かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3361
レビュー : 477
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006870

感想・レビュー・書評

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  • 良かった~。
    期待通りの本でした。

    小学校一年生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人。
    そしてかのこちゃんの飼い犬である夫人の夫老犬玄三郎。
    (さらにかのこちゃんのお父さんはたぶんあの鹿男!)

    かのこちゃんの日常と、マドレーヌ夫人のちょっと不思議なお話し。
    クスッと笑えてちょっとだけ泣ける。そして何より可愛らしい。
    そう!この本は可愛らしい。この感想が一番しっくりくるかな。

    読んで幸せになれる。
    いい本でした。

  • 小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人の日常。

    小さなころはあらゆることが新鮮だった。お母さんのお化粧品も、お父さんが使う難しい言葉も、色んなことが知りたくて仕方がなかった。
    かのこちゃんの好奇心が、懐かしくて可愛くて微笑ましい。

    これまでの万城目さんのスケール大きい作品と比べると、のほほんとした日常を書いたお話でタイプが違う。
    でも、万城目さん独特の世界観は健在。現実と妄想が融合していて、本当にあったら楽しいのに、と思わせてくれる。
    万城目さんの独特の言葉づかいが、好き。

    ☆あらすじ☆
    かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかの こちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は 外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲っ たある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃 げこんできて…。元気なかのこちゃんの活躍、気高 いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれ しい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎ た日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やが て静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

  • 絵本みたいで好きだと思うよ、と20冊目に借りた本。本の帯に書いてあるセレブな猫っていうのは、多分中身を読んでない人が書いたんだと思うと言われたけど読んでみて納得。マドレーヌ夫人は優雅で上品で慎ましやかだけどセレブとは違う。

    小学生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人のどちらもが本当に魅力たっぷりに描かれていて、素敵な話だった。
    きいろいゾウに続き、人におススメしたい本でした。

    読み終わった後、あとがきをよんでびっくり!万城目さんって鴨川ホルモーの人だったのか!そしてその次々に出てくるストーリーの奇抜さにちょっと変人!?って思ってしまった。それは確固たる才能だけど。
    小説の内容もさることながら万城目さんも面白い・・・。

  • 小学一年生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人。本当におもしろかった!細かいところまでおもしろい!
    男子と女子どちらが難しい言葉を知っているか、そこからの茶柱(笑)
    「ござる」で精一杯大人っぽくしたお茶会とかね(笑)
    子供の発想って無限大だ。

    かのこちゃんの名前の由来のくだり……かのこちゃんのお父さんは鹿男の人?
    「鹿男あをによし」も読まなきゃ!

    犬の玄三郎と猫のマドレーヌ夫人の夫婦もいいね。
    お互いを思いあう姿に泣きそうになったよ。

    最後にいろいろ繋がって…。
    本当にずーっとおもしろい話だった!
    万城目さんにハマりそう。


    ☆再読記録あり

  • かのこちゃんの、ゴリラとゲリラ豪雨の話や、乳歯が抜ける時の話を読んでいると子供時代にタイムスリップした気持ちになる。
    小さい頃、こういうこと、細かいとこまで、同じように思ったりしたよなあ。
    大人になってすっかり忘れていたことを色鮮やかに思い出させてくれる。

    • nico314さん
      honnooboegakiさん、こんにちは!

      フォローありがとうございました。
      こちらにお邪魔しましたら、私も読んだ本がいくつもあっ...
      honnooboegakiさん、こんにちは!

      フォローありがとうございました。
      こちらにお邪魔しましたら、私も読んだ本がいくつもあって嬉しくなってしまいました!
      この本も大好きなんですよ。

      これからもよろしくお願いします。
      2013/06/17
  • 歴史を舞台に濃く綿密な仕掛けで大作を残してきた万城目学の新たな作品。
    今までの作品とは大きくテイストが異なるようでいて、ちょっと変わった設定(猫を主観で描く)や、ありそうでない出来事をさらっと表現する万城目ワールドは健在。
    これからも新たな作風に挑戦してくれることを期待して星4つ。

  • 美人(美猫?)ではないけれど品のある赤毛のトラネコ「マドレーヌ夫人」と、指しゃぶりをやめられず、どこかぼんやりした「かのこちゃん」の2人(1人と1頭)を主人公に据えたこの物語は「かのこちゃん」の知恵が啓かれるエピソードで幕を切る。

    マドレーヌ夫人の視点で描かれるパートは見事に擬人化されていて、違和感なく、かつ「なるほど」と納得して読み進められた。読み手を引き込むというよりは、最初から当たり前に猫の世界を知っていて、それをつまみ食いのように体感しているような自然な没入感があった。

    そして、かのこちゃんパート、これが抜群に良かった。
    著者はこの話を書くにあたって、都内の小学校に取材を申し入れたそうだ。その成果もばっちり発揮されている。しかし、このパートの秀逸さはそれだけに留まらない。
    かのこちゃんが感じるあらゆる感情がとてもつぶさに書き起こされていて、齢二桁にもならない頃に誰もが感じたであろう「幼いなりのアレコレ」に思わず涙腺をグッと締めざるを得なかったり、懐かしさに口元が緩んでしまったり、危うく声を出して笑いそうになったこともあった。(そういった意味では外出先、もしくはその最中に読むのにはオススメできないかもしれない…。)

    楽しくて、懐かしい。そしてちょっぴり寂しい。
    柔らかい文体も手伝ってか、とても読み易い作品だった。

  • 万城目学の作品の中では、本人が語るように、かなり異彩を放つ作品です。子供が主人公の一人だからかな、お子さんでも読めそうですね。視線が、本当に子供の目の高さまで下りてる、というか、ほんとに子供が語ってるように感じる、感性豊かな小説。
    犬飼ってたら、確実に泣きますので要注意です。私はもう…初見では大変でしたよ。
    でも、こんな夫婦になりたいなぁと思うんです。マドレーヌみたいな奥さんでありたいです。そして、時折男と女は、犬と猫ほどにも相入れない事を思えば、それを暗喩してる作品のかも。でも、こんな風に、分かり合えるのですね。お互い、上手に年を取って角が取れて丸くなれたら。そうなりたいですね。

  • 小学一年生の女の子であるかの子ちゃんと、猫のマドレーヌ夫人の、なんともきれいで、可愛らしく、また、切なく悲しい別れもある、やさしい物語である。
    かの子ちゃんが好奇心旺盛に、友人のすずちゃんとともに過ごす姿には、子どものころの懐かしさが胸に去来する。
    マドレーヌ夫人の冒険譚には、動物目線からの人間世界の滑稽さ、面白さ、不思議さ、恐怖…そういったものがリアルに…、動物目線を体験したことがないのでリアルに、というのもおかしな話だが、それくらい、きっと、動物が物語のような状況になったら、このように当惑するんだろうな、このように見えるんだろうな、というのがありありと感ぜられて、実に楽しく読めた。
    万城目作品の中で一番好きな作品。皆さんにおすすめしたい。

  • ふんけーの友、ゴリラじゃないやつ…まだ小学生の小さな女の子の独特な言語センスにちょっとほのぼのとします。好奇心にあふれたかのこちゃんが猫のマドレーヌ夫人、そして友達のすずちゃんをはじめ小学校という新しい環境での交流の中で「知恵が啓かれる」成長が瑞々しく描かれています。マドレーヌという名前も、赤トラのふわふわした毛並のやわらかそうな猫を彷彿とさせる素敵なネーミング。ほのぼのとした気持ちになるお話です。

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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