雀蜂 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 1933
レビュー : 333
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005361

作品紹介・あらすじ

雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。安斎は山荘を生きて出られるのか。最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!

感想・レビュー・書評

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  • あと1回刺されたら、俺は死ぬ。
    雀蜂には2度と刺されてはいけない。
    そんな身でありながら、目が覚めたら雪山の山荘に一人、遠くからは不気味な羽音が聞こえる――。

    冒頭のシュチュエーションに思わず身がぎゅっと縮こまるくらい、蜂をはじめとした虫が苦手です。極力近づきたくない。
    とはいえ、蜂から逃げるのは主人公。半分くらいは他人事として見ていられるのでまだよいです。
    本人は真剣だけど、なんだかコメディ要素も感じるような闘いっぷりです。

    虫の生態とか、辞書のくだりとか、読んでいて楽しい部分もあるのですが、最後のどんでん返しも思いの他すっきりせずにするりと読み終わってしまって、少しだけ消化不良。
    怖いもの見たさでついつい手にしてしまう貴志さんの本。次読む作品に期待です。

  • 貴志祐介さんにしては、珍しく評価が低いので少し不安になりながら読了。

    結果、そんなに悪くない。もちろん貴志祐介さんにしては、クオリティも内容も薄く、駄作の部類だが、一般の作家と比べたら充分読みやすく、うんちくも含め読んで損という感じではない。

    最近のヒット作家の中にはこれより下の作品を量産(もちろん、面白い作品もあるが)する作家が大半だと思う。

    この作品の評価があまりにも低いのは、著者の作品のハードルが上がっているため。
    寡作の作家(多作の作家は駄作も量産するので元々期待せずに読む)のため。帯で煽りまくり、更に角川ホラー文庫なので、ホラーと思い読むと少しも怖くないためであり、個人的には実際の評価よりももう少し上の評価でもいいと思う。

    暇な時にあまり考えず読むには充分オススメです。

  • 貴志祐介の本は、『青い炎』に続き2冊目。アマゾンのレビューでは、酷評が目立つけれど(特にファンの人たち)、あたしは面白かったです。「豪雪で閉ざされた山荘内で、主人公と雀蜂がひたすら攻防を繰り返すだけの作品」と切り捨てる人もいましたが、逆に言えば、その攻防だけで1冊にまとめ上げるには、相当の筆力がいると思うので、そこをどう評価するかで、好き嫌いが分かれるようです。

    「予測不可能のどんでん返し」に惹かれ、図書館で借りた本でしたが、面白く読みました。
    面白く読み終えたのですが、そのラストの「どんでん返し部分」は、既視感がありました。以前読んだ、折原一の作品(ネタバレを防ぐため、作品名は書きません)を思い出したからです。
    オチは似てるけれど、話の内容・流れは全く違うので、読み比べてみるのも面白いかもしれません。

  • 「雀蜂」
    アレルギーなのに蜂に狙われる。


    雪と山荘でクローズドミステリーな設定ですが、そこに蜂を加えてパニック感も増して、更に主人公安斎は、次に刺されたら死んじゃうかも知れないアレルギーもちである。これは追い詰められる展開かと思いきや、最後にダブルの使い用で、若干ホラー寄りになりました。


    主人公は、安斎智哉というそこそこ売れているミステリー作家。舞台は雪に閉じ込められた山荘。彼が気が付くと、いっしょにやってきたはずの妻の夢子が消えている。そして次々に襲ってくるスズメバチ。


    倒しても倒してもすぐそばにいる雀蜂。大軍には遭遇しないけどいつのまにか数匹が、安斎のそばにやってきます。雀蜂と戦う武器は、バスローブだったりスプレーだったり、アルコール活用した甘い罠だったり、遂には即席火炎放射器もやっちゃいます。雀蜂に文句言ったり、色々嘆いてみたり、その武器作りをする際に思い出すのは、昔自分が書いた小説。作品を愛してますね笑


    どんくさい感じが出てるため、どこか滑稽な安斎の生きるか死ぬかの闘いですが、遂に犯人が現れてから流れが変わっていきます。終盤になるとパニック感よりもホラー感が強め。ただ、終盤に行くまでが単調に感じました。


    Keywordは、ダブル。どんでん返しでは無いけど、こんな締めにしちゃうのかという感じ。

  • 吹雪の山荘に大量のスズメバチと閉じ込められた主人公。
    過去に刺されているため、刺されれば命の保証はない。
    妻とその愛人の仕業?
    生き延びるため蜂と闘うが・・・。


    スズメバチの描写が詳細過ぎて気分悪くなりました。
    多少の読みにくさと、「これいるの?」って思った部分がありましたが…ラスト25ページで、どんでん返し。

    予想外の結末で、読み返したくなる恐怖。

  • 初めましての作家さんです。
    イメージ的にホラー作家と思っていたんですが
    どうやら本作は違うらしい。
    でも、ある意味ホラーだよね?パニックサスペンス的な。
    目覚めたら、いきなり雀蜂が飛んできて、
    一度刺されてるから、二度目は死を連想するでしょ。
    吹雪の山荘。通信手段は無し。
    機器はあるけど、使えない。そこには作意がみてとれる。
    生きるために、雀蜂との攻防が始まる。
    しかし・・・最後のどんでん返し。
    やられましたぁ~。

  • 作風かわった?
    やっつけ仕事感があった。
    まぁおもしろかったけど

  • 大好きな貴志さんの作品。
    他の方も言うように本当に貴志さんが書いたの?って思うくらいつまらなかった。。。
    ほとんどが主人公と雀蜂の格闘シーンで、話の舞台も別荘の中だけ。
    この狭い設定では新世界よりや黒い家ばりの面白いのを書けと言われてもそりゃあ無理だと思いますが。
    貴志さん作品が大好きなだけに、この先も期待できないのかなって不安になってしまった。こんなんだったらこの本を世に出さないでほしかったくらい。

    次の作品に期待します!!!

  • 貴志先生久しぶりの角川ホラーということで非常に期待していたのですが、どう贔屓目に見ても今までで一番面白くなかった、と個人的に感じました。
    導入が唐突というか荒いというか物語に引き込まれる感じが弱く、山場らしい山場もなく淡々と進み、終盤でも叙述トリックとしてはインパクトが弱くホラーとしても恐怖を与えるような描写に欠ける。過去の同氏による角川ホラー作品とは比較にもならないです。
    まさか自分の評価の中で最初の星1つ作品が貴志先生になろうとは。

  • 一言で表すと駄作。
    貴志祐介作品のファンで今までの作品は全て読んできたが、この本からは人間本来の怖さやサイコな心理描写、緊迫した戦闘シーンなど何一つ感じることができなかった。
    ややネタバレになってしまうが、キイロスズメバチとの戦闘シーンはギャグ漫画のようで声を出して笑ってしまった。逆に言えばそのギャグ的な要素のみしか楽しめなかった。
    しかし、主人公の小説に対する葛藤などが、もしかしたら貴志さん本人の投影なのではと考えることもできるような気がした。もしそうであるなら、今後の復活に期待したいという思いもある。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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