球体の蛇 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1569
レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006191

作品紹介・あらすじ

幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込むという悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える事件が起こってしまう-。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す、傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • さすがミスリードの貴公子(笑
    並行した話を出会いからラス前、エンディングに至るまで。
    ゾウをこなしているウワバミの話。。
    あっと言う間に読破していました。

  • 2013.03.15読了。
    今年13冊目。

    著者の本は「向日葵の咲かない夏」から二冊目。
    向日葵〜が私は苦手な感じで...(私的にエグい暗い未来ない、かつよくわからん感じ)
    それから他の本を手に取ることすらなかったのだけど、これも友達から借りて。

    暗い、エグいは今回もかも。
    登場人物たちの暗い過去の事件や、
    それぞれが抱えている気持ち、ついてしまった嘘で暗い気持ちになりつつも、真実とその後の展開が気になり気付いたら一気に読み切り(笑)

    今回のキーワードは嘘。
    誰かがついた嘘で誰かが傷付き...
    巡り巡ってこんなにたくさんの人が傷付き、傷付け合ってしまうのだと思うと、嘘はつきたくないなと´д` ;

    ナオの嘘みたいに優しい嘘もあるのかもしれないけど、やっぱりできるだけ正直でいたいな。
    また真実を知る、追求することだけが幸せなわけじゃないとも思った。
    特に最後。
    どんなことがあっても大切なのは今なんだよなーと。

    そして最後解放された感じがほっとした。

    • ash1001kbcさん
      道尾さんは「光媒の蝶」なんかは良いですね
      道尾さんは「光媒の蝶」なんかは良いですね
      2013/03/15
  • 典型的なかぎっ子と家族仲良しの温かい家族
    この両極端な家族の親と子供が生活をするようになり
    いろいろな事件が起こります。

    全てのカギは、ウソだと感じました。
    どうしてもつかなくてはならない 優しいウソも必要だと思いますが
    大切な人には素直で正直でありたいと思いました。

    • 373akikoさん
      Nori blue さん、正直で素直だから周りの人も自然とそうなりやすいと思います>^_^<
      Nori blue さん、正直で素直だから周りの人も自然とそうなりやすいと思います>^_^<
      2013/03/03
  •  これは……すごいね(゚д゚)!

    「こども」らの無垢で未熟な失策がつぎつぎと生み出す悲劇の連鎖(>_<)
     その大元にあるのは、ひとりの少女の心に巣食った「悪」……関わった人間に何十年も「祟り」を及ぼす精神毒(>_<)
     どの登場人物にも表の人格と裏の人格があり、毒の痛みと熱が彼らの自制を奪い、この表裏がひっくり返り渾然・混乱、自分でもどれが本当の自分だか分からなくなっていく(>_<)
     積み重ねが巧みゆえ、怒涛のラスト、伏線回収&ドンデンに次ぐドンデンが圧倒的( ´ ▽ ` )ノ

     ほんと、作者のこの文才・小説力は巻舌もの( ´ ▽ ` )ノ
     惻惻と迫る哀感、心の揺れ、不規則に往還する時間軸……それらをコンパクトに説得力をもってまとめ上げる構成技術( ´ ▽ ` )ノ
     特に前半、基本これ乱歩調(床下の散歩者!)というかホラー・サスペンス様式なんだけど、「この物語」を「このタッチ」で描こうという試みじたい、完読後ふりかえってみるととんでもない発想力(゚д゚)!
     その、ホラータッチそのものの叙述力にも瞠目(゚д゚)!
     見よがしなゴアやスパナチュで外殻から形成するホラーより、本書のようにそれら一切なしで不安や怖れ・心の震えという核から雪だるま式に増幅させていくホラーのほうがはるかに怖いし、技術的にも高難易度( ´ ▽ ` )ノ
     ホラー専業作家も切歯扼腕( ´ ▽ ` )ノ
     青春悲恋をいとも容易げにサラリとホラー小説(風)に仕上げちゃうなんて( ´ ▽ ` )ノ
    (キングが名作「クリスティーン」で挑んだ試みを、さらにもう一歩先に進めた感じ( ´ ▽ ` )ノ)
     かつ、タイトルに代表される隠喩群( ´ ▽ ` )ノ
     それこそ田西もとい太宰を彷彿とさせるアフォリズム(「同情が一種の快感なのは責任が伴わないからだ」)( ´ ▽ ` )ノ
     すごいじゃん、ミッチャン( ´ ▽ ` )ノ

     先に読んだ「鬼のあしおと」もなかなかだったし、次に読んでる「カラスの親指」もこの2冊とはまた違った作風で面白いし、彼の作品は今後もずっと読んでいきたいと思った( ´ ▽ ` )ノ

     とにかく読むべし( ´ ▽ ` )ノ
     100冊に1冊の傑作だよ( ´ ▽ ` )ノ

    2019/10/21
     
     

  • スノードームの中を覗いているような感覚。
    登場人物の真意、また、真実がすべて明かされた訳ではない。スノードームの内側に降る雪の冷たさは、私たちには分からないから。
    暗くて、重たくて、胸に刺さるようなお話だったけれど、傘の下のナオは、きっと笑っているでしょう。
    深い余韻の残るお話でした。

  • 久々の道尾さん。

    ミステリー要素もあるけれどジャンル で言うなら青春小説か恋愛小説っぽい かな。

    家族愛だったり、人間の嘘や誤解だっ たりが複雑に絡まって事件をより悲劇 的な展開にしてしまう。 少し前の作品のようなどんでん返しみ たいなのはないが、物語が内包するメ ッセージはとても道尾秀介らしいと思 う。

    最後の1行を読んだ後の何とも言えな い余韻がいい。

    『星の王子様』がたくさん引用されて いたり、スノードームがキーになって いたりと、どこかファンタジーっぽい( 童話っぽい?)雰囲気があって好きな作 品です。

    干支シリーズの蛇(巳)をこの時期に文 庫化するってのは粋だなぁ。

  • 個人的に好きな内容ではなかった。
    嘘と欲望でドロドロ。そして誤解が生まれ、どんどん不幸になる。
    まぁ言葉のナイフは誰しもが持っているものだし、人間らしいっちゃらしいのか。

  • 道尾作品は初めてでしたがチョットがっかりでした。
    帯に騙されたかな?
    とうぶん、道尾作品は手にしないかなぁ。

  • なんだかハンパ感。
    道尾秀介さん=三半規管おかしくなりそうなお話 って
    なんだか頭のなかで等式ができてた所為なんかなぁ?
    どうもスッキリしないわぁ。

  • 道尾作品文庫新刊。星はタイトルと表紙の絶妙さも込みで4つ。言葉がナイフに変わる瞬間は日常でもあるけれども、その極み。そして、何が真実であるかよりも生きてる自分を大切にしたい、と思った。結局、真実なんてあってないようなもんなのかも。

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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