炎上する君 (角川文庫)

著者 : 西加奈子
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年11月22日発売)
3.55
  • (101)
  • (208)
  • (190)
  • (65)
  • (13)
  • 1945人登録
  • 211レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005675

作品紹介

散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始める-(「空を待つ」)。我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて-(「炎上する君」)。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。

炎上する君 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 短編8話。
    不思議なのに、リアルで、ちょっと
    切なくて。
    太宰治がでてきてにやけた。

    又吉の解説の最後の、
    絶望するな。僕達には西加奈子がいる。
    で泣きそうになった
    ほんとそうだと思った。

    どうです?
    エクレアでもすごく見つめませんか?

  • 8編の短編集。8回驚いて、8回幸せな気持ちになりました。大好きな作家が一人増えた瞬間。

  • タイトルの炎上する君とトロフィーワイフが印象的でした。炎上する君は恋とは縁遠い女の子二人が恋をする話。トロフィーワイフは最後が印象的でした。初めての西加奈子は短編がいいと思って選びました。同じ大阪なのでなんとなく親近感を持ちました。

  • 帯には、
    「絶望するな。
     僕達には西加奈子がいる。」
    とピース又吉さんの言葉。

    あとがきも又吉さんが書いています。


    私が好きだなーと思ったのは
    『甘い果実』
    『ある風船の落下』
    表題の『炎上する君』もタイトルのインパクトが。

    中でも『甘い果実』

    浮世を離れたい気持ちと、
    何処までも自分に向かう矢印と
    承認されたい欲求と

    とにかく生きていくことは面倒で。

    山崎ナオコーラに
    恋心のような、
    嫉妬のような、
    憎悪のような、
    激しい好意のような気持ちを抱く。

    すっかりその感情に囚われてしまい、
    何もかも上手くいかない自分の日常生活と
    バランスが崩れて行く。

    わんわん泣いて自分の欲しているものに辿り着く。

    この場面、好き。
    私は、大きな声で感情的にわんわん泣くのが好きなんだなあと。
    と言うか、私の欲求なのかもしれない。

    あーダメかもしれない、
    と思う気持ちに
    ほんの少し何かを見出してもいいんじゃない?
    というような作品もいくつかあります。

    ただ、今の私の現状が
    少しずつ時間を重ねて、状況や環境が変わって
    日々読書から離れていたら
    言葉も感想も何も出てこなくて本当に恐怖でした。

    又吉さんのあとがきを読まなくちゃ、
    全く読解出来ていない自分に引きました。

    この本を読み終わった後に
    なぜかぼんやり浮かんできたのは

    茨木のり子さんの
    『自分の感受性くらい』という詩でした。

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    このフレーズが頭をぐるぐるしてました。
    自分の気持ちが乾いていること、
    言葉が何処かへ行ってしまうこと、
    それがとても怖いこと
    ばかものという言葉で
    怒られたいと思いました。

    少しずつリハビリしていきたいと思った一冊でした。

  • 積読。やっぱり西さんだった。気持ちの奥の柔らかな繊細な場所にすっと入って来てくれてぐっと力強いエネルギーを注いでいってくれる。読了後の包まれる温かくなる心。西さんならではです。さすが。

  • 短編集。不思議な世界に引き込まれた感じです。『空を待つ』『ある風船の落下』結構楽しめました。
    全体的にファンタジー過ぎるところが苦手でした。

  •  変わった設定でファンタジー風味だけど、描かれているのはとてもリアルで共感できることだと思う。女性性を背負うことに悩む私、綺麗でい続けることだけに価値をおかれている私、体の一部やある才能だけを愛でられる私、他人が持っているものを"持っていない"私などなど。「自分の存在意義が知りたい」、「自分の本質を愛してほしい」と声にならない悲鳴をあげている登場人物が優しくユーモアを交えて描がかれているので救われた。解説の又吉さんの「絶望するな。僕達には西加奈子がいる。」という言葉はまさにその通りだと思う。

  • 短編はあまり得意ではないのだが、不思議な話につい引き込まれあっという間に読み終えた。
    表題作の炎上する君が印象的。
    二人の会話がすごく面白くて笑える。

  • 凄いタイトルだったので期待していましたが、
    表題作は余りたいしたことはなく。。。
    でも、この作家さんの描写は好きだなぁと
    感じました。
    炎上する君。の女の子ふたり組の描写がなんだか芸人
    「たんぽぽ」を思い出させるイメージ。

  • 西加奈子作品を初めて読んだ。又吉さんの解説にもあったように、この短編集のテーマのひとつは「女性性」だと思う。
    世間が押しつけてくる「女らしさ」に迎合したくない。でも自分が女であることを否定するのは違う。自分って一体誰なのか?そういう思いを抱いたことのある人におすすめしたい。
    自分の中の「女らしさ」に対するモヤモヤを、こんなにも優しく愛をこめて描き、希望に変えてくれる作家は他にいただろうか。
    女って、面倒くさくて哀しくて恥ずかしい。でも愛おしい。
    西加奈子のあっけらかんなユーモアに元気が出る。ぶっ飛んだ想像力も気持ちがいい。
    私はこういう女性作家を待っていた気がする。

全211件中 1 - 10件を表示

炎上する君 (角川文庫)のその他の作品

炎上する君 単行本 炎上する君 西加奈子

西加奈子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
西 加奈子
有効な右矢印 無効な右矢印

炎上する君 (角川文庫)に関連する談話室の質問

炎上する君 (角川文庫)に関連するまとめ

炎上する君 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする