竹島御免状 (角川文庫)

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  • 角川書店 (2012年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041006214

作品紹介・あらすじ

将軍・綱吉が日本漁民に鬱陵島渡海を禁止した「竹島一件」から4年、美女軍団を従え朝鮮妖術師が日本に侵入した。迎え撃つのは老柳生十兵衛と孫婿の友信。妖術師の目的は? 竹島問題の原点を抉る伝奇長編!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史的な背景を基にした伝奇長編で、竹島を巡る争いを描いた作品は、将軍・綱吉の治世下での緊迫した状況を巧みに表現しています。朝鮮の妖術師に立ち向かう柳生友信と老柳生十兵衛の勇姿が、陰陽道や妖術合戦を通じ...

感想・レビュー・書評

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  •  荒山徹 著「竹島御免状」を読みました。

     徳川の治世が盤石になった頃、竹島の領有をめぐり、朝鮮妖術師が日本に侵入。迎え撃つのは柳生の血を引き、陰陽道にも通じた柳生友信。共に立ち上がった老齢の柳生十兵衛は、因縁の敵と最後の戦いに挑むのだった。

     自分の好きな「柳生陰陽剣」の柳生友景の子孫である友信が活躍する小説というだけで、読み進めていくのがとても楽しみでした。

     しかも、その友信に力を貸すのが、我らが柳生十兵衛とくれば、もう言うことはないほどです。

     今回も奇想天外な妖術合戦の展開に、子供の頃のわくわくする思いがよみがえってくるようでした。

     助さん、格さんを従え諸国漫遊している水戸黄門をはじめ、「天地明察」の渋川春海や、なんとガメラや大魔神まで登場してくるところなどまさに時代劇エンターテイメントの極みではないでしょうか。

     そんな奇想天外な展開だけではなく、現代も今なお問題となっている竹島についての争奪戦が描かれており、歴史的に見ても、この島が単純な問題ではないことがよくわかりました。

     結末で、この物語が現在の領土問題のもとになっているという形で終わる辺りもとても考えさせられました。

  • 荒山徹さんの柳生ものでよく思うのが
    「よくこんなひどい展開を思いついたなあ!」
    でもそれが面白くて最終的に許せてしまう。

    怪獣対決始めた時は訳が分からなかったです。

    一押しは柳生宗章。荒木又右衛門の名は知られてるのに
    自分の名が知られてないことに怒り出すところが可愛い。
    鎧兜をつけた介者剣法の宗章と、時代が進み技術も進化した素肌剣法の十兵衛との竹林での戦いのシーンは美しい。

  • またいつものとおり荒山節全開の物語。

    柳生一族と朝鮮妖術師と特撮と昭和ドラマと伝奇の枠なんて関係ないみたいに好き放題書いている。

    しかしながら、綿密な資料と現地の調査を行い、歴史の間隙を突くアイデアを持ってくるのは伝奇そのもの。こうでなければ新しい物語は生まれないのかもしれない。

    題名だけ見れば、現在の状況に対する警鐘っぽく捉えられそうだが、単純に楽しんで読むのが幸せだろう。

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著者プロフィール

荒山徹

一九六一年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、九九年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。その歴史伝奇小説の作風から「現代の山田風太郎」と評される。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で第二四、二五、二七回吉川英治文学新人賞候補。第二回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』で受賞。『白村江』で、第六回歴史時代作家クラブ賞で作品賞を受賞、「二〇一七年 週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位、「第七回本屋が選ぶ時代小説大賞」にノミネートされた。

「2021年 『神を統べる者(三) 上宮聖徳法王誕生篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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