ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005385

作品紹介・あらすじ

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片思いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • ホラー?恋愛?青春?いいえ,ライトノベルです.もう少し,ホラーに重点を置くと,もっと面白くなったような気がする.気分転換に良い一冊でした.

  • 日常系&ライトホラーという感じの、向こうの世界が「視える」人の物語。
    軽い気分転換にちょうどいいかと、手に取ってみました。

    大学生活ってこんなに甘酸っぱかったかぁと、、
    甥っ子・姪っ子が大学生になったことを思いながら。

    背筋にゾッと来るような怖さはありませんが、
    登場人物の気持ちにシンクロできれば、楽しめるかと。

    また、人の悪意については結構エゲツナイなぁと感じてみたり。
    ラスト、伏線がちょっとだけ解消されて、、続きは次巻のようですよっと。

  • 読了、80点。

    **
    昔から人が見えないものが見える性質を持っていた八神森司は、浪人の末入学した雪越大学で高校の後輩で片思いの相手だった灘こよみと再会し、彼女が入会するオカルト研究会なるサークルに入会する。
    そこで彼は様々な超常現象に遭遇しながら少しずつこよみとの距離を縮めようと奮闘し、、、
    著者のデビュー連作短編集であり、第19回日本ホラー小説大賞読者賞+第25回小説すばる新人賞受賞作品
    **

    基本的に本作品はキャラクターの魅力とその人物関係が魅力の小説だと思います。
    イラストを見た時に部長が男性だと勘違いして、女性キャラ売りかなと勘違いしたぐらいです。
    また文章的にも癖がなく、設定もゴテゴテのオカルト描写が少ないおかげでホラー成分も薄く、この手の小説に馴染みのない人にもお勧めしやすい作品かと思います。
    同時にホラー成分の薄さは欠点でもあり、読んでいてやや物足りないと感じる部分もありました。

    オカルト的な面で取り上げておいた方が良いと思われるのは、事件の解決方法とキャラクターの動かし方。
    事件では基本的に超常現象が発生し、それが何を起点に発生したを解き明かすことで事件は収束しますが、何故起きたかという現象そのものの解明はなされず受け入れられていることが特徴です。
    また本作最後の第5話の解決は個人的にはキャラクターの個性を上手く引き立てていてこれ以外にないという点で非常に秀逸な出来栄えだったと感じます。

  • 霊が見えてしまう主人公、森司。
    ただ霊が見えるというだけで、なんら霊と対抗するような術を持ち合わせていない彼がその能力がきっかけ(のようなもの)で出会ってしまった美少女こよみ。
    高校時代から想う彼女と偶然同じ大学に入学した森司は、
    こよみと同じオカルト研究会に入るが、それがきっかけで次々と心霊現象に遭遇してしまう。
    彼女を守るため、ついでに距離を近づけるため奮闘する青春ホラー小説。

    賞を取るくらいの作品ということで、ちょっとラノベっぽい作品を初めて手にとりましたが、内容は至って普通。ホラーとして怖いわけでもなく、凝ったミステリーがあるわけでもなく。
    正直ネットでこの程度の小説書いてる人いるんじゃないかと。
    ただ、しょっちゅうお化けが出てきてる癖に
    それと並行して甘酸っぱい恋が垣間見えるという、相反するものが描かれていることが非常に魅力的。とてもツボ。
    単純に甘酸っぱい恋愛が好きな方ならホラー要素とかほぼないのでかなりオススメ。
    続編も2冊出ているので是非そちらも読み進めたい。

  • 友達の紹介

  • ものすごいがっかり。
    爽やかテイストにまみれたライトミステリーだなぁ。ドロドロでえげつない展開とは無縁でこういった作品もかくのかとびっくり。
    個人的にはもういいかなと。

  • 面白くなくはない、という感じ。
    櫛木理宇の作品にしては、色々と生温い。

  • オカルトサークルに紹介制で依頼人が持ち込んでくる怪奇現象を解決していく物語。少し霊感がある部員が二人おりそれ以外は一般人という部員構成なのに事件解決がスムーズすぎる気がした。もう少し泥くさく解決に向かって欲しかった。もし霊感が異常に強い部員がいるならまだスムーズでも良かった。ラブコメ感も多少あり個人的には少し弱い気もしたが、ホラーに力を入れているならこの程度かなと思った。

  • 「壁にいる顔」
    引っ越しても付いてくる顔。
    自分の目がおかしくなったのかと思うのが当たり前だが、どこに行こうが見つかるとなると凄く怖かったろうな。
    彼女も誰がどうして持っていた物か分からないような物を、自分の勝手で人に譲るのは良くないだろ。

    「ホワイトノイズ」
    いつも夢に見る彼女は。
    ダメと言われれば言いたくなるのは人間の性の一つであるだろうが、彼女の本心を知れるいい機会であり悪夢でも何でも無かったのだろうな。
    彼の過去や背景を勝手に探り、それを上手く利用し自分だけが好き勝手し裏では人の事を笑う人間など性別関係なしに一度罰を受けるのも良しだろうな。

    「南向き3LDK幽霊付き」
    奇妙な事が起きる最良物件。
    何よりも怖いのは意思を持った人間だというが、今回はまさにその通りと言いたくなるような結末に終わったな。
    色欲の虜になったのはいいが逃げ出すことが出来ないうえ、あそこまでやられたのたからこれで懲りたらいいのだが…。

    「雑踏の背中」
    何度も見る自分によく似た背中。
    不定を働いたのは彼の方であり庇い用がないが、せめて遠目からだけでも最後に一度ぐらい合わせてやっても良かったろうに。
    自分の人生の最後に一目でも見たいという思いから、彼の前に姿を現していたのだろうが正面から顔を見れただけでなく話せて良かったな。

    「秋の夜長とウィジャ盤」
    突然引きこもりがちになったのは。
    自殺の理由は人それぞれあるだろうが、彼女ほど夢に溺れ現実から目を背けた状態まで放置され亡くなるなんて親はどうしていたのだろう。
    元々霊感体質だったのか彼女が乗り移るのが上手いのか、後者に近いのだろうがこう簡単にころころと憑く相手を変えられるものなのだろうか。

  • オカルト・ホラーとロマンスが絶妙にブレンドされた大ヒット怪奇青春小説シリーズの1冊目。ヤマウチシズさんのイラストはきっと読者のハートを掴んで必ずヒットを呼び込むのでしょうね。八神森司はヘタレの意気地なしにしてはイケメン過ぎる気がしますが、不思議美少女の灘こよみはイメージにぴったりですよね。ホラー小説ですが出て来る霊たちが割とあっさりと潔く退場して最後がハッピーエンドなのが好感度の高い理由でしょうね。森司とこよみは互いに心の中では既に結ばれているけれど言葉で愛を語らないシャイで草食的な恋人関係なのでしょうね。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2019年 『ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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