群青の夜の羽毛布 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 167
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006962

作品紹介・あらすじ

ひっそり暮らす不思議な女性に惹かれる大学生の鉄男。しかし次第に、他人とうまくつきあえない不安定な彼女に、疑問を募らせていき−−。家族、そして母娘の関係に潜む闇を描いた傑作長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 家族との関係の中で、自分の価値を見出せずに変わらない日々を過ごす24歳の女の子。母と子、女と男、周りと自分。様々な対比の中で存在する自分を見直す機会を与えてくれる本。気分が憂うつな時にはお勧めしないね。

  • この手の小説を読んで理解できない人は幸せな家庭に育ったということ。
    現実にはこれと似たり寄ったりだったり、これ以上にひどい家庭もある。
    よく書けている。

  • 歪んだ母子関係は、欧米では結構昔から取り上げられてきたように思います。
    しかも、『サイコ』や『キャリー』など、ホラーやサスペンスに絡められるほど、その恐ろしさや問題の根深さが捉えられている気がします。

    私が気が付かなかっただけかもしれませんが、日本でこの手のテーマが書かれるようになったのは、欧米に比べると、割と最近になってからのように感じられます。

    欧米では早くから、カウンセリングも普及し、家庭の問題を外に出そうという動きがあったからかもしれません。
    一方、日本では未だに、DVやその他、家庭の中の問題は外に出さない、という考えが、当事者や周辺の人にも残っているようです。

    アダルトチルドレンは連鎖していくけれど、主人公のさとると、その妹のみつるは、少しでも克服出来るかも・・・と、少し希望の持てる終わり方でした。

  • 家がなくなることで解放されたような終わり方だったけど、家族の関係がよくなったわけではないし、すっきりしない…。先生と誰かの会話は、正体が後半まで読めなかったのでおもしろかったです。読んでいて情景が浮かんでくる描写はさすが!

  • 「どうしてうちは、普通じゃないんだろう」
    冷酷で厳しすぎる母親に精神的支配された姉妹。女3人の家族と思いきや、父親もひっそりと存在してました。笑
    姉とその彼氏のお話がメインですが、あららと思うことがあった!
    健やかで優しい、いい彼氏だと思っていただけにちょっと幻滅です。

  • 怖すぎた。
    将来、家族を作りたくないなとすらおもった。笑
    きっと読み返すことはないでしょう。。ぐらぐらしてくる本。

  • 文緒さんらしい一冊。
    普通とは違う家族のかたちとそれに振り回される主人公、主人公の彼氏。

  • 【0101】家族という閉鎖的集団。当たり前ではないルール、家族の形。責任を持とうとすることで、自分自身をかわいそうだと思い込む。相手はもちろん自分に同情しないこと。

  • 鉄男よくガマンできるなあ。

  • 歪んでるなあ。
    私は幸せな家族に育てられてよかったと思ってしまった。
    それくらいこの話は笑えない、というか、
    現実にないとは言い切れない恐ろしさで寒くなった。
    この断ち切れない歪みはどうしたら矯正されるのかな。
    断ち切れないからやっぱり逃げるしかないんだろうなあ。
    でも家族というある意味呪いのようなものは消えないもんな。
    親ってその気になれば子どもを洗脳させるなんて容易いよね。
    こわ。こわいわ、まじで。うまいなあ。

    『目の前で溺れている人間を、泳げる自分が何故見捨てることができるのだろうか。』
    鉄男が救いになると信じたい。

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2016年 『カウントダウン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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