ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート (角川ホラー文庫)

著者 :
制作 : ヤマウチ シズ 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.75
  • (32)
  • (77)
  • (58)
  • (9)
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本棚登録 : 515
レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006634

作品紹介・あらすじ

幽霊が「視えてしまう」草食系大学生の八神森司。怖がりな彼がオカルト研究会に属しているのは、ひとえに片想いの美少女こよみのため。霊にとりつかれやすい彼女を見守るのが、彼の生き甲斐だ。そんなある日、映研のメンバーが、カメラに映りこんだ「後ろ姿の女の霊」の相談に訪れた。しかもそのカメラでこよみを隠し撮りされ…!?本当に怖いのは、人かそれとも幽霊か?期待の新鋭が放つ大人気オカルトミステリ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 日常系ライトホラー第2弾、大学1年生後半のお話し。
    幽かに不思議な事象と、ほのかな甘酸っぱさがほどよく。

    自分の学生の頃ってどうだったかなぁ、と思い返して、
    あんまり覚えてないことに結構愕然、、年でしょうか(汗

    飲んでカラオケ行って友達の家でまた飲んで、、だったかな。
    昔通ったホルモン屋に行きたくなってきました、、なんて。

  • 読了、79点。

    **
    見えないものが視えてしまう八神森司は、片思いの相手灘こよみを追ってオカルト研究会に入会し、様々な超常現象に遭遇しながら大学生活を送っている。
    映画撮影用のカメラに映ったいないはずの女性、行方不明になったはずの女性が現れたと訴える男子学生、夫に惚れて夫婦のベッドにまで潜り込む活人形など5編収録の連作短編集。
    **

    シリーズ2作目、前作から一息に読み進めました。
    相変わらず文体は軽く気楽に読める一作。
    私がこの手のシリーズに期待する人間関係の変化も少しずつではありますがきっちりと描かれており今後も楽しみにしたい作品です。

    少しだけ残念なのは、本シリーズの牽引力があくまでも森司とこよみの恋愛模様に置かれていて、他の、オカルト的な側面はほぼ完全にない点です。
    もちろん恋愛模様が牽引力になってはいますが、それに加えて何かがあればより魅力が増すんじゃないかと思ってしまいます。
    ただエピローグで語られる森司とこよみのやり取りが非常に好ましく読みながらついついニヤけてしまいました。

    お気に入りの短編は、第2話「彼女の彼」と第5話「人形花嫁」でした。

  • カメラのフィルムに存在した、徐々に大きくなる女性。
    知り合いの女性の霊が出てくる、という二人の男性。
    幽霊が出る、という居酒屋。
    鏡に映る自分が『いなくなった』男性。
    姑の連れてきた人形が怖い、という先輩。

    自力…というか、霊の存在で終わらなかった話が4話目。
    居酒屋の幽霊も分かってしまえば、怖くないもの。
    『人間』というくくりにしてしまえば
    よっぽど怖いかとは思えますが。
    こんなところにいたくない、と思いますが
    せっかく所属したし…と考えてしまうのが問題?
    なんとなく、元を取らねば、という感じで
    所属してしまいますから。

    人間と言えば、2話目の話。
    落ちとしてはそんな事だろうと思いましたが
    ここまでされてしまうほど、どんな状態で
    付きまとっていたのか、は気になります。
    1話目は、映ってたのは違うのか、という
    驚きがありましたが。

    最後の5話目が、怖いというか、怖すぎる。
    まさか人形がそんな事を願っているとか
    考えるまでもなく、ないと思う事ですから
    夫と姑の反応は分からなくもないです。
    ただ…そういう理由からだと考えると
    母親が次を考えたらどうするのか、と問いたいです。

    そんな5話分の間、じりじりと関係が進んだような
    進んでないような状態で、またしても告白のように
    喋ってしまっている主人公。
    しかも会いたいから、と風邪引いても出席して
    相手に移してしまうとは…考えなしのような気も。
    けれどそこまで近くにいた、という証明にも?
    何だか最後の方、報われた…ような感じでしたし。

  • ホラーテイスト・ラブコメ第2弾。(勝手につくりましたが方向性は間違っていない自信あり)
    この回では、舞台となる雪越大学の地方が明かされます。
    名前から想像できる所と思っていましたが、作者の出身地辺りなのでしょうか。
    前作の登場人物が再び登場したりするので、ぜひ前作から読んで欲しいですね。
    前作に続いて晩秋から冬のチョコレートの時期といえば、ラブコメ度は否が応でも上がります。ホラーのテイストも場面を想像するとちょっと怖くなってきています。
    前作でもそうでしたが、作者のホラー・オカルト作品に対する造形の深さを垣間見る場面が多いです。その意味でも参考になります。

  • 2014/5/29

  • 前作よりもホラーの怖さがパワーアップしていて、人形の話なんかゾッとした。また、今まで登場したキャラたちがちょいちょいまた出てくるところはキャラを大切にしている感じがしてシリーズモノの良さが出ていると思う。安定したおもしろさで、前作同様暇つぶしに良い一冊!

  • 八神くんが男らしいんだか、そうじゃないんだかよくわからない。こよみさんの前で男らしく振る舞いたいという気持ちは伝わる。高校生の時に失踪した女の子が会いに来る話と人形の話が良かった。真相は気持ちの良いものではないけれど、ストーリーがあって印象に残った。

  • 読了後1週間以上経っちゃったんやけど・・・。

    面白かった。前作に次ぎ、するするっと読めたし、今回もホラー具合というかオカルトテイストが
    「まだイケる」
    ちゅう範囲内やった(笑)。
    これ以上、おどろおどろしくなると、無理(笑)。


    さて、前作で森司が
    「まるでショータか!!」
    と、いいたくなるくらいの、こよみちゃんとのモジモジっぷりやってんけど、今回はちょっとひどかったな!?
    モジモジを通り越して、メソメソしすぎやわ!
    最終的にはこよみちゃんも森司のことを憎からず思っているのがなんとなくほのめかされてはいたけど、本気で

    「こよみちゃん、こんな男がいいの!?」

    と、思ってしまう・・・。(;^ω^)

    まあまあ、霊にとりつかれやすい体質のこよみちゃんと、霊が視える(が何も対応はできない)森司という奇特なバックグラウンドやねんから、いろいろあるんやろうな。たぶんな。


    あと、意外やったのが部長の生い立ちがちょっと語られたところかな。
    オカルト研究会の面子はみんな魅力的やなあ。森司とこよみちゃんのロマンスよりも、部長と泉水さんの「大学以外での顔」もひじょうに気になるので、続編を楽しみにしたい!

    著者の別タイトルも読んでみたいなあ。あるんかな?


    前作は待ち時間にさーっと読んでしまったのもあって(でも、そういうときにピッタリの本やとも思う)、細かいところはいろいろ忘れていたかも。
    そもそもこの話は雪国を舞台に書かれているらしい。北海道か、東北か・・・。どっちにしろ、いいよね! そういうちょっと田舎・・・と、いうか、郊外? の、大学生の話って、なんか憧れるわー。
    都会の大学生とは違う雰囲気があると思います。そもそも大学生っちゅうものに憧れるけれども。

    だってこの雪大のオカルト研究会のみなさん、自由すぎるやろ!?
    オカルト研究会だけに限らず、なんかもうおしなべて自由すぎるよね、大学生って!! ほんまに、こんななん!?

    (2016.04.16)

  • これ、連作短篇(オムニバス)なのだけれども、1巻で扱われた事件に登場した「その回のゲスト」が、ちょい役で出て来たりして、結構美味しい。
    本筋はホラーとミステリがうまく噛み合っている感じがする。事件の解決のきっかけとなるのは主人公の「びみょ~な霊感」なのだが、それによって彼は「閃く」。
    その結果、怪しいものがわかったり、中心人物の告白があったりして、謎が解けるという段取り。
    一方、シリーズを通してのサブテーマであるらしい、主人公とヒロインの「らう゛こめ」は、常にすれ違い。しかし主人公の霊感と同じくらいびみょ~ながら、ほんのちょっぴり距離が縮まったようにも、見え……なくもないw

  • 前作と比べて、ホラー度は増している感じであった。かといって、身震いするほどの怖さではなく、じわじわとくる怖さだと感じる。サークルでの人間模様も描かれていて、学園モノの要素もきちんと織り込まれている。タイトルのチョコレートに関して、こよみのサークルメンバーへのチョコは気遣いがされていて良い。恋愛要素もあり、進展は少しずつあるのかなと思う。今後の関係が気になる。怪奇現象は実際に起こるとぞわっとするし、物に関する現象は人の情が入り込みやすいから、余計起こりやすいのかなと感じる。人形は特に魂が宿るのもあるのかと。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『アンハッピー・ウエディング 結婚の神様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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