- 角川書店 (2013年1月25日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041006665
作品紹介・あらすじ
人間を襲うよう調教されたカラスの群れ。気鋭の動物行動学者・美紀と刑事・松岡はそれを食い止めようとするが、群れはやがて大学キャンパスを襲いはじめる。人食いカラスの襲撃に、人間のなす術はあるのか。
みんなの感想まとめ
人間を襲うカラスの群れと、それに立ち向かう動物行動学者と刑事の姿を描いた物語は、まるでB級映画のような緊張感に満ちています。知能の高いカラスが同じ攻撃を学習し、進化していく様子は、人間と動物の知恵比べ...
感想・レビュー・書評
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人を襲いその肉を食べることを調教されたカラスの群れの襲撃とそれに対抗する人間との戦いを描くパニック小説。
荒唐無稽さは置いといて(笑)展開はスピーディーですし、カラスの習性や知識もきちんと生かせているとは思うのでパニックものとしてはそんなに悪くない出来だと思います。
ただ人物描写が全く自分にはまらない……主人公の学者美紀と刑事の恋愛描写はこの手の話にありがちな陳腐さでしたし、何よりうーんと思ってしまったのは美紀の言動です。
人殺しを習慣として覚えてしまったカラスだけを選別し人を襲ってもまだそれが習慣化していないカラスは救うべきだ、と語る彼女の理論は正しいのですが実際問題そんなこと言っている場合じゃないだろう、というイライラ感だけが募りました。
美紀よりも同僚を殺されてしまいカラスを全滅させようとし、美紀と対立する駆除業者の奥平の方がよっぽど人間らしいと思います。でも彼はこの作品ではほとんどいい人間として描かれていないんですよね……唯一同僚に向かって手を合わせるシーンくらいしか。
それだけ理想論を言っていたのにいざ自分の娘がピンチになると普通にカラスを殺しちゃうんですよね……そりゃしょうがないですけど、あれだけ理想論を言っていたんだからもうちょっと葛藤するか、もしくはカラスに対して申し訳なく思う描写を入れてほしかったです。それを母性の一言で片づけられるのはチョット……
何より納得いかなかったのはカラスの群れに対し娘と卵を交換しようと迫るシーン。「あんたそれだけ卵と娘を交換しよう、と情にまかせた感じでカラスに対して言っているけどそのカラスは後で殺すんでしょ」と一度思ってしまうと、なんだか主人公があまりに身勝手すぎる気がして嫌でした。
ラストもなんだかなあという感じ。個人的には、捕獲された殺人が習慣化されていないカラスたちの処分が気になります。あの結末からいうと間違いなく全て刹処分されそうな気がするのですが……
結局主人公は何も救えていないし解決できていないんですよね。後味の悪さを意図したのかもしれませんが、それがうまく機能しきれていなかった気がします。人物描写をもっと練ってほしかったかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニマルパニック物で僕が期待するのが、自然界の中では人間は余りにも非力な存在という絶望感と、本当に起こり得るリアリティの怖さという部分である。そういう意味ではギリ普及点といった所か。とてつもない大きな怪物が迫る恐怖と違って、小型ながら人肉の味を覚えた鴉の強大な集団のパワーは圧巻である。残念なのが登場キャラ達がイマイチ引き立ってない。主人公の女性学者と刑事の恋愛模様もありがちでチープさを感じたし感情移入が上手く出来なかった。しかし鴉の狡猾で順応性の高い性質に驚かされる。人間よ驕るなかれ。
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人を襲うことを仕込まれたカラスが街を襲うパニックホラー。
カラスの恐ろしさとかの迫力はいいのだが,主人公の価値観が共感できなかった。
しかも主人公の娘,そこでそれやっちゃいかんだろってことを平気でやらかす。 -
常日頃からよいイメージではない鳥が・・・という話なので
こういうことも起こりうるのではないかと思うと、怖かった。 -
人間を殺すように訓練されたカラスの群れの恐怖を描くパニックホラー。恐ろしいのは、そのカラスが普通のカラスであって、遺伝子操作されたとかそういうのではないところ。えええ、カラスってそんなに凄いのか!?
残虐度のかなりのもので、とんでもなく恐ろしい物語なのだけれど。それぞれに守りたいものがあってこその戦いなのだという部分は、ややしんみり。しかしこういう結末になるとは、思わなかったなあ。 -
カラスを調教して殺人の道具にするが、コントロールを失い無差別に人々を襲い始める。
面白い発想だしスピード感があるところは良いが、物語としてはありきたりで陳腐。そこがもったいない。 -
カラスがある日、突然、人々を襲う!現実的にありそうな、恐ろしいパニック・ホラー小説。何故、シッコクを中心としたカラスの軍団が人々を襲い始めたのか、ヒロインの動物行動学者・美紀の運命は、人食いカラスの軍団は…
解説に数ある動物パニック・ホラーが引き合いに出されていたが、比較に値する作品とは思えなかった。
