おにぎり、ちょうだい ぽんぽこもののけ陰陽師語り (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.07
  • (2)
  • (15)
  • (26)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 241
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006221

作品紹介・あらすじ

時は平安の世。荒れ果てた京の町に、お腹を空かせた少年と少女の姿があった。少年の名は相馬鬼麿。化け物退治を生業とする腕利きの"鬼斬り"であった。一方傍らの少女の名は、ぽんぽこ。純白の着物に身を包んだ美しい少女は、果たして強力な妖術を操る狸の妖かしであった。2人は空腹に負け、稀代の陰陽師・安倍晴明の子孫という妖しげな男から化け物退治を頼まれ、思わず引き受けてしまうが!?剣士と狸の平安陰陽師活劇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 空腹の末に頷いた後。
    直ぐに死ぬわけでもなく、じわじわと身体が衰弱しているのを感じるのは辛いだろうな。
    いつか現実になるかもしれない事だとしても、共に暮らすのであれば一言ぐらい伝えるべきだろ。

  • 2017/5/6川西市立中央図書館から借りた。
    2017/5/13伊丹市立図書館から借りた。

  •  本巻は前巻から舞台を移し、平安時代を生きる相馬とその相棒ぽんぽこ、そしてそれを取り巻く人物の物語。今回もぽんぽこの呑気さは健在で所々で腹黒さがにじみ出ていた。個人的には前巻までの相馬はどうなったのかは気になるが、今回出てきた相馬鬼麿も引けを取らずなかなか魅力的であった。話としては意外と重い感じが個人的にはした。続きが気になる終わり方だったので次巻に期待したい。

  • 物語の終わりに、

    「次巻『おにぎり、ぽろぽろ』
    ぽんぽこの秘密が明らかに!?
    乞うご期待!!」

    と、書かれていたんやけど、

    いやいやぽんぽこの秘密よりも鬼麿のほうが気になるんですけど!?

    読み進めながら
    「まさか・・・。いやそんなはずは・・・」
    と、ウスウス思ってたけどやっぱり、

    この本、シリーズもんの真ん中やったのか・・・! ガックリ


    歴史もの(と、いうていいんかわからんが・・・)は、わりと脈絡なく話がどんどん進んでいきますやん。
    これもそういうノリなんかなあ、それにしてもなあ、と、思っていたら、やっぱり・・・。

    この本の前には「ちょんまげ、ちょうだい」など、タイトルにちょんまげがつけられてるシリーズが3冊あるので、どうやらそちらを先に読むほうがよさそう。
    ちなみにこちらは江戸時代の話らしい。

    作中でも、ぽんぽこが数百年後の時代がどうのこうの、と、記述されていたので、ぽんぽこはタイムスリップしてる設定なんかもしれへんな。
    江戸時代から平安時代へのタイムスリップなんで、こちらからすると、なんかもう・・・(笑)。


    さて、そんなこんなでほんまに「狐につままれたように」ちゅうか「狸にばかされてるように」読み進めた平安時代を舞台としたこの話は、始終おなかがすいているお話やったな(笑)。

    私も現在は毎日
    「おなか、すいたなあ・・・」
    と、思っているので、そういう意味では妙にシンクロしないでもなかったけれども(いやいや、空腹の具合は全然違うと思うけど)、あの陰陽師の孫たちが登場したりするような、うんもう私の好みにストライクの話でしたよ!

    ストライクっていうても知識はほぼゼロなので、
    「えっとこれは、どういう時代背景の話なのかな・・・?」
    ちゅうていたらく(笑)。

    教科書を読めと。いやいや、こういった物語を読むことでたしょうの知識が増えればいいよ。

    ええとー、
    「平家にあらずんば人にあらず」
    というようなフレーズを見たので、清盛が絡んでるってことよね・・・。
    牛若丸もチラッとでてきたし、
    「平家に味方するな」
    などと鬼麿に助言する面子もちらほらいたので、この後平家が衰退するみたいな展開になるの・・・?

    いや、そこまではたぶんいかないのかな。
    とりあえずこの続きを読むまえに、ちょんまげシリーズをリクエストしました。
    この世界観に慣れているうちに次を読みたいところやけど、果たしてどうかな・・・(笑)。


    いやー、それにしても、いいよね~。
    今は幕末幕末いうてるけど、元々私は平安のころの京都のほうが好き~。
    あの、あの世とこの世がこう、隣り合わせにいるっていう感覚がすごいファンタジックですやんね。

    (きれいごとやけれども、まあそこはアレで)

    (2015.12.12)

  • 良いには良いが、前回のくろにくるのトラウマがあるから、いまいち最後まで読み進めようという気力に乏しい。
    与一の咬ませ犬扱いがなぁ。

  • 続きかと思ったら前の時代だった
    ぽんぽこはかわいいままだのう
    平将門の子孫で陰陽師がからんできてでも平氏はほろぶしなあ
    なんかごちゃっとしておる

  • ちょんまげちょうだい、の平安時代バージョン。

    バトルが呆気ない。

  • 化け物退治「鬼ぎり」を生業とする鬼麿と、美しい女に化けた狸のポンポコは、今日も腹ペコ。そんなとき、思いがけず、三つも仕事が舞い込んでくる。しかし、今回の仕事は、どうも一筋縄ではいかないようで…。 個性豊かなキャラクターたちが、ストーリーをもりあげている。ポンポコ、かわいい。ウメメ、かっこいい。あと、陰陽師の、女好きのお兄さん、けっこういいやつ?いろんな名前の妖怪がでてくるし、日本の伝説って、面白い。ただ、鬼麿の影が薄いのは、残念。

  • 面白い!続きが気になる〜〜!!!!

  • 前シリーズとどんな関係になっているのかがまだ読めない。ぽんぽこの秘密、気になります。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋由太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×