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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041007075
作品紹介・あらすじ
彼女と会ったとき、誰かに似ていると思った。
何のことはない。その顔は、幼い頃の私と同じ顔なのだ。
生徒に対して距離をとって接する私が、彼女にだけ近づいたのは
自然な流れだった――。
夜の海辺で、恋人と過ごした日々を回想する私。
だがその裏には、これまで見えていなかった真実が
息を潜めていた。(「眠りの海」)
「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!
小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を収録。
透明感溢れる哀切と驚きにみちた、デビュー短編集。
感想・レビュー・書評
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1994年第16回小説推理新人賞 受賞の
「眠りの海」を含む短編5編
アンソロジー「短編学校」で 「エースナンバー」を
一編読んでいるけれど ほぼ初読みの作家さん
ミステリーに分類されるかとは思うのですが
身近な死をめぐる深層心理に踏み込むような
ストーリーで 素敵な短編集だなと思います
「眠りの海」
ミステリーとしては 見知ったトリックで浅いかなと思いはしますが、書きすぎない少女の気持ちとか あまりにわかろうとしない男性教師の生き方とか ちょっと良い
ラストの失わせた者からの救いみたいなやつが
お洒落だなと思う
他4作も 密やかな殺人というような
死を意識しながらの日常というような
語りが静穏で冷たい雰囲気が好み
なのだけど、まだ読み終わっってさほど時間も経っていないのに ストーリーが混戦するんですよ
私の責任なのかな
雰囲気が似ているからかなあ
村上春樹チルドレンと評される事もあるようですけど この1作ではわからないです
最後の「彼のひそむ場所」は 村上春樹氏が高校生活をこんな風に書きそうという感じもしますが
もう少し読まないとですね -
どの短編も語り手の温度が低いと感じられた。たぶん、彼は世界を客観的に眺めていて、向き合う相手の傷に直接手を触れずにいるからだと思う。相手は傷について触れて欲しくないと思いつつ、実は触れて欲しいんじゃないかと思う。ひとりでは抱えきれない荷物をほんの少しでいいから持ってほしい。けれど、彼はそれを許してくれない。そんな印象だった。
だから、怖いと思った。
その時の読み手の心持ちで、読後感が180度代わる世界だと思ったから。人は何かをなくしながら生きていく。そして何かを残し死んでいく。そこに希望を見いだす人もいるだろうし、救いのなさを見る人もいると思う。今回わたしはどちらかといえば後者だった。
ただ、どちらにとっても言えること。人は決して綺麗な心のままでは生きられないということ。なくしたものは簡単には見つからないということ。 -
MOMENTに引き続き、今度はMISSING。「瑠璃」ってのが良かったという感想が多かったので期待して読んでみました。が、なんか、個人的にはいまいちだったな。「蝉の証」は良かったけど。質的にはMOMENTの方が上に感じます。本屋に行ったら文庫で新作"正義のミカタ"が出てましたぁ~。今読んでいるのが終わったら読んでみようかな。
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なるほど、ちょっとヒリヒリする作家さんだな。
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超絶ド級に面白い短編集だったんだが〜…!全てのお話がもれなく好みだった。ほんとうは中学生のころにお友達から借りて読んだことがあって、だからはじめて読んだわけではないんだけど。面白かったという記憶はあるのに内容をあんまり覚えていなかった。でも、いや、めっちゃ面白かった。中学生のころから好みが変わらないのかも。当時は「眠りの海」がいちばんだと思っていた気がするけど、今読んでみると「祈灯」がいちばんすきだったかもしれない。全てのお話の結末がちゃんとしているというか、きちんと着地してくれる感じがあって、それがすごくよかった。あと、作者のつづる文章がなんかすき。そういえば中学生のときも、本作で本多孝好スキ!ってなって、「will」「ストレイヤーズ・クロニクル」の他作品にも手を出した気がする。もう時間が経ちすぎて覚えていないけど。再読したいなあ。
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本多さんのデビュー短編集。
余韻が残る短編集でした。
作品は全部で5つ。
眠りの海
祈灯
蝉の証
瑠璃
彼の住む場所
いずれも、本多さんの作品らしく、軽妙な語り口ながらも「死」を題材とした作品となっています。
<眠りの海>
海で自殺しようとした男が語る恋人との回想の物語
<祈灯>
妹の交通事故のショックから妹に成りすましている姉の物語
<蝉の証>
老人の最後の願いで、ある女子高生を探す物語
<瑠璃>
過去の自分と変わってしまった自分に気がついてしまう女の子の物語
<彼の住む場所>
自分の影響で周りの人が死んでしまう男の影の物語
いずれの作品も切ない物語となっていますが、
祈灯
で明かされていく真実はちょっとつらく、一番ミステリっぽい物語です。
そして
瑠璃
は、これらの作品の中でも一番切ない物語ではないかと思います。女の子がその成長の中で、自分自身のGAPに悩み、そして最後の結果は切なくなってしまいます。
本題の「missing」とあいまって、短編ながらも深い作品と感じます。 -
久しぶりの本多さん
どこか遠いような世界でそう遠くないような世界
いや、やっぱ遠いのか?
そんな絶妙な世界観というか人間関係というか
綺麗事抜きの人間の本質を描くのがうまいなあ
本多さんは。 -
好きな作家さんです。
随分前に一度読み、今回再び読み直しました。
以前と同じように「瑠璃」が一番好きな物語。
男の人が人を好きになるとは、
こういうことなのかと思う。
気持ちが温かくなる。 -
p.2022/10/10
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2回目。覚えてない話半分くらいあった。ちょっと村上春樹っぽい雰囲気(病んだ男の子の話とか)あるかも。好き
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3.5。普通人には見せない仄暗い感情や後ろめたい感情、綺麗なだけではない人間が描かれている。瑠璃が私はすきだった。
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このミステリーがすごい2000年版第10位。
短編5編。
各編それぞれどこか切なさを感じる。
それとちょっとしたミステリー要素が入ってる?ような気がする。短編なのでサクッと読める。面白かった。
個人的には「眠りの海」と「蝉の証」が好きな作品。 -
「瑠璃」が一番良かったなあ
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んーーーー、短編自体が私苦手なのだろうか。最後飽きてしまい読まずじまい。「蝉の証」は良かった。眠りの海もまあまあ。瑠璃は、理解しがたい部分もあったけど、よくよく思い返すと、深い話のような気がする。
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貸してもらって読んだ一冊。
眠りの海、たぶん好きだよって言われて本当に気に入ってしまった。
そんなに歪にみえているのかしら。 -
よかった。
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以前読んだ色んな作者の短編が入った短編集で見かけて以来
気になっていたので読んでみました。
嫁が学生時代に買ったらしく家にあったので。
このミステリーがすごい!の10位になって注目された
ということですが、作品から特にミステリーっぽさを感じませんでした。
一つ一つの物語はあまり救いのあるものではなく結構暗いものなのですが
何か作品に惹き込まれてついつい先が気になってしまう
そんな作品たちでした。
全般的に主人公の男が悟った風な感じというか
村上春樹の小説に出てきそうな感じというかそんな感じだったので
村上春樹好きの私には楽しめたというところでしょうか。 -
最近本多作品ばかり読んでいるからかあまり目新しさがなくなってきたかな。
瑠璃は新しいかんじがしてすきだった。
そしてあの話を最後に持ってきたのがすごく不思議だった。
著者プロフィール
本多孝好の作品
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感想 :

ちょっと食いつきました!
ちょっと食いつきました!
あわない…と思ったらやっぱ春樹笑笑
あわない…と思ったらやっぱ春樹笑笑