万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)

著者 :
制作 : 清原 紘 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.70
  • (71)
  • (178)
  • (157)
  • (18)
  • (2)
本棚登録 : 1307
レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005620

作品紹介・あらすじ

「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」決定版!1冊でひとつのエピソードでは物足りない皆様へ、そしてシリーズ初読の貴方へ。最高に楽しめる珠玉の傑作エピソード群登場!-代官山の質屋に出向してきた鑑定家は、弱冠23歳の凛田莉子。店長による調査では、高校まで万年最下位、就職活動でも周囲をあ然とさせた天然美女。だが莉子はいまや、依頼品にまつわる謎という謎を解明しうる"万能鑑定士"となっていた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • いや!短編が良いかも~代官山のJOAを舞台に…偽物ばかりを持ち込む客が狙っていたのは、腕時計のショパール・小笠原が実家の修理のために持ち込んだ水晶像が忽然と消えて、小さなプラスチックのタブレットが残されたが、それは氷で本物そっくりに作る工房で依頼したのは店の片隅を期間限定で借りていた古書店主・横須賀沖で拾われた仕掛け付きのステンレスのバスケットは視聴率を操作しようとする企みに使われていた・バヨン=ルイの偽物の絵画を展示する庭園を持つ運送会社の社長は贋作がばれるのを嫌って海外の怪盗に狙わせようとしたが・アイドルの握手券を印刷する会社からサンプルが一枚盗んだ犯人は製紙会社の社員であるが偽造の方法は?~ちょっとしたトリックを披露するには短編が良い。小ネタを組み合わせて長編にするのは苦しいよなぁ。考えるに・・・シリーズの先行作の設定は活かさなくてはならないというのは不文律だろうか?

  • 凛田莉子登場
    水晶に秘めし詭計
    バスケットの長い旅
    絵画泥棒と添乗員
    長いお別れ

  • 代官山の質屋に出向してきた鑑定家は、弱冠23歳の凛田莉子。店長による調査では、高校まで万年最下位、就職活動でも周囲をあ然とさせた天然美女。だが莉子はいまや、依頼品にまつわる謎という謎を解明しうる“万能鑑定士”となっていた。

  • 面白かった

  • 読書録「万能鑑定士Qの短編集1」3

    著者 松岡圭祐
    出版 角川文庫

    p160より引用
    “「昔は三百世帯だったって。もちろんサン
    プルの対象になる世帯は、テレビ局の社員や
    芸能関係者でないことをあらかじめ調査した
    うえで選ばれるの。一パーセント上下するだ
    けで、巨額のスポンサー料に影響がでる業界
    だから……。公正を期すために、サンプルの
    抽出はさらに別の会社に委託するそうよ」”

    目次から抜粋引用
    “凜田莉子登場
     水晶に秘めし詭計
     バスケットの長い旅
     絵画泥棒と添乗員
     長いお別れ”

     多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
    鑑定家を主人公とした、短編ミステリ小説集。
     世間で評判の高い質屋「ジャック・オブ・
    オールトレーダーズ」、店長の香河崎と従業
    員で甥の駒沢が、出向してくる鑑定家につい
    ての身辺調査書に目を通していた…。

     上記の引用は、テレビの視聴率調査につい
    ての主人公の言葉。
    何年か前に、現実の視聴率調査会社が、不正
    を行っていた事件があったように記憶してい
    ます。サンプルの家庭を直接訪ねて、特定の
    番組を見るように依頼していたとかいうない
    ようだったのではなかったかと。出版年が平
    成24年ですので、ひょっとするとその事件を
    元に書かれた話かもしれません。
     シリーズ初の短編集、今巻の話は全て出向
    先の質屋が舞台の中心となっています。味わ
    い深い店長が、同シリーズではあまり見かけ
    ないタイプでした。

    ーーーーー

  • いつもどおり軽く読めて面白い。香河崎がくれた指輪エピソード素敵。

  • 2016/2/9

  • 短編なので気軽に読める。最近、複雑で内容を忘れてしまう。

  • 〇 総合評価 ★★★☆☆
    凜田莉子がジャック・オブ・オールドトレーダーズという質屋に出向するという設定で描かれた短編集。もともと,万能鑑定士Qのシリーズは,長編であっても,小さなエピソードを重ねていたので,短編には向いている。短編集1は,ジャック・オブ・オールドトレーダーズという質屋に出向するという設定にしたので,小笠原だけでなく,香河崎慧や駒澤直哉というったキャラクターを登場させている。各短編のレベルはそこそこ。それなりに面白いが,ちょっとしたトリックの話。通勤電車や寝る前にちょっと読む分には最適だろう。トリックは,推理クイズや頭の体操レベルのちょっとした謎。それをそれなりの話にしているのは松岡圭佑の手腕だろう。小笠原と莉子のロマンスを描いたり,津島瑠美という小笠原の昔の彼女を登場させたり,浅倉絢奈という別シリーズの主人公を登場させるなどして,適度に盛り上げている。トータルで見た満足度は★3。まさに可もなく不可もなくという感じの短編集だ。

    ◯メモ
    ◯第1凜田莉子登場
    ジャック・オブ・オールドトレーダーズという質屋が舞台のシリーズ。香河崎慧とその甥である駒澤直哉が中心となって働いている同質屋に1か月間,莉子が代打の鑑定士として出向するという展開。最初の話は,丹波彰と名乗る人物(笹森健三)が,ニセモノは捨てるというジャック・オブ・オールドトレーダーズのやり方を知って,同店の秘蔵のK.R.Vという腕時計を騙し盗ろうとした話。精巧なニセモノを次々持ち込み,最後にK.R.Vのニセモノを持ち込んで,店にある物もニセモノだと思い込んだ香河崎に捨てさせ,ゴミから回収するという計画。莉子と駒澤は,出張査定として店外におびき出していたが,すんでのところで莉子が気付き,丹波の計画を阻止する。
    ◯第2話水晶に秘めし詭計
    週刊角川の記者である小笠原悠斗が登場。小笠原は,実家が浸水したので,一時的にお金が必要になる。そこで,家宝の「風と光の女」という水晶をジャック・オブ・オールドトレーダズに質入れする。同店の一部を借り洋書の古書の店を出店していた友岡という男が,ブックボックス(中にものが入るが,外観は数冊の洋書に見える。)と氷細工の「風と光と女」を利用して,水晶の「風と光と女」を奪う。莉子と駒澤は,友岡の詭計を見抜き,水晶を取り戻す。なお,莉子の機転と知識で,古文書の謎を解,小判のあり方を突き止めるエピソードもある。
    ◯第3話バスケットの長い旅
    安斎という男が,海に沈んでいるものをジャック・オブ・トレーダーズに持ち込む。その中に変わった形状のバスケットがあった。使い方が分からない莉子は,万能鑑定士Qのブログに画像をアップする。その後,常連の峰橋という男がバスケットを買いに来る。バイトの栗林はバスケット峰橋に売る。その後,謎の男が万能鑑定士Qのブログを見たとして,バスケットを誰に売ったか教えろと言ってくる。その後,峰橋の家のガレージに泥棒が入る。莉子と駒澤はバスケットが一体どういうものなのか,調査を始める。峰橋の家に脅迫文が届き,莉子達は店にあるバスケットを持ち出す。実は,峰橋は犯人とグルだった。バスケットは視聴率調査会社から依頼を受けたサンプル抽出業者がイカサマをするために使っていたものだった。新犯人の須磨という男は,真相を隠すために莉子を襲おうとするが,すんでのところで小笠原と駒澤に助けられる。なお,この話で,小笠原の中・高校生時代の同級生である津島瑠美が登場する。
    ◯第4話絵画泥棒と添乗員
    添乗員の浅倉絢奈が登場。河口湖神馬美術館で絵の盗難騒ぎ(贋作へのすり替え)が行われる。絢奈が添乗員をしているツアーの客のふりをして忍び込み,バヨン=ルイの「旅路」などの絵画泥棒をニセモノとすり替えた疑い。犯人は外国人と思われる。いろいろなしがらみから,絢奈と莉子が本物を取り戻すために捜査をする。莉子のロジカルシンキングで,犯人と目されるラウ・フーチョンという人物に行き着くが,同人は既に出国していた。どうやって本物をの絵を海外に持ち出したのか?真相は,そもそも狂言だった。美術館の経営者の神馬は偽物をつかまされたので,保険金を騙し盗るために狂言を計った。絢奈はラテラルシンキングで,ラウ・フーチョンが海外にあっさり出国できたのは何も盗っていなかったからだとつきとめたのだ。
    ◯第5話長いお別れ
    超人気アイドルグループの選抜48人で編成されたスペシャルユニットJPN48。同ユニットの握手券をめぐるトラブル。大亜印刷株式会社という印刷会社と,甲陵製紙という製紙会社が関わって握手券を作成している。大東亜印刷の岩垣という人物から,甲陵製紙の高須という男が握手券の偽造と販売を行っているという。莉子と小笠原が調査をした結果,高須も騙されており,偽造の真犯人は岩垣だった。岩垣は破棄する必要がある試作品の200枚のチケットを使って,高須を騙して甲陵製紙の開発する紙を手に入れようとしていたのだ。この作品で,小笠原と津島瑠美との関係が終わる。莉子は,1か月の出向を終え,ジャック・オブ・オールドトレーダーズを去る。

  • 短編集ということで期待してなかったけどとても良かった。 全く関係のない話が複数詰め込まれてるのかと思ってたけど、「とある質屋での短期的な手伝い」という大きなくくりがあるのでまとまりがあったし軽く読むには非常に良い。

全132件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
1968年生まれの作家。1997年に出した小説デビュー作『催眠』がヒット作となりシリーズ化される。1999年の『千里眼』も人気を博し、シリーズ化。
一番著名なのは『万能鑑定士Qの事件簿』をはじめとした「Qシリーズ」で、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というキャッチコピーで人気を博し、映画化された。

万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)のその他の作品

松岡圭祐の作品

万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする