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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041005798
作品紹介・あらすじ
江戸時代初期、備前岡山の風呂屋に天女のような湯女がいた。名はお藤。女は夜ごと男の伽をしながら、寝物語に不可思議な話を始めた……『ぼっけえ、きょうてえ』の著者が満を持しておくる、圧巻の時代怪談!
みんなの感想まとめ
不思議な物語の世界に引き込まれる作品で、江戸時代の備前岡山に生きる美しい湯女、お藤が中心となり、彼女の語る怪談や人間ドラマが展開されます。お藤はただの湯女ではなく、歌や舞、教養に秀でた才色兼備の女性で...
感想・レビュー・書評
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つまらんほんまの話より、面白い嘘がええ。
天女と言われるほどの美貌を持ち、歌に舞等の芸事、そしてあらゆる教養の豊かさ。才色兼備の権化のような主人公お藤さんと、その周囲に集まる人間が語る怪異譚。
深い因果を感じさせる摩訶不思議で、悍ましい怪談の数々は嘘か誠か。…なんてそんな野暮な問い掛け、そっと心の中に閉まっておいてつかぁさい。とお藤さんに、叱られそうではあるが、彼女のその絶妙な語り口は、文字を介しても伝わってくるようで、どんどん虚実の測れぬ物語の世界へと引き込まれてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。
湯女のお藤の語る、不思議なお話の数々。
怪異の怖さも、人の心の怖さもとりどりでした。
「当人らには大いなる不幸でも、他人からはありふれた悲しみだ」という視点、冷たいようで、でもそうだよな、と思いました。その人にしかわからないし、外からいろいろ言われるのが、助けにもなるし辛いときもあります。
全てを包み込むお藤が魅力的でした。 -
ミステリアスな湯女のお藤が客と様々な話を語り、また語られる話。
何が本当で何が嘘なのか、はたまたどれも本当でどれも嘘なのか。
お藤が食えない女だなーという印象が強い。 -
昔話の短編集を読むような書き出しの説明の繰り返しが、単調だからこそすんなり入り込み、差異に敏感になる。
真ん中である湯女は、感情や記憶の集合体であり、そのためどこよりも違うものになる。
もし登場人物達に印象を聞けば、みな大まかには同じ印象をいい、気にする細部は同じてばないだろうか。例えば櫛の意味とか。だが、細かい部分を尋ねれば、皆あやふやで違うことをいうのではないか。
それがこの湯女である。
誰に向かっての話かわからないが、中の二人だけがわかっている会話。だからこそ滓のようにのこって恐れるのではと思う。 -
軽く読めるのはよろしい。もっとドロドロを期待したんだけどね。
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著者プロフィール
岩井志麻子の作品
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