ハーメルンに哭く笛 探偵・朱雀十五の事件簿2 (角川ホラー文庫)

著者 : 藤木稟
制作 : THORES 柴本 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年11月22日発売)
3.51
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  • 23レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005774

作品紹介

昭和10年9月。上野下町から児童30名が忽然と姿を消し、翌々日遺体となって発見された。そして警視庁宛に「自壊のオベリスク」と書かれた怪文書が送りつけられる。差出人はTとあるのみ。魔都を跳梁するハーメルンの笛吹き男の犯行なのか。さらに笛吹き男の目撃者も、死体で発見され…!?新聞記者の柏木は、吉原の法律顧問を務める美貌の天才・朱雀十五と共に、再び奇怪な謎に巻き込まれていく。朱雀十五シリーズ、第2弾。

ハーメルンに哭く笛 探偵・朱雀十五の事件簿2 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 前作が面白く読めたので購入。
    今回のはどうなんだろうか……。
    内容の政治・国際色の強さが、当時と今では状況が違うとはいえ、今の世上とかけ離れすぎている気がするのが、気になりますが、そのあたりをさし置いて感想を言えば、前半の怪奇的な展開は面白く読めました。悩める柏木記者は魅力があると思いますし。
    後半は、事件の真相が明るみに出てきたあたりが、急いでまとめようとしているように感じた上に、私が、深く考えて読んでいないせいなのか、犯人は実は双子ですと言われたような、気分がなぜかします……;
    最後救いがあるしめだったのには、ほっとしました。

  • バチカン奇跡調査官シリーズが好きでこちらのシリーズをまとめて購入しましたが、この巻の購入は失敗したと痛感。
    政治色が濃いめだわ、日本人が全面的な悪者だわ嫌な気分になります。特に後者は不快感酷いです。
    加筆修正もなく復刊されたのでしょうか? 表現がやや日本人蔑視に感じられます。
    20年前に発行されたものだから、ではなく現代にあったものになぜ差し替えなかったのでしょうか。復刊しても作者に対するアンチが誕生してしまうのではと、心配になるレベルです。
    作者一個人の解釈が含まれるのは分かりますが、一言これはあくまでの作者の解釈によるフィクションですと一文を加えても良かったのに。

  • 一見何の関連性もない様に見える事件が最後に一つにまとまる鮮やかさに感心した。が、思想的な内容の多い作品でもあり好みが別れる様な気がする。マリコも気の毒だが馬場も少し可哀想だった。馬場だって好きでやった事ではないし、朱雀の学級会の吊るし上げの様な責め方も酷い。この作品を読んでコリアやマリコにあまり同情心がわかなかったり日本が責められている様な気がしたとすれば作者の書き方のせいだと思う。

  • 前作に引き続き乱歩っぽいテイストで概ね面白かったですが、私としてはもっと朱雀十五に登場してもらいたい!そしてもっと毒舌を!さらに言うならイラストも欲しい。十五の花魁姿はストーリーに必要?サービスショットでしょうかww。ところで事件の背景根底にあるのが人間生悪説とも言うべき人間の怖さ。やり切れません。

  • やっぱり好きになれなかった。

  • 読書録「ハーメルンに哭く笛」3

    著者 藤木稟
    出版 角川ホラー文庫

    p437より引用
    “ 律院の抱える大勢の聖職者を養い、一年
    中繰り広げられる教会の祭典を維持していく
    為には膨大な費用がかかるから、庶民から取
    れるものは血肉でも搾り取ってよろうという
    腹さ。
     本来なら慈善を施すべき教会が、これじゃ
    あ逆に悪魔だと思わないかい?”

    目次から抜粋引用
    “魔笛
     幻想即興曲
     悪魔のトリル
     G線上のアリア
     魔弾の射手”

     美貌で盲目の弁護士と新聞記者を主人公と
    した、怪奇長編ミステリー。シリーズ第二弾。
     不穏な出来事が続く世の中でも、それほど
    姿を変えない浅草寺近くの露店通り。ある男
    が何気ない古物屋の一角で、一つだけ目を引
    くものに出会った…。

     上記の引用は、中世のヨーロッパの一部に
    ついての主人公・朱雀の言葉。
    今はこんな事は少なくなっているのでしょう
    が、形を変えて同じようなことが、分かりに
    くく行われているとも思います。ルールを作
    る側に立っている人達ばかりが、よい生活を
    するのかもしれませんね。
     少し長めなので、時間のある時におすすめ
    します。

    ーーーーー

  • 次々と姿を消した児童達が、遺体となって発見された。
    警察には犯行声明が届き、世間ではさらなる妙な事件が。

    推理するための材料が出揃うまでが
    非常に長い。
    長い、と飽きさせる事はないですが、長い。
    すべての事はすべて繋がっているのですが
    最後にすべてを語られても、すごい、とだけ。
    これだけを繋げられるのがすごいのか
    ここまで話が複雑になるのがすごいのか。

    時代が時代なので、情報統制がされていたり
    命令ひとつですべてが終わったりですが
    こんな世の中にいなくて、よかったです。

  • 正義感と卑怯者の2つの側面を持つ単純に見えて複雑な人格であったはずの柏木が、単なる女に弱い熱血漢になってしまってびっくりした。

    律子になったマリコが周りからどう思われているのかが気になるなー。「花魁が帝大出の弁護士の父親に養女にしてもらいました」なんて、事情を知らない人間が聞いたら「色仕掛けで朱雀を籠絡した」という目で見られてしまうと思うんだけど。

    つーかお京さんがいるカフェタイガーってこの年に閉店してるよね…。

  • 関東大震災の悲劇は知っていたが、加害者もまた被害者だと言う朱雀は凄いと思った。
    私なんて「日本人最悪。私なら末代まで日本人をうらむ。」としか思わなかった。しかし凄いと思う反面こんな客観的で冷静な人が実際に近くにいたら自分が嫌になって敬遠してしまいそうだ。

    マリコは日本人に家族を殺されたにしては日本人に馴染み過ぎで優しすぎだと思うのは私だけか。とくに日本人の子供らにお金を握らせるなんて優しいを通りこして奇妙にすら思った。そりゃあ子供らには罪は無いが余りにも人間が出来過ぎていて全然親近感がわかないキャラだと思った。

  • ものすごい話だったなあ、、、
    関東大震災と虐殺と人体実験と、盛りだくさん
    731部隊の本からかなり取ってるけど、あの時代の真相はわからないままなんじゃないかなあ
    しかし田中おまえさん、、、
    朱雀は大分全うだった、しかし柏木は意思薄弱で頼りなく役だってないねえ

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