万能鑑定士Qの推理劇IV (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006078

感想・レビュー・書評

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  • 莉子と大物コピアの対決で,この話で一区切りのようです.でもコピアは今一つで,かなり残念な内容です.莉子にはαの方でゲスト的に活躍するのを期待します.

  •  莉子の店に大量の力士シールが貼られる事件が発生。そしてコピアが莉子への復讐を始めるQシリーズ推理劇編の完結編。

     過去シリーズのエピソードや伏線、そしてαシリーズの登場人物や雨森華蓮も登場するなど、推理劇編の完結にふさわしい詰め込み具合になっています。

     物語のテンポもかなりいい! 謎解きとしては物足りない部分もありますが、一巻の中にさまざまなミステリ的なアイデアや知識を生かしたトリック、ロジックを組み込んでくるあたりはさすが!という感じです。

     さらっとではありますが莉子のアイデンティティ的な問題に触れているあたりもよかったと思います。もっとそのあたりを深く掘り下げても面白かった気がしますが、莉子と悠斗(小笠原の下の名前です)コンビが幸せそうなので「もうどうにでもなれ」という感じでした(笑)

     作中のメタ発言の数々にも笑わせてもらいました。千里眼などほかのシリーズの続編も気になるところですが、このQシリーズもまだまだ楽しませてもらえそうです。

     これを読み終えたころにQシリーズ映画のキャストも発表されました。莉子は綾瀬はるかさん、小笠原は松坂桃季さんと予想以上のビッグネームにビックリ! 正直なことを書くと『千里眼キネシクスアイ』の映像版が残念な出来だったので、Qシリーズの映画化を聞いた時も大丈夫かなあ、と勝手に心配してしまったのですが、これなら十分な出来になりそうだな、と余計なお世話がら胸をなでおろしています。
     

  • コピアの復讐。
    ライオンと…。

  • 幸せになってほしいな。でもシリーズは終わってほしくないです。

  • お盆にたくさん小鉢が乗っている。
    どれも好物だし、実際おいしいのだけれど、主食も主菜も無いんだもの。物足りないよね。


    (おそらく)最終巻となった万能鑑定士Qシリーズ。
    去年から読み始めて、今年中ごろには映画化を知って、ずっと楽しませてもらいました。

    ビブリア古書堂にはまっていたら、ぜひと薦められたのでした。
    結局新刊が出るたびに買って、シリーズ全部読みました。


    莉子の鋭い鑑定眼と、ふんだんに盛り込まれた豆知識が好きです。

    1,2巻のアフターストーリーである10巻や
    モナ・リザの9巻が特に印象に残ってます。

    映画化するなら1,2,10の予想だけれど、
    華蓮や絢奈を出すために、回想やサイドストーリーを盛り込む、という感じでしょ
    うか。
    映画も楽しみに、とりあえず万能鑑定士シリーズのまとめ感想でした。


    あ、この推理劇Ⅳは過去ネタ勢ぞろいでしたが、それだけという印象でした。ちょっと残念。
    華蓮の「最後の謎解き」や犯人の「推理劇Ⅴで~」の下りにクスリとしました。

  • 今回は推理はそんなにだけど、絢奈に那冲、華蓮とオールキャスト勢ぞろいのことろがよかったです♪

  • 過去に関わった人物、総出演。
    シリーズ終了のようだが、ラストは尻つぼみ。
    謎らしい謎もなく、今までで一番つまらなかったかも。
    (図書館)

  • 完 でしょうかね。解決済み事件や知り合った人物などなど総出演。千里眼のころの続きが気になる感はだいぶ薄らいだけど軽く楽しめる話であることは間違いない。

  • 推理劇シリーズになってから4作目。
    今までの登場人物が勢揃い、という感じで豪華!と思って読んでいたのですが、
    コピアとの対決があっけなく、しかもシリーズ完結な感じです。
    今までの中で一番つまらなかったです。

  • 松岡圭祐による万能鑑定士新シリーズ第4弾。
    莉子は前作までにいろんな問題に首を突っ込み、それぞれの問題は解決してきていたが、その行動を起こすために祖母に借金までしていた。やがて資金繰りに苦労しているところに祖母から借りた以上のカネの返済について話をされる。そんなある日、万能鑑定士Qの店舗にあの力士シールが貼られるという事件が発生する。
    人の死なないミステリ、という触れ込みのこのシリーズも本作が最終巻のようだ。莉子に立ちはだかるのは最強の贋作士コピア。といいながら、案外アッサリと尻尾をつかまれ、非常にアッサリと事件が解決してしまう。このシリーズ最終巻を飾るには何ともスッキリしない終わり方で、もやもやが残ってしまう。
    もちろん、松岡圭祐らしい蘊蓄もふんだんに用意され、相変わらずテンポも良く、読んでいる分には面白いのだが、やはり多作になりすぎてレベルが落ちてしまったのか、心配になってしまう。最終巻にふさわしく、ほぼオールスターキャストではあったが、その必要がないような物語の展開だったようにも思う。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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