オランダ靴の秘密 (角川文庫)

制作 : 越前 敏弥  国弘 喜美代 
  • KADOKAWA
3.83
  • (12)
  • (30)
  • (19)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 178
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007099

作品紹介・あらすじ

オランダ記念病院に救急搬送された一人の患者。だが、手術台に横たえられた彼女は既に何者かによって絞殺されていた。犯行が可能だったのは手術前のたった数十分だけ――。名探偵エラリーの超絶技巧の推理、第3弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 国名シリーズ3作目。今回は病院での殺人。人間関係の謎が大切になってくる。結局いつも自分では解けないけど。でもトリックらしいトリックだった。犯人の証言に完全にだまさた。舞台を見ているようなエラリーと警視の掛け合いもなんだか好き。誠実な古典ミステリー。

  • エラリー・クイーン・シリーズ

    百万長者アビゲール・ドルーン夫人殺害事件。手術前に絞殺された被害者。容疑者であるジャニー医師はアリバイを主張するが証人スワンソンの正体を明かさない。ジャニーのアリバイ証人スワンソンの登場。同時刻に起こったジャニー殺害事件。背後から何者かに殴られ絞殺されたジャニー。ジャニーの背後にあった書類整理棚と事件の関連。靴紐の修理に使われた絆創膏の謎。ジャニーに化けた犯人が残した手術着に隠された秘密。エラリーが筆記の助手としてお願いしたジャニーの助手看護婦ジェニー・プライズ。

  •  
     探偵エラリーが、友人の医師ジョンが務めるオランダ記念病院を訪れた。そこで、これから、病院の創設者アビゲイル(アビー)・ドールンの手術が外科のフランシス・ジャニー医師によって、行われるので、見学しないかとジョンに誘われ、見学席へ。
     
     しかし、手術室に、運ばれた時、アビーはすでに意識はなく、しかも、絞殺されていた。エラリーによって、父のリチャード警視はじめとする、警察チームが呼ばれた。
     
     看護師のプライスの証言によって、ジャニー医師が疑われる。ジャニー医師は無実だ、と言い偽者によって処置に見せかけ殺されたと釈明するが、その時、ちょうど訪ねてきていたトマス・スワンソンと面会中で、ただ、スワンソンとの関わりについては、借金の依頼があって、小切手を振出したとしか言わず、疑いは晴れずにいた。

     スワンソンを呼び出すべく、新聞記事にジャニー医師逮捕?の記事を載せると、朝刊を見た証人・スワンソンが警視のもとを訪れ、実は、私は、トマス・ジャニーであり、ジャニーの継子であり、かつて、研修医だったが、訳あって病院を去っていたのだ、と言う。警視が、ジャニー医師に連絡を試みると、ジャニー医師が殺されたことが分かる。

     なんか、ありがちな話だなと思ったが、読者への挑戦状へ行くまで何がどうなって、ジャニー医師罪を擦り付けられたうえ、殺されたって気の毒しか言いようがなかった。

     結末は、関係が分かると、殺人事件そのものより、いろんな秘密が分かって、小説内小説出来そうな感じだった。

     今回、召使ジューナが多く登場して、エラリーと話をするシーンがあって、何か和んだ。しかも、探偵の小道具をもらって喜ぶとか。犯人逮捕経緯発表の場にも、呼ばれて、よっぽど、探偵に(エラリーに?)憧れてるんだな。って、これからの作品もジューナにも注目?出番あれば。

    2017.12.11 読了

  • 表紙のエラリーがツボ。

  • オランダ記念病院の見学席から手術を見守るエラリーの前に運ばれてきた患者。だが、シーツをめくると彼女は絞殺されていた。被害者は病院の創設者である大富豪。目撃証言から、犯行が可能だったのは執刀医だけに思われたが、彼は何者かが自分に変装したと主張する。その言葉通り、犯行に使われたと思われる一足の靴が見つかるが、様様な不審点があり…。エラリーの論理と分析が冴えわたる「国名シリーズ」第3弾。

    緻密な演繹的推理の大傑作。
    現場に残された靴から導き出すエラリーの推理はお見事。非常にわかりやすく、かつ限定的に犯人を絞り込むことが出来る。

    しかも、読者への挑戦で推理可能。フェアです。
    (私は全くの的外れでしたが…恥ずかしい…

    困ったときのジューナ!!(可愛い
    実に単純で明快な解答をエラリーに与え、それに成功している。微笑ましい。

    なんといってもホワイダニットだ。
    長ったらしく語るのではなく、たった一行で終わらせ、読者の足りない部分を一瞬で埋めてくれるのだ。美しい。

  • 図書館で。
    マープルさんを読み終わったのでじゃあ次はエラリー・クイーンでも読もうかという安易な気持ちで借りてみました。ところでこの表紙の二人はクイーン親子の若かりしときなのか?

    もったいぶった説明と途中での読者への挑戦とかが時代を感じるなあと思ったり。そしてオランダ靴と言われても…あの靴を中々想像出来ないし他に良い単語はないのかな。
    自分はミステリの謎解きを自ら楽しむよりは探偵役がスパッと切れ味鋭く解決してくれる方が好きなので挑戦状とかは特に必要ないなあと思いながら読みました。
    次は…どうしようかなあ。

  • ジューナが可愛い

  • 国名シリーズ3作目。
    多分再読。

    なぜ表紙にジューナ?と思ったのですが、通読して納得。

  • クイーン国名三作目。一応一作目のローマ帽子以前の話のようです。病院内での殺人という当時としてはなかなか画期的そうな設定。一足の靴、いえいえ切れた靴紐により展開されていくエラリー節が良いですなぁ。エジプトなどは展開も華やかで、なんというか激しい印象がありますが、こちらは落ち着いた印象で別の良さを感じます。今回はいつも以上にフェアプレーで、最後に解答が示されたときにいつも以上ににやけてしまいます。ライトで若々しい新訳エラリーにもようやく慣れてきたところで、名作ギリシャへ^^

  • 国名シリーズ第3弾。
    タイトルの通り、靴が鍵になっているが、オランダはあまり関係がない。
    今となっては古臭さを感じるが、現代のミステリーにも応用されてるトリックが肝。
    国名シリーズの中で、日本で始めて紹介されたのが本作らしい。

全22件中 1 - 10件を表示

プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

エラリー・クイーンの作品

オランダ靴の秘密 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする