誰かと暮らすということ (角川文庫)

著者 :
制作 : 角川書店装丁室 國枝達也 
  • KADOKAWA
3.76
  • (18)
  • (40)
  • (35)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 287
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006580

作品紹介・あらすじ

いつになったら、満たされるんだろう。誰に対して怒っているんだろう-実社会にしっくりなじめず、自分の居場所をさがしあぐねている人々。会社で同僚からも距離を置かれている同期の男女、倒産寸前の店を経営する夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性…都会の片隅でちいさな不満やささやかな希望を抱きながら生きる等身大の日常にやわらかなまなざしを投げかけるハートウォーミング・ストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「男が中途半端なのって一番いけないんだよ。勇気も優しさも、勝負どころで気前よく使わないと。そうしなないと、ぐじぐじするだけで何もできなくなるもん。」


    「思った時に思ったことをしてくれるのが恋人だけど、期待はずれなことをしちゃうのも恋人じゃない。」

    恋人との半同棲に関して悩んでいたときに、友人の部屋の本棚でこのタイトルが目に留まった。その友人は悩むことがあるときは、なにかヒントがないかと本棚を漁るらしい。

    読んでると上のようなセリフが印象に残り、ヒントになったような気がした。少し優しい気持ちになった。
    こういったタイミングのよい本との出会いとゆうのが最近少しずつ多くなっているように感じる。

  •  それぞれが抱える孤独が絶妙な距離感で書かれていて、決して軽くないけど重たすぎない。登場人物たちの住んでいる町が自然と頭の中に浮かび上がり、笑ったり泣いたり衝突したりしながら今日も生きているんだろうなぁとじんわり感じる作品。「誰かと暮らすということ」に恐怖感しかなかった私だけど、全部が全部理解しあえるわけではない誰かと暮らすことで癒える孤独もあるのかもしれない、とうっすら前向きになれた。

  • 好きだなぁ、こういう話。

  • 『当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです』

    この小説を読んで、一番ぐっときたフレーズです。
    誰かと暮らすということは、実はとっても難しいことで、相手への気遣いや優しさ、時には見ないふり・・・という奇跡的なバランスで成り立っているんだな、と感じました。

    これから一緒に暮らし始める恋人たち、夫と暮らしていたけれど、一人きりになった妻、一緒に暮らしていても、心が離れ別々に暮らしているかのような夫婦。いろんな形の生活が描かれていて、興味深かったです。


    図書館スタッフ(学園前):トゥーティッキ

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410003277

  • 誰かと暮らすというのは、ある意味妥協しながら暮らすこと

  • 2018.6.12読了

  • こんなにニヤニヤした読者はいつぶりだろう。虫壁さんとセージの話に、ニヤニヤが止まらない。周りから少しはみ出た2人が惹かれあって、無愛想だった顔はお互いに柔らかい笑みを見せ合うように変わっていったのかと思うと、ついついこちらが恥ずかしくなってくる。
    とても静かで暖かい短編集。
    ドラマ化とかできそうな一冊。

  • もっと若いうちに読んでおけばよかった。
    素敵な作品。

  • 日常を描く、ほわっとした話。
    最近はこういうらくーに読める話が好き。

  • 静かに通り過ぎて行く時間のなかで、こういう恋愛ができたらいいと思う。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

誰かと暮らすということ (角川文庫)のその他の作品

伊藤たかみの作品

誰かと暮らすということ (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする