湯女の櫛 備前風呂屋怪談 (角川ホラー文庫)

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  • KADOKAWA (2012年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041005798

作品紹介・あらすじ

江戸時代初期、備前岡山の風呂屋に天女のような湯女がいた。名はお藤。女は夜ごと男の伽をしながら、寝物語に不可思議な話を始めた……『ぼっけえ、きょうてえ』の著者が満を持しておくる、圧巻の時代怪談!

みんなの感想まとめ

不思議な物語の世界に引き込まれる作品で、江戸時代の備前岡山に生きる美しい湯女、お藤が中心となり、彼女の語る怪談や人間ドラマが展開されます。お藤はただの湯女ではなく、歌や舞、教養に秀でた才色兼備の女性で...

感想・レビュー・書評

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  • つまらんほんまの話より、面白い嘘がええ。

    天女と言われるほどの美貌を持ち、歌に舞等の芸事、そしてあらゆる教養の豊かさ。才色兼備の権化のような主人公お藤さんと、その周囲に集まる人間が語る怪異譚。

    深い因果を感じさせる摩訶不思議で、悍ましい怪談の数々は嘘か誠か。…なんてそんな野暮な問い掛け、そっと心の中に閉まっておいてつかぁさい。とお藤さんに、叱られそうではあるが、彼女のその絶妙な語り口は、文字を介しても伝わってくるようで、どんどん虚実の測れぬ物語の世界へと引き込まれてしまう。

  • 面白かったです。
    湯女のお藤の語る、不思議なお話の数々。
    怪異の怖さも、人の心の怖さもとりどりでした。
    「当人らには大いなる不幸でも、他人からはありふれた悲しみだ」という視点、冷たいようで、でもそうだよな、と思いました。その人にしかわからないし、外からいろいろ言われるのが、助けにもなるし辛いときもあります。
    全てを包み込むお藤が魅力的でした。

  • ★3.8くらい
    彫物師
    眠れない男
    が好みであった

  • ミステリアスな湯女のお藤が客と様々な話を語り、また語られる話。

    何が本当で何が嘘なのか、はたまたどれも本当でどれも嘘なのか。
    お藤が食えない女だなーという印象が強い。

  • 昔話の短編集を読むような書き出しの説明の繰り返しが、単調だからこそすんなり入り込み、差異に敏感になる。
    真ん中である湯女は、感情や記憶の集合体であり、そのためどこよりも違うものになる。
    もし登場人物達に印象を聞けば、みな大まかには同じ印象をいい、気にする細部は同じてばないだろうか。例えば櫛の意味とか。だが、細かい部分を尋ねれば、皆あやふやで違うことをいうのではないか。
    それがこの湯女である。
    誰に向かっての話かわからないが、中の二人だけがわかっている会話。だからこそ滓のようにのこって恐れるのではと思う。

  • 軽く読めるのはよろしい。もっとドロドロを期待したんだけどね。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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