天使の囀り」と比べると…ちょっとパンチが足りなかった、かな…まあ、あれほどパンチが効いていたら、僕の頭はおかしくなってしまったでしょうが。ハハハ!

    一体、どれほどの量の参考文献にあたって書いているのか…作品ごとに、驚愕させられる知識量です。

    過去、映画で観た「黒い家」と「青の炎」、どうしようかな…ビビってしまって、聴けません( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀)恐ろしいんだろうなぁ…。

  • ホラーっぽくはなかったけど。
    雀蜂に襲われる恐怖だけで終わらないのはさすが

  • 貴志祐介の本は、『青い炎』に続き2冊目。アマゾンのレビューでは、酷評が目立つけれど(特にファンの人たち)、あたしは面白かったです。「豪雪で閉ざされた山荘内で、主人公と雀蜂がひたすら攻防を繰り返すだけの作品」と切り捨てる人もいましたが、逆に言えば、その攻防だけで1冊にまとめ上げるには、相当の筆力がいると思うので、そこをどう評価するかで、好き嫌いが分かれるようです。

    「予測不可能のどんでん返し」に惹かれ、図書館で借りた本でしたが、面白く読みました。
    面白く読み終えたのですが、そのラストの「どんでん返し部分」は、既視感がありました。以前読んだ、折原一の作品(ネタバレを防ぐため、作品名は書きません)を思い出したからです。
    オチは似てるけれど、話の内容・流れは全く違うので、読み比べてみるのも面白いかもしれません。

  • あと1回刺されたら、俺は死ぬ。
    雀蜂には2度と刺されてはいけない。
    そんな身でありながら、目が覚めたら雪山の山荘に一人、遠くからは不気味な羽音が聞こえる――。

    冒頭のシュチュエーションに思わず身がぎゅっと縮こまるくらい、蜂をはじめとした虫が苦手です。極力近づきたくない。
    とはいえ、蜂から逃げるのは主人公。半分くらいは他人事として見ていられるのでまだよいです。
    本人は真剣だけど、なんだかコメディ要素も感じるような闘いっぷりです。

    虫の生態とか、辞書のくだりとか、読んでいて楽しい部分もあるのですが、最後のどんでん返しも思いの他すっきりせずにするりと読み終わってしまって、少しだけ消化不良。
    怖いもの見たさでついつい手にしてしまう貴志さんの本。次読む作品に期待です。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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