にっぽん怪盗伝 新装版 (角川文庫)

著者 : 池波正太郎
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月25日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006030

作品紹介

ふた月前の夜、池ノ端仲町の日野屋に賊が押し入り、金を奪って逃げた。あるじ久次郎は奉行所に届け出たが、恋女房のおきぬが犯されたことは隠していた。もう忘れようと夫婦が互いにいたわりあっていた矢先、再び同じ賊が日野屋に押し入る…。火付盗賊改方の頭に就任した長谷川平蔵は、神出鬼没の盗賊団捕縛を命じられ、正念場を迎える。「江戸怪盗記」をはじめ、人の世の哀感を滲ませる、「鬼平」の原点ともいうべき傑作捕物帳。

にっぽん怪盗伝 新装版 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者みずから「悪漢(ピカレスク)小説」と銘打った短編集。世の中の裏街道を歩く人間たちの、生き様/死に様、成功/破滅のコントラストが、鮮烈に描き出されている。ちなみに、火付盗賊改方が登場するつながりか、本書に収められた短編の大半は、ドラマ版『鬼平犯科帳』にて映像化されていたりする。

  • 鬼平犯科帳 番外編。

    といっても、全てが鬼平犯科帳番外編ではなかったが。

    江戸怪盗記は、鬼平犯科帳ででてきた、葵小僧の葵小僧視点のお話。

    全編が、怪盗側の視点で書かれていたが、なんとも言えない哀しい人生が語られているものも多くある。
    人生、悲喜交々。。

    なぜか、読むのに少し時間がかかったけれど。。

  • 初めて池波正太郎の本を読んだ。人の描写が艶かしいというか、生々しいと言う感じがして引き込まれる感じ。そして主人公たちの中に流れる矜持・プライドというものが、悪党であろうとも気持ちがよく感じられた。これを期に鬼平シリーズでも読んでみようかな。

  • 読み終わるまでちょっと時間がかかったけれど
    どれもおもしろかった。
    特に「喧嘩あんま」「ねずみの糞」「熊五郎の顔」が
    読んでいて楽しい☆
    「正月四日の客」は切なかったけれど、とても印象に残った。

  • 『鬼平犯科帳』を読んでいて、もう少し盗人側に焦点を当てた話はないものかと思い、見つけたのが本書。
    本書に収録されている話は、
    「江戸怪盗記」、「白浪看板」、「四度目の女房」、「市松小僧始末」、「喧嘩あんま」、「ねずみの糞」、「熊五郎の顔」、「鬼坊主の女」、「金太郎蕎麦」、「正月四日の客」、「おしろい猫」、「さざ浪伝兵衛」の12篇。結構ボリュームがある。
    「江戸怪盗記」は『鬼平犯科帳』でも登場する「葵小僧」の話。続く「白浪看板」の「夜兎の角右衛門」も『鬼平』に登場する。また、この話と最後の「さざ浪伝兵衛」に少し登場する盗人としては「蛇の平十郎」がいる。捕り方よりも盗人に焦点を当てているため、盗人個人の心情がよく描かれている。同じ盗人でも、指導の仕方でこうも変わるものか。
    「市松小僧始末」から続く3篇はみな市松小僧・又吉とその妻・おまゆに関わる話。情が深いというのが、こういう行為にも反映されるものか?と思われる程の出来事が用意されている。しかし池波さんの話に出てくる女性は豊満な方が多い。とくに市松小僧の話は、妻を亡き母と重ねている部分が描かれる。男性はマザコンと聞いたことがあるが、そうだろうなと思う。妻に母のぬくもりを求めることも無理もないと思うのだ。
    「喧嘩あんま」での、又吉の「人と人の気持というものはなあ、血のつながりでどうにかなるものじゃねえよ。…」という台詞は読んでいて心地よく響いた。
    「鬼坊主の女」と「金太郎蕎麦」も微妙な部分がつながっている。そして「金太郎蕎麦」と「正月四日の客」も蕎麦つながりで、名代の蕎麦屋が登場する。読む時間を間違えると辛い。
    読んでいて若干消化不良だったのが、「おしろい猫」。栄次郎があまり悪漢に思えず、したたかなお長のその後が非常に気になった。おそらく切ない結末が待っているのだろうけど。
    全体的に楽しめたが、人情味のある大盗人の活躍を描いた話を読んでみたいと感じた。

  • 初池波正太郎本。怪盗、の単語に釣られて購入。

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