ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1564
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005385

作品紹介・あらすじ

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片思いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな作家、櫛木理宇の作品の中でも比較的マイルドなほうだとは思う。
    タイトルからしても、ホラー好きの娘にオススメしようと思ったら…

    あら大変!かなり際どい描写が…

    でも今時の学生は、そんなの気にならないのかも?

    ラストのエピソードはかなりグッときます。
    簡単に紹介すると、いじめのお話。
    科学が進んで、時代が変わっても、人の心の闇だけは変わらない。

    そんなお話にゾッとしました。

    マイルドな中にも、やはり櫛木節は健在でした。

  • ホラー?恋愛?青春?いいえ,ライトノベルです.もう少し,ホラーに重点を置くと,もっと面白くなったような気がする.気分転換に良い一冊でした.

  • 櫛木さんのデビューを飾った人気シリーズ。私はこのシリーズ以外の櫛木さん作品ばかり読んできた。今まで「寄居虫女」「死刑にいたる病」「老い蜂」等々、不気味でサイコパスな物語を選んで読んできた。だがこれは装丁でもわかるように、完全なる青春ホラー小説。ちょっと私に合わないかなと思いつつも読んでみた。

    まぁ想像通りの設定。ベタな恋愛要素もあり。でも「…うっ!」っとなる部分もある。私の中では櫛木さんらしからぬ印象。まぁ私の好みとはちょっとずれているので、お手すきの時に読んでみよう。シリーズなんと20作ほどあるらしい。

  • 青春、ホラー、ミステリなど様々な要素が盛り込まれていて、読み心地としてはラノベ。確実に需要あるだろうなぁと思ったら映像化もされていた。視えてしまう男子大学生と女子大学生の淡い恋、シリーズが進むに連れて関係が進むだろう展開に期待。

  • シリーズ第1弾。
    スラスラ読めて、暇潰しには丁度いいかな。
    ちょうど良い面白さ。私は好き。

  • ホラーまでいかない、オカルトな雰囲気がいい感じにでてる学園オカルトミステリ。

    八神森司くんがいい味だしてて
    シリーズになるのも納得。

  • こういうヘタレ系主人公はあまり好みではないけど、心霊ミステリー的には結構おもしろかった

  • 日常系&ライトホラーという感じの、向こうの世界が「視える」人の物語。
    軽い気分転換にちょうどいいかと、手に取ってみました。

    大学生活ってこんなに甘酸っぱかったかぁと、、
    甥っ子・姪っ子が大学生になったことを思いながら。

    背筋にゾッと来るような怖さはありませんが、
    登場人物の気持ちにシンクロできれば、楽しめるかと。

    また、人の悪意については結構エゲツナイなぁと感じてみたり。
    ラスト、伏線がちょっとだけ解消されて、、続きは次巻のようですよっと。

  • 読了、80点。

    **
    昔から人が見えないものが見える性質を持っていた八神森司は、浪人の末入学した雪越大学で高校の後輩で片思いの相手だった灘こよみと再会し、彼女が入会するオカルト研究会なるサークルに入会する。
    そこで彼は様々な超常現象に遭遇しながら少しずつこよみとの距離を縮めようと奮闘し、、、
    著者のデビュー連作短編集であり、第19回日本ホラー小説大賞読者賞+第25回小説すばる新人賞受賞作品
    **

    基本的に本作品はキャラクターの魅力とその人物関係が魅力の小説だと思います。
    イラストを見た時に部長が男性だと勘違いして、女性キャラ売りかなと勘違いしたぐらいです。
    また文章的にも癖がなく、設定もゴテゴテのオカルト描写が少ないおかげでホラー成分も薄く、この手の小説に馴染みのない人にもお勧めしやすい作品かと思います。
    同時にホラー成分の薄さは欠点でもあり、読んでいてやや物足りないと感じる部分もありました。

    オカルト的な面で取り上げておいた方が良いと思われるのは、事件の解決方法とキャラクターの動かし方。
    事件では基本的に超常現象が発生し、それが何を起点に発生したを解き明かすことで事件は収束しますが、何故起きたかという現象そのものの解明はなされず受け入れられていることが特徴です。
    また本作最後の第5話の解決は個人的にはキャラクターの個性を上手く引き立てていてこれ以外にないという点で非常に秀逸な出来栄えだったと感じます。

  • 作家の毒はかなり控えめ。
    1話完結なのも読みやすい。ゾクっとなるような怖い話ではないので夜でも読める。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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