ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 609
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006634

作品紹介・あらすじ

幽霊が「視えてしまう」草食系大学生の八神森司。怖がりな彼がオカルト研究会に属しているのは、ひとえに片想いの美少女こよみのため。霊にとりつかれやすい彼女を見守るのが、彼の生き甲斐だ。そんなある日、映研のメンバーが、カメラに映りこんだ「後ろ姿の女の霊」の相談に訪れた。しかもそのカメラでこよみを隠し撮りされ…!?本当に怖いのは、人かそれとも幽霊か?期待の新鋭が放つ大人気オカルトミステリ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 日常系ライトホラー第2弾、大学1年生後半のお話し。
    幽かに不思議な事象と、ほのかな甘酸っぱさがほどよく。

    自分の学生の頃ってどうだったかなぁ、と思い返して、
    あんまり覚えてないことに結構愕然、、年でしょうか(汗

    飲んでカラオケ行って友達の家でまた飲んで、、だったかな。
    昔通ったホルモン屋に行きたくなってきました、、なんて。

  • 読了、79点。

    **
    見えないものが視えてしまう八神森司は、片思いの相手灘こよみを追ってオカルト研究会に入会し、様々な超常現象に遭遇しながら大学生活を送っている。
    映画撮影用のカメラに映ったいないはずの女性、行方不明になったはずの女性が現れたと訴える男子学生、夫に惚れて夫婦のベッドにまで潜り込む活人形など5編収録の連作短編集。
    **

    シリーズ2作目、前作から一息に読み進めました。
    相変わらず文体は軽く気楽に読める一作。
    私がこの手のシリーズに期待する人間関係の変化も少しずつではありますがきっちりと描かれており今後も楽しみにしたい作品です。

    少しだけ残念なのは、本シリーズの牽引力があくまでも森司とこよみの恋愛模様に置かれていて、他の、オカルト的な側面はほぼ完全にない点です。
    もちろん恋愛模様が牽引力になってはいますが、それに加えて何かがあればより魅力が増すんじゃないかと思ってしまいます。
    ただエピローグで語られる森司とこよみのやり取りが非常に好ましく読みながらついついニヤけてしまいました。

    お気に入りの短編は、第2話「彼女の彼」と第5話「人形花嫁」でした。

  • 友達の紹介

  • 「シネマジェニック」
    段々近づいてくる彼女。
    自分で好きな人を撮り尚且つ作品としてコンペに出す夢が途絶えた時の無念はとてつもなかったろうな。
    幾らカメラで別の女性を彼女に重ね映そうも彼女になる訳はなく諦められない夢であろうと、どうしようもできないのは悔しいな。

    「彼女の彼」
    二人の元へ現れる者。
    相手と自分への周りの評価を利用し、相手を陥れるだけでなく殺人の罪まで擦り付けようとするなんて酷い人だな。
    彼はただただ彼女に愛されたかったのだろうが、自意識過剰そうな彼からのアプローチは彼女にとって何処までも着いてくる怖い人だったのだろうな。

    「幽霊の多い居酒屋」
    見えるだけが憑いてきた。
    無理に周りに合わせようと頑張っても、周りがそれを良く思っていなかったり無茶な扱いを受けるぐらいなら始めから行かないほうが良いよな。
    彼に着いてきた理由は、ただ自分と似ているところがあり彼の言う通り波長があっただけなのだろうな。

    「鏡の中の」
    悪夢の中に出てきた者は。
    忘れ去られていた過去を思い出した時、楽しい記憶ならいいが苦痛を伴う記憶を半強制的に思い出させられた場合心が根を上げてしまうのも仕方ないだろう。
    虐待をする者は各々理由があり尚且つそれが当たり前の様に話すだろうが、相手に苦痛を与えてる時点でそれは普通では無いのだと自覚する事はあるのだろうか。

    「人形花嫁」
    彼女のイタズラと思われ。
    彼は彼女を庇い護っているように見えて、ただただ争いに巻き込まれないよう逃げていただけであり面倒事は全て彼女に押し付けていたのだろうな。
    子供が欲しい姑に対して自分の性で子供が出来ないなどプライドなどが邪魔して言いたくないかもしれないが、そのせいで彼女が責められている彼女を見守るのはおかしくないだろうか。

  • 雪越大学の男子3人女子2人のオカルト研究会が学生達の心霊恐怖体験の相談を受けて見事に事件を解決して行く青春ホラーミステリーの2冊目です。著者は強烈な恐怖ホラーを書く方ですが本作では意識して善良(善霊)な幽霊を描いて気楽な学生達の雰囲気を壊さない様にと努められていますね。チームワーク抜群の誠実なオカ研の事件解決率ほぼ100%は誠に素晴らしいですよね。主人公の八神森司は依頼人に対する時の親身さ真剣さで恋にぶち当たればヘタレを返上できるのにね。ヒロインの灘こよみは男に本心を読ませない小悪魔の不思議ちゃんですね。

  • 表紙が最後のシーンな訳ね。 オカ研と言うがやってることは霊専門の探偵のよう。 シリーズも長いようだが主人公のカンの悪すぎる恋愛パートは早く片付けて欲しい。 話は面白いんで。

  • カメラのフィルムに存在した、徐々に大きくなる女性。
    知り合いの女性の霊が出てくる、という二人の男性。
    幽霊が出る、という居酒屋。
    鏡に映る自分が『いなくなった』男性。
    姑の連れてきた人形が怖い、という先輩。

    自力…というか、霊の存在で終わらなかった話が4話目。
    居酒屋の幽霊も分かってしまえば、怖くないもの。
    『人間』というくくりにしてしまえば
    よっぽど怖いかとは思えますが。
    こんなところにいたくない、と思いますが
    せっかく所属したし…と考えてしまうのが問題?
    なんとなく、元を取らねば、という感じで
    所属してしまいますから。

    人間と言えば、2話目の話。
    落ちとしてはそんな事だろうと思いましたが
    ここまでされてしまうほど、どんな状態で
    付きまとっていたのか、は気になります。
    1話目は、映ってたのは違うのか、という
    驚きがありましたが。

    最後の5話目が、怖いというか、怖すぎる。
    まさか人形がそんな事を願っているとか
    考えるまでもなく、ないと思う事ですから
    夫と姑の反応は分からなくもないです。
    ただ…そういう理由からだと考えると
    母親が次を考えたらどうするのか、と問いたいです。

    そんな5話分の間、じりじりと関係が進んだような
    進んでないような状態で、またしても告白のように
    喋ってしまっている主人公。
    しかも会いたいから、と風邪引いても出席して
    相手に移してしまうとは…考えなしのような気も。
    けれどそこまで近くにいた、という証明にも?
    何だか最後の方、報われた…ような感じでしたし。

  • ホラーテイスト・ラブコメ第2弾。(勝手につくりましたが方向性は間違っていない自信あり)
    この回では、舞台となる雪越大学の地方が明かされます。
    名前から想像できる所と思っていましたが、作者の出身地辺りなのでしょうか。
    前作の登場人物が再び登場したりするので、ぜひ前作から読んで欲しいですね。
    前作に続いて晩秋から冬のチョコレートの時期といえば、ラブコメ度は否が応でも上がります。ホラーのテイストも場面を想像するとちょっと怖くなってきています。
    前作でもそうでしたが、作者のホラー・オカルト作品に対する造形の深さを垣間見る場面が多いです。その意味でも参考になります。

  • 2014/5/29

  • 前作よりもホラーの怖さがパワーアップしていて、人形の話なんかゾッとした。また、今まで登場したキャラたちがちょいちょいまた出てくるところはキャラを大切にしている感じがしてシリーズモノの良さが出ていると思う。安定したおもしろさで、前作同様暇つぶしに良い一冊!

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2020年 『ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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