つばさものがたり (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006887

作品紹介・あらすじ

パティシエールの君川小麦は、自身の身体に重い秘密を抱えたまま、故郷・北伊豆で家族とケーキ屋を開いた。しかし、甥の吐夢からは「ここは流行らないよ」と謎の一言。その通り、店は瞬く間に行き詰まってしまう。力尽きた彼女に新たな勇気を吹きこんだのは、吐夢と、彼にしか見えない天使の"レイ"だった…。小麦のひたむきな再起を見届けたとき、読み手の心にも"見えない翼"が舞い降りる。感涙必至の家族小説。

感想・レビュー・書評

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  • 切ない。切なすぎる。

    主人公のパティシエールの小麦が作るケーキはとてもおいしそうで、ケーキ食べたくなるけど、切なすぎて胸が痛くなった。

    自分だったら小麦みたいに冷静に病気を受け入れられないな。
    パティシエールとしての才能がありながら、若くして病魔に侵されて、
    私だったら、なんで?なんで私だけ??って思うし、
    親や周りの人を困らすぐらい甘えちゃうと思う。
    けど小麦は泣き言一つ言わず、一生懸命ケーキを作る姿が痛々しすぎて、いたたまれなかったな。

  • クローズド・ノートの感動を再び
    というキャッチフレーズに惹かれて読み始めた本。
    クローズド・ノートは受験合格後の最初の一冊でした。だから覚えているのかもしれませんが、とても感動してなんて温かい物語なんだろうと思ったのを覚えていました。
    だから、その2弾ということは…と思い手に取りました。

    パティシエールの君川小麦は、君川家の希望の星だった。兄の代二郎は、父の期待に応えきれなかったのに対し、妹であった小麦は父に温かく見守られ、小麦とケーキ屋を開くという夢まで語っていた。
    そして、小麦はその夢を叶えるべく、パティスリー・ハルタで修行を積み、順調に進んでいた。しかし、彼女にはある重大な秘密があった。
    その秘密を自分の中だけに抱えたまま、故郷に帰り、家族でケーキ屋を開く。
    代二郎の子供、叶夢は、少し不思議な子供で、幼い頃から天使レイが見えた。
    「このお店は流行らないよ」
    叶夢にしか見えない天使レイが言ったことは、本当になり、客足は減るばかり。
    そんな店の状況に精神的に追い詰められていった小麦は、ついに家族に重大な秘密を打ち明ける。
    そしてそんな小麦を救ったのは、叶夢とレイの夢に向かう姿だった。

    家族、仲間、親子、友達…

    最後のフィナーレには、涙せずにはいられない、そんな作品でした。


    クローズド・ノートの感動を再び、というキャッチフレーズに嘘はなく、素晴らしい作品でした。
    最初、叶夢とレイの部分には、少しとまどいを感じる部分もありましたが、この2人…?がすごく重要な要であることが物語を読み進めていく上でわかりました。
    小麦の必死に努力し戦い続ける姿、重大な秘密を1人で抱える姿、そして最後の五条と早百合の結婚の所には、涙涙でした。
    もし、小麦が病気という大きな爆弾を抱えていなかったら、五条のフランス行きについていったり、五条のお店についていってたら、五条との結婚もありえたのではないか、そして彼女には、パティシエとしての新しい未来があったのではないか…
    その可能性を考えずにはいられません。

    でも、叶夢やレイの影響を受けて、前向きに進む小麦やその周りの人々の姿は、温かかったです。

    またクローズド・ノートを読みたくなってしまいました!

  • 温かく、優しく、そして、切ないながらも心に残る家族の物語
    ファンタジーの要素を取り入れながらの闘病+奮闘+感動モノです。

    ストーリとしては、癌を患ったパティシエの主人公が、北伊豆に帰郷し、家族とケーキ屋を開きます。
    兄、義姉、母親、そして、天使と会話ができる甥っ子に支えられながら、病魔と闘い、なんとかケーキ屋を実現していく展開です。
    当然、一筋縄ではいかず、途中で大きな挫折があります。
    それを甥っ子との交流が救っていきます。
    ポイントは直接、天使が苦境を救うわけではないという事。天使と甥っ子の成長する姿が、主人公に力を与えていることです。なので、天使自身が何かをしてくれるわけではありません。

    そして、予定通りのラストシーンとなります。
    しかしながら、ある意味、さわやかな、優しい終わり方となっています。

    直球で言えばベタなストーリ展開ですが、この天使と甥っ子の存在が闘病→死といった単純なお涙頂戴ストーリ
    で終わらせていません。
    夢と希望、家族との交流、親友への思い、恋、と残されたわずか短い期間で、こうした生き方ができた主人公はとても幸せだったと思います。

    とってもお勧め

  • 火の粉の雫井脩介が、こんな優しい話を書いたことに驚いた。号泣ではないがホロったくるいい話。

  • 『火の粉』に続き、雫井作品二作目。前に読んだのとは全く違う作風で、こんなに温かく微笑ましい作品も描けるんだとビックリしました!パティシエールの小麦が病気の身体に鞭を打ち、君川家の"希望の星"であり続けるため、また母と亡き父の夢の為に頑張り続ける姿には胸が熱くなり...(;_; 素直に読んで良かったなぁと思える作品でした(^^* オススメです!

  • 2015年6月28日読了。家族のあったかい話でした。クローズドノートを思わせるあたたかさがありました。小麦がいい子でしっかり者で真面目で、だからこそ可哀そうで仕方なかった。叶夢の存在もとても良かった。叶夢かわいかった。代二郎兄ちゃんとお母さん、道江さんの存在も大きかった。道江さん気の毒だったけど、最後には自分の人生の目標を見つけられてよかった。あとパティスリーの成功までの話も心がわくわくしました。最後は涙涙です。忘れかけた自分の優しい部分を思い出させてくれる話です。

  • クライマックスが最高だった。
    胸が熱くなり、心が潤ってくるのが自分でも分かった。
    日々の当たり前な日常が、全く違うものに見えてくる。
    あぁ、本ってこうゆう力があるんだ。
    そう実感した。

  • 結構良かった。
    最近何かと乳がんの話題が多い私。この本もそうだった。乳がん検診は絶対行こう。

    登場人物がとてもあったかくていい。がんばる人は応援したくなる。結構、始終泣きっぱなしだったな。
    天使とか妖精って見えないだけでホントはいるのかな。あたしのオーラは美味しいといいなあ。

    ああ、ケーキ食べたくなっちゃった。

  • とっても心温まる本でした。
    天使がこの世にいることを教えてくれた。
    その人が前向きに夢を持って生きてると よいオーラを持っている。
    天使は、そのよいオーラを食べて大きくなる(^_^)
    その人に光り輝く夢があれば どんなことになろうと
    必ず夢は叶うんだってことを教えられた気がします。
    常日ごろ、夢は願ってれば叶うと思うようにしています。

    だって、天使あえることだってこの世に中あるかもしれませんよ(^_^)

  • 叶夢にしか見えない天使と妖精の子レイ。大きな翼を持つ天使になりたくて頑張るレイ。病を持ちながら、夢の実現に動こうとする小麦。無口で内向的な吐夢も少しずつ成長する。レイの背中の翼の物語であると同時に吐夢や小麦、周りの人たちの物語でもある。レイのテストの日もお店の開店の日も、本のこちら側から思わずがんばれ~~と応援してしまった。
    読みながら、にっこりしたり涙したりと 彼らの景色を楽しんでいました。

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