きまぐれ博物誌 (角川文庫)

著者 : 星新一
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月25日発売)
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  • 8レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006009

作品紹介

売り物になるショートショートの3要素は、新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末。では、どうすればその条件をそなえた作品を書けるのか?「SFの短編の書き方」を始め、星新一独特の"ものの見方"、発想法が垣間見える名エッセイ集。短編集未収録の時事ショートショート「公害・十年後の東京」「せまいながらも」「三隠円の犯人」「未来のあなた」「宅地造成宇宙版」を収めた、ファン必携の永久保存版。

きまぐれ博物誌 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いつものショートショートだと思って中身もろくに見ずに買い、読んでみるといつもと違くて何かと思えばエッセイ集だった笑。それにそもそもエッセイ集を読んだのは初めてだった。いつもなら本の内容や物語を通して著者の考え方とかを感じているけどエッセイだからこそ星新一の考え方や生き方がガツンと感じられたと思う。やはり自他ともに認めるアマノジャクでひねくれてるとも考えられるけどひねくれた自分にはすごくしっくりきて共感や奇想天外な発想に驚いたりいろいろなことを感じられた。印象的だったのは「笑顔とうやむや」「一日コンピューターマン」「バックミラー」「公害・十年後の東京」「SFの視点」で、フレーズとしては「コンピューターが処理を早めることで人類の寿命を早める」、「規格化された情報が規格化された思考回路を通り抜ける」などすごくはっとさせられた。

  • 星さんの未来予想は当たっているところもあれば、当たっていないところもある。1970年ころに書かれた文章として読むと面白い。小説はそれほど理系的な知識が満載という感じではないが、本エッセイは最初の方は理系的知識が満載である。星さんのことをよく知ろうと思うにはいい1冊である。星さんを読み始めた人はまず小説の方をいくらか読んでからこの本に入った方がよいように思われる。

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  • 著者がSF作家として脂が乗っていた昭和40年代前半に書いたエッセーをまとめたもの。

    時事ネタを扱わない人だった、ということはあるにせよ、今になっても全く着眼点が古びていないことは驚き。未来予測も含んでいるのですが、それが当たっていたらいたで驚きだし、そうなっていなければ「どうしてそうならなかったのか?」と考える楽しみがある。

    特に興味深かったのは「ティーチングマシーン」についての考察。「ティーチングマシーン=Google先生」だと思って読んでみると…割と予想を外してる。それがなぜなのか?それを踏まえて、学校ってどうあるべきなのか?そんなことを考えさせられた。

    星新一という人がどんな考え方をしていたのか?星新一の作品に期待した人は、そんな彼や彼の作品のどこを好いていたのか?いろんなことを考えさせてくれた一冊でした。

  • 星新一さんはわたしが著作に出逢う前に亡くなっていた。著者近影を見てもなかなかのおじさまである。そんな彼がエッセイを残していたとはつゆ知らず。

    それにしても、毒のあるところは変わらないんだなあ、としみじみ。基本的にショートショートや長編の時とテンションが変わらない。で、アイディアというか毒が入っているのも変わらない。大変だよ、こりゃあ。
    それだけ頭からひねり出し続けている星さんはやっぱりすごい。わたしなんかが言わなくてもすごいんだけど。

    教育機関の株式会社化にはとても頷いていた。わたしも学生の悪い鏡である。必死に勉強してもしなくてもいい空気に浸りまくっている。別に、「そんなの許せん!」とか一念発起してもいいかもしれないが、どうも真剣味に欠けてしまうのだ。衣食住を賭けているわけじゃないもんなあ。しかも、ゆるゆるしていようと卒業させてくれる。ううむ。やはり株式会社化は必要だ。そのためにはまず大学の解放が必要だろう。それを誘導するには就職先のあっせんを行うことが……あれ?

  • 星新一のエッセイ集
    ファンなら持っておこう!ということで購入。
    星新一さんの知識の量や教養が随所から読み取れます。他にもショートショートを書くコツも載っているので、ショートショート作家目指している方は参考にしてもいいかも?

  • 濃縮果汁のジュースをさらにぎゅっと圧縮したくらい、濃い内容の1冊。自分が生まれたころの話題を中心としたエッセイ集だが、随所にショート小説もあり、楽しめた。その含蓄深い内容の咀嚼に1週間くらいはかかっただろうか。おなかいっぱいという感想。しかしもたれはなく、色んな発想がわいてきそうな元気がでてきた。
     恥ずかしながら著者をこの本までほとんど知らなかった。多くの短編集を出しているとのことなので、いろいろ読んでみたい。

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