さいはての彼女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006429

作品紹介・あらすじ

25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • がむしゃらに生きてきた女性が、壁にぶつかり旅に出て、また前を向いて生きていこうと思う話が4つ入った短編集。
    人との出会いであったり、自然とのふれあいであったりが浄化してくれ、壁にぶつかったら足掻いてもいいんだと思わせられる。どの女性も最後は晴れやかな顔をしている(であろう)姿に、私自身も元気を貰えた。実際はこういう時、上手くいく事ばかりではないかもしれないけれど、気持ちはいつも前を向いていたいよね。そのきっかけをくれる登場人物のナギちゃんのような子にいつか出会いたいな~。

  • 様々な女性達の再生をテーマにした短編集、
    中でも題名にもある「さいはての彼女」には、震えました。

    サイハテに乗るひたむきさの美しい女性と、
    それに感化されていく一人の強い女性、

     “ナギ、生きるんだ。越えていくんだ。”

    最果てを目指すその二人の在り様が、一陣の風の様で、
    心の澱を洗い流してくれる、風のような物語でした。

    また、「さいはての彼女」の sideB となる、
    「風を止めないで」もよかった、、

     “ハーレー乗りって、みんなロマンチストなの?”

    こんな話を読んだら、バイクに乗ってみたくなりますね。
    まぁ、免許は持っていないんですけども(汗

     “この風、止めないでね。”

    自分の心の風を止めずに、ただひたむきに、、
    そして真っ直ぐに乗っていきたくなる、そんな一冊。

  • 4編からなる短編集。
    どの短編もじ~~~ん、と心に響きます。
    そして心地よい風が吹き抜けていく!
    中でも「旅をあきらめた友と、その母への手紙」のハグとナガラは「星がひとつほしいとの祈り」にも出てきた友人同士。
    個人的には4編の中で一番好きです。

  • 凪ちゃんに恋せずにはいられない。
    とても爽やかで、まっすぐで、優しい女の子。
    どのストーリーの主人公も、仕事を一生懸命に頑張る女性。
    読後感の良さは今年一でした。
    短くても中身の濃い一冊。

  • さいはての彼女

    彼女たちのその後がとーーっても気になる!

    全部読み終えて!
    心がすごーくぽかぽか!

    『優れた物語は、読者にギフトを与えてくれる』
    ほんとそんな感じ!!

    そのくらい私好みの本だった!

  • 星守る犬を読んで、原田マハさんを知った。
    その流れで、読み始めました。思い上がりだったり、鼻にかけるような言動だったり!自分にもあるある。相手に対して、今できることを少しでもしてあげたい。無(亡)くなってからじゃ遅い。そんな気持ちにさせてくれました。

  • 一、三作目の主人公は好きじゃなかったけど、凪ちゃんや北海道(ツル)の力で自分を取り戻していく姿は清々しかった。

  • 自立した女性が主人公の4つの短編集
    緑の風が吹き抜けるような清々しい物語
    私もバイクに乗ろうかな

  • 初めて読む原田マハ。最近話題の人ということもあり読んでみようと手元に置いていたのをようやく読んだ。積ん読している間に原田宗典の妹だと知ってびっくり。
    さらっとした4つの短編「さいはての彼女」「旅をあきらめた友と、その母への手紙」「冬空のクレーン」「風を止めないで」を収録。「さいはての彼女」と「冬空のクレーン」は似ている。都会のバリキャリ女性が身から出た錆な羽目に陥り、逃避先の北海道で自分を振り返るというわりとどこかにありそうなお話。「旅をあきらめた友と、その母への手紙」も行先は修善寺だけど、都会のバリキャリが……というところは同じ。「風を止めないで」は「さいはての彼女」のスピンオフみたいな感じ。
    さらっとしていると前述したけど、小説としては何だかもの足りない。既視感のある物語だからだろうか。あるいは、美術方面に造詣の強い著者の色が出て、いわゆる文学的な小説とはちょっと違った色合いになっているということかも。こんど長編を読んでみよう。

  • 気持ちのいい小説だった。
    忘れていた大切なことを思い出させてくれるような、短いけど心に響く言葉がたくさん。
    女性だけではなく、「線」ってものは誰の心の中にもある。
    その線を越えるための一歩を踏み出す勇気をもらった。

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著者プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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