- 角川書店 (2012年11月22日発売)
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感想 : 1519件
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041005613
作品紹介・あらすじ
小学4年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんが関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。
みんなの感想まとめ
未知との出会いを通じて成長する少年の物語が描かれています。小学4年生のアオヤマくんは、街に現れたペンギンたちの謎を解明しようと、歯科医院のお姉さんとの関わりを深めながら探究心を燃やします。彼の理論的な...
感想・レビュー・書評
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『夜は短し歩けよ乙女』に続いて出会った森見作品。
SFファンタジーという形を借りた小学4年生の少年アオヤマくんと歯医者のお姉さんの物語だ。
少年の物語がこんなに胸を締めつけるのはなぜなんだろう。好奇心と探究心の塊のようなアオヤマくんは研究者であり理論家である。発見したことをノートにメモして、大人顔負けな研究をしている。いくつもいくつも。聡明な彼は強い意志と理屈で自分をコントロールしようとするが、コントロールできないものに出会ってしまう。それがお姉さんだ。
いじめっ子のスズキくんに対しても、屈せず渡り合うさまがかっこいい。あくまでも頭脳で割り出した行動で乗り越える。死について研究するウチダくんも、気づけばとなりにいるハマモトさんもすてきな仲間だ。
お姉さんとの別れは、世界の果てに連れてこられたように辛い。いや辛いはずだ。彼はお姉さんとの再会する日をイメージして生きていこうとする。でも、この別れが彼にとって初めての大きな試練であることにも気づいている。
少年の日の純粋な気持ちが、切なく輝く物語だった。
人生には理不尽なほど悲しくどうしようもないことがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.4
街に突然現れたペンギンたちの謎を追っていく、研究熱心なアオヤマ君(小学4年)の冒険。ファンタジー&ミステリ。「仲良くしなくてもいいよ。だれとでも仲良くなるなんて不可能だもん」
森見ワールドを期待して手に取りました。最後は読み応えを感じましたが、それまでが少し退屈してしまいました。 -
著者、森見登美彦さん(1979~)の作品、ブクログ登録は2冊目。
本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。
---引用開始
ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにしたー。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。
---引用終了 -
是非、夏の暑さの中で読んで欲しい作品です。
え?こんな所にペンギンが!?
森見登美彦ワールド全開です。
今のような蒸し暑い茹だるような夏ではなく、窓からサラッと風が吹き、カーテンから夏の太陽が感じるような爽やかな作品です。
初恋の淡い気持ちも感じられます。 -
不思議なひと夏の思い出。
町に突然現れたペンギンたちとお姉さんの不思議な力の謎を、小学四年生のぼくが研究していく物語。
ぼくは「おっぱいが好き」と素直に言えちゃうくらい真っ直ぐな男の子。
クラスのガキ大将的な存在の子にも屈せず自分をつき通す強さも持っている。
恋には疎く、好きな子にいじわるしちゃう恋心には気づかない。
そういう真っ直ぐさが、清々しく、懐かしく、キラキラと眩しく、童心を思い出させてくれる。
いいなぁ、子どもって。…なんて、大人だからそう思うけど、子どもからしたらその瞬間を必死に生きてるんだよね。
ペンギンとお姉さんの謎。うん。不思議は不思議のままでいいのかも。いつかまた出会えるかもしれないものね。
とても爽やかな気分になれるSF小説だった。 -
久しぶりの森見登美彦。自分の中で伊坂幸太郎とともにハズレの無いワイルドカード。そして、やっばり面白くて読みやすい。
大人になるまでの日数をカウントダウンし、毎日成長していくと決めている利発な少年アオヤマ君と歯科医助手として働くお姉さん。そんな2人を中心にペンギンの大量発生やら海(と呼ばれるもの)の出現やらとSFチックな現象事象が大発生。利発な少年アオヤマ君は友人達とその現象の解明に挑むのだが。。。。
という感じのストーリー。
SFは基本的に難しくて、読むのが遅くなるが本作は程よいPOP感と主人公のおっぱい好きという設定のおかげで詰まる事なく読め進められた。
ひと昔の映画の感想で知り合いの女性が「おっぱいって言葉がですぎてなんか嫌」って言っていたが、
まあ、ノイズに感じる人もいるだろうねー。
自分も確かにこの要素のせいで、すこーし人に勧めづらいのかなあーと思ったりもしたが、読了した後に考えるとやっぱり、必要なのかもしれないと思い始めている。だって、その要素だけでだいぶ読みやすくなってる気がする。アオヤマくんが言ってた、
「嫌な事があった時は、おっぱいの事を考える様にしている」というセリフは名言だし真理である。
藤子不二雄の箱庭SF感を凄く感じる本作は、ペンギンの愛らしさも含め、アニメも是非見たくなってきた。また、少年の成長を感じるジュブナイル的な感覚もたまらない。
森見登美彦作品はやっぱり、大好きだー! -
小学4年生の主人公の言動とファンタジー性に入り込めず、読み進めるのに苦労し、何度も挫折しかけた。
主人公は色々なものに興味を持ち、それをノートに書いて日々精進し、賢くなっていることを自覚する少年。賢さを維持するため甘いものが好きで、そのため歯医者に通い、そこに勤めるお姉さんと知り合う。お姉さんのおっぱいが好きで、お姉さんにも何度も注意される変な子供。
ペンギンが突然街に溢れてその研究や、友人との川の源流探し、別な友人との森に現れた「海」の研究とか、色々な研究にハマってゆく。街は魔物の出現や海の膨張で大騒動になるが、主人公の研究で救われる。
いじめや初恋のような甘酸っぱい出来事もあったりするのだが、ペンギンが産み出されてゆく謎や宙に浮かぶ海の謎など不思議すぎて、純粋な心を失った小生には楽しみ難い内容でした。 -
とにかく探検とか秘密基地とか
自分でルールを作るストイックな少年像に弱い自分は(笑)
かなりハマりました♪
SFの皮を被りながら
終盤になるに連れて切なさが増す展開に
久々に読み終わってしまうことの
寂しさを感じた作品でもあります(>_<)
(そして最後の二行であえなく涙腺崩壊…)
主人公は
研究が趣味な、
小学4年生の「ぼく」こと
アオヤマくん。
スズキ君帝国初代皇帝で(笑)
イジメっ子の
スズキ君。
栗色の髪と
透けるように白い肌のクラスメートの
ハマモトさん。
「ぼく」と秘密地図を作る
探検隊の相棒で
ブラックホール好きの
ウチダ君。
そしてすべての秘密の鍵を握る、
不思議な力を持った
歯科医院のお姉さん。
物語は郊外の住宅地に突如現れた
ペンギンたちの謎に迫る
アオヤマ少年と仲間たちの冒険譚と、
切な過ぎる初恋の記録です。
秘密基地や探検ごっこで遊んだ記憶のある人なら
懐かしさで
微笑ましくなるだろうし、
子供たちが死に怯え
死に捕らわれてしまう場面は
スゴく共感できました。
パンが美味しい喫茶店「海辺のカフェ」での
お姉さんとのチェスシーンが
どこか詩的でなんとも印象的だし、
アオヤマ少年とお父さんの
凛とした信頼関係が
またカッコいいのです♪
(行く先を決めないあてのないドライブや子供扱いしない会話など)
実験が大好きで、
常におっぱいのことを考えてしまうアオヤマ少年は
もしかしたら
森見さんの子供時代そのままなのかも(笑)
抜けていく乳歯と引き換えに
少しずつ大人へと成長していく少年。
どんなに楽しくても
夏休みは必ず終わりが来るという真理。
好きな人を守り抜くために
自分のルールを貫きひた走る
アオヤマ少年、
誰がなんと言おうと
君は断然カッコいい!
胸を張るのだ、少年!
(お姉さん風にね笑)
SFで
哲学的なメッセージをエッセンスにしながら、
少年の大人への旅立ちを描いた
実はハードボイルドな
切ない傑作です!
途中で投げ出しちゃった人、
最後まで読んでみて!(笑)-
紫苑さん、コメントありがとうございます!
あはは(笑)
作家でも
合う合わないってありますもんね(^_^;)
け...
紫苑さん、コメントありがとうございます!
あはは(笑)
作家でも
合う合わないってありますもんね(^_^;)
けど自分もこの作品は
いつもの森見作品とは違った文体やし、
主人公は子供やし(笑)
京都やないしで、
違和感感じながら読んでたら
途中中だるみして
読むの止めそうになったんですよ〜(笑)
自分の読書友達でも
挫折した人沢山いたし(笑)
だから気にすることないですよ(^_^)v
とりあえず頑張って最後まで読めば
御褒美があるんで(笑)
爽やかに泣けると思います♪
また是非是非
トライしてみてくださいね(*^o^*)
2013/02/05 -
マリモさん、
コメントありがとうございます!
おおーっ
さっすが読書家
仕事が早いですね〜(笑)(^O^)
刊...
マリモさん、
コメントありがとうございます!
おおーっ
さっすが読書家
仕事が早いですね〜(笑)(^O^)
刊行されてすぐに
読まれたんですね♪
しかし、アオヤマくんは
こまっしゃくれた子供で
子供らしくない
理屈っぽい子供なんやけど、
(マリモさん御指摘のように
過去のモリミー作品の誰よりもホンマ知的な主人公でしたよね笑)
最後の告白には
やられましたよ(泣)
『うんうん、
そうやってみんな、
大人になって行くんやで〜』
って
頭ヨシヨシしてあげたくなりましたもん(>_<)
頭は良くても
心はまだ子供なんやな〜って
自分の初恋が走馬灯のように
よぎっては消えていきましたよ(笑)
2013/02/05 -
書かれてあった
“秘密基地”
に反応しました。。。
もともと、ペンギンにもよわいので
氣になってしまい。
どう...書かれてあった
“秘密基地”
に反応しました。。。
もともと、ペンギンにもよわいので
氣になってしまい。
どうしようか・・・と思いつつ登録を。
読みたい本だけぽこぽこ増え、
読むペースはついてゆかず。
まあ、いろんな本との接し方あるかなと
ゆるやかにいきてます。
少年時代に戻ってたいせつなものを
見つめなおす時季なのかもしれません。
素敵なおはなしをありがとうございます。2018/08/19
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SF世界観が素敵でした!コミカルな要素が豊富で読み出すと止まらなくなるほど面白かったです!
少年達の止まらない探究心や熱心な研究感動に感心されたのと、偶に普通の小学生とは違う生意気な面もあり、思わず笑ってしまう場面もありました笑
笑いあり、涙ありの物語であり、色んな事が起きてどうすればいいのか分からない今だからこそ、1日大切に生きようと思い、元気を貰った本です✨️
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映画になっていることは知っていて、それの予告の映像の、本当に断片だけ、それだけが前情報の状態で読み始めた。
なので読みはじめてすぐ『思ってたんとちがう』でした。自身の勝手な想像のひとり歩きでした。ペンギン、めっちゃ出てくると思ってました。(確かにたくさんでますが)
日頃から身のまわりの不思議を複数かけ持ちで研究する主人公こと「アオヤマくん」。
ある日、突如住宅街に現れた「ペンギン」。
ひそかに気になっている歯科医の「おねえさん」がそのペンギンに関係していることを知り、「おねえさん」を研究対象に巻き起こる小学生日常ファンタジー。
どんなときも、どこまでも冷静沈着なアオヤマくんに、こんな強い人(人間)がいたらカッコいいけど心配にもなる。だけどこの世界はまわりの人物も分別あるので成り立っていてそれが森見登美彦の作品である。と思う。
登場人物、やはりみな面白いですし、学ぶものもある、なにより世界の秘密も気なり一気読みできる作品でした。
大人も子どもも楽しめる、森見登美彦の小説は好きです。 -
少年たちのひと夏の大冒険。
哲学者ような研究者のような少年は、友人たちと不可思議な出来事を調べていく。
そこには、1人の女性がいる。
冒険の最後を見届けて、この少年はきっとやり遂げるだろうと確信した。
少年たちに、幸あれ。
最後に、ハマモトさんかわいい。 -
お姉さんのような余裕のある人になりたいと子どもの頃に思っていたなあと懐かしく感じた。でもストーリーが進むとお姉さんの存在は予想の斜め上をいく。登場人物すべてが魅力的で、森見登美彦さんは愛されキャラ生み出しマシーンだと思った。
これからもどんどん森見作品を読み進めたい。 -
景色が白く飛んでしまいそうな初夏の「郊外の街」。小学校4年生のアオヤマくんと、歯科医院のお姉さんのお話。
SFに免疫がないので、想像力を総動員させました。そこは私の努力次第ですが、とても良いお話でした。
今だって一日一日成長しているはずなのに、小学生の頃のほうが、毎日をもっと精一杯、頭を使って生きていた気がします。アオヤマ君のように。
切ない経験は、アオヤマ君をとても立派な大人にするのでしょうね。アオヤマ君の願いが叶うよう、私も願うものです。 -
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レビューを読んで、思わず笑顔になっていました。私も読んでみたくなりました。
さっそく予約を入れてきます。レビューを読んで、思わず笑顔になっていました。私も読んでみたくなりました。
さっそく予約を入れてきます。2013/01/19 -
まろんさん、いつもコメントをいただきありがとうございます(^з^)-☆。
確かに、ぶっ飛んでいる内容なんですが、私は主人公のこまめに気にな...まろんさん、いつもコメントをいただきありがとうございます(^з^)-☆。
確かに、ぶっ飛んでいる内容なんですが、私は主人公のこまめに気になったことをメモしたり、調べようとする姿勢にのめり込んでいたので、かわすことができたように思います( ´ ▽ ` )ノ。
この本は、好き嫌いがはっきりぶっ飛び部分で別れているので、他の方々のレビューも是非読んでいただけたら、より内容を把握しやすいと思います(^_-)。
2013/01/19 -
sorairokujiraさん、いつもコメントをいただきありがとうございます(^O^)/。
タイトルから気になっていた本でしたので、図書館...sorairokujiraさん、いつもコメントをいただきありがとうございます(^O^)/。
タイトルから気になっていた本でしたので、図書館で発見はした時には、しばらく借りることができるとわくわくしました(^_-)。
表紙のイラストをじっとご覧いただき、頭の中で想像していただいてから読んでいただくとわかりやすいと、本を読み終えた時に気付きました(;´Д`A。
2013/01/19
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小学4年生のアオヤマくんは、歯科医院で働くお姉さんのことが大好き。そして、お姉さんはペンギンを生み出すことができる。
同級生のウチダくんと、オシに弱いチェスが強く、グイグイいくハマモトさん、いじめっ子のスズキくん。
ペンギンが生まれる街の謎を解き明かそうとする。
小学生の恋と好きの間の不思議な感情。まぁ、初恋は敗れるものね。大人になったときのハマモトさんとの関係も気になるし、巡り合う未来のお姉さんとの出会いも期待したいです。
物語やお姉さんのノリは、天気の子を思い出します。 -
2020(R2)3/23-6/14
時間がかかった。年度がかわり、“転職”のような人事異動で本を読む暇がつくれなかったことと、コロナによって図書館が閉鎖され、一旦返したまま、再度借りれなくなってしまっていた。
それでも読み進めたのはなぜだろう?
初めはけっこう惰性で読んでたのに。
「ただのSFか?」
「背伸びした男の子の、若干ナマイキなお話か?」
などと訝しみながら読んでいたら、最後の最後にすごいのが来た!
主人公の「ぼく(アオヤマ君)」があまり感情を表に出さずにいるから、話自体も淡々と進むけど、ちょっと泣きそうになった。逆に、あまり感情を表に出さないアオヤマ君がとってもいじらしかった。(僕の中の「アオヤマ君」は、『崖の上のポニョ』の宗介である。)
この物語は、SFというフィルターを通した、青春物語だった。
どうか、アオヤマ君の願いが叶いますように。
追加
アオヤマ君とお姉さんの関係が、時折『銀河鉄道999』の鉄郎とメーテルと重なったのは、ワタシが40代だからだろうか。 -
森見さんの本を読んで見たかったに加えペンギンが出てくる?!
ペンギンという生き物にトキメキを感じる私としてはわくわく。
ですが文章になかなか入り込めず、読むのに時間がかかってしまいました。
読みながらアニメっぽいなぁと思っていたらアニメ映画がNetflixにあったのでそちらも視聴。
とにかくペンギンがかわいい。哲学者アオヤマくんもかわいい。不思議で可愛くて切ないお話しでした。
私もペンギンを出したい。 -
捉えどころのないふわふわとした話だった。お姉さんは何だったのか、よく分からないまま終わってしまった。
著者プロフィール
森見登美彦の作品
