- KADOKAWA (2013年1月25日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041006443
作品紹介・あらすじ
敗戦間近の箱根で、ドイツ軍人の変死事件が発生した。通訳の法城恭輔が調べを進める中、遺体を発見した旅館で働く安西リツは、若いドイツ人軍人のパウルと急接近していき、やがてある陰謀に巻き込まれてゆく。
みんなの感想まとめ
敗戦直前の箱根を舞台にしたミステリーが描かれ、物語はドイツ軍人の変死事件から始まります。通訳の法城恭輔が事件を追う中、旅館で働く安西リツが若いドイツ人軍人パウルと親密になり、陰謀に巻き込まれていく様子...
感想・レビュー・書評
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敗戦直前から戦後すぐの時代を舞台にしたミステリー(っていうのかな)。箱根の旅館に収容されたUボートの乗組員が近くの池で死んでいるのが見つかってというところから始まり、ストーリーの面白さでぐんぐん読んでいける。
ストーリーの裏には、書中のことばでいえば、男は権力で動き、女は愛(のようなもの)で動くというテーマがあるのだろう。ストーリーテラー的な役割でもある男・法城がいろいろ思い悩みながらもいまいち行動力に欠けたり芯の弱さが感じられるのに対し、旅館の女中からジャズ歌手へと変貌していく安西リツや、ドイツの新聞記者でありながら最後にソ連とのつながりが明かされるオルガといった女性たち。リツがフワフワと心のおもむくままに生きているようなのに対し、オルガの信念に殉じる生き方も対象的。
自分としてはオルガの鮮やかな生き方を好ましく思っていただけに、あわれな末路はちょっと衝撃だった。このままハッピーエンドになればと思ったけど、その末路だからこそ、彼女の信念の強さが強調されもする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ただの田舎の話と思いきや、ナチや旧日本軍の計画に及んでいく意外な展開に、坂東さんは本当に素晴らしいストーリーテラーだったのだな、と尚更夭折が惜しまれます。
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P330
箱根を舞台に終戦間近な様子が語らていて興味深いが、実際には もっと悲惨だと思う。 -
後編にて
著者プロフィール
坂東眞砂子の作品
