山河果てるとも 天正伊賀悲雲録 (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006160

作品紹介・あらすじ

平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。伊賀国衆の子弟たち、忠兵衛、小源太、勘六、左衛門の4人は、押し寄せる信長の軍勢を前に、それぞれの選択を迫られる。信長の走狗となる者、屈辱に耐えようとする者、信長の命を狙う者、そして、特別な道を選ぶ者。故郷を愛した竹馬の友は、非情な運命に引き裂かれていく…。

感想・レビュー・書評

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  • 信長による天正伊賀攻めを題材とした歴史物
    時勢の捉え方、己の生きざま、多種な捉え方をしている。
    織田信雄の性格、そしてその取り巻きと謀略。
    勝者よりも敗者に清々しさを感じさせる。

  • 天正伊賀の乱を描きながら、忍者ものではないのは好印象。逆に、忍者ものが読みたい場合は、他の作品を探してください。
    伊賀と甲賀が、敵対しているわけではないのも好印象。
    ただ、甲賀側に忍者色が出てしまっているのが残念。

  • 同じ伊賀攻めを題材にした和田竜の忍びの国よりこっちの方がおもしろかった。

  • 自分ひとりの力では抗えない、大きな力に出くわしたとき、人はどう生き方を選ぶのか。
    立ち向かうのか、付き従うのか、逃げるのか。

    作中の人物それぞれが導きだした結論に、あれこれ異議を唱えはしないけれども、竹馬の友ともいうべき間柄が崩れ去っていくのは、やはり悲しく迫ってきます。

    引き裂かれた運命は、袂を分かれた人生は、再び交わることなく進むのみ。

  • 全1巻。
    織田信雄による伊賀攻めを
    伊賀の若者たちを通して見た物語。

    戦国当時、領土戦争に明け暮れていた日本の中で、
    領土的野心とは無縁だった別天地、伊賀の郷。
    このまま変わらない毎日を送ると思っていた若者たちだが、
    織田信雄の欲のために人生を激変される。
    みたいな話。

    4人の若者たちが、
    それぞれ戦争後に今までの人生観とは逆の生き方を選ぶ。
    その葛藤や経緯を描いているんだけど、
    なんでかいまいちのめり込めず。

    背景描写がややくどいのと、
    救いの無い感じがあまり好きじゃなかった。

    あと、伊賀攻めだけどみんな武士。
    忍者vs武士みたいなワクワク大合戦ではありません。

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著者プロフィール

1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じる。『国を蹴った男』で吉川英治文学新人賞、『黒南風の海‐‐加藤清正「文禄・慶弔の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説大賞、『義烈千秋 天狗党西へ』で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、『巨鯨の海』で山田風太郎賞と第1回高校生直木賞、『峠越え』で第20回中山義秀文学賞を受賞。『城を噛ませた男』『国を蹴った男』『巨鯨の海』『王になろうとした男』『天下人の茶』で5度、直木賞候補に。著書に『武田家滅亡』『天地雷動』など多数。

「2017年 『幕末雄藩列伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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