異文化夫婦 (角川文庫)

  • 角川書店 (2013年3月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041007358

作品紹介・あらすじ

妻は愛がないと嘆き、別れたいという。しかし言葉の裏に、別れたくないという気持ちが透けて見える。史上最悪の夫婦、すれ違う世界感。愛と依存の連鎖はどこまで続くのか――。

感想・レビュー・書評

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  • 中島義道の本が出てるっと思ったら、哲学本ではなくて、初の小説とのこと。

    中島義道が描くんだから、とてもハッピーにはならないだろうと、思って読んだけども、やはり・・・。

    小説『異文化夫婦』は、2009年にだされた『ウィーン家族』を改題したもので、ある夫婦(家族)についての物語。三人称形式で夫の康司に焦点を当てて描かれている。

    暴力などのシーンはないのだけども、相容れることの無い2人の関係にとても気分の悪くなる内容だった。

    家族や夫婦の愛、それを逆説的に表現されている。
    人間の内面を書き起こされているようでもあって、終始辛くなった。

    受け入れたくない人間関係なんだけども、ほんとは、こんなもんじゃないのだろうか?と共感すら感じてしまうところが、また辛い部分だった。

    女性が読むのと男性が読むのとでまた違ってくるんだろうな。
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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    冬、ウィーン。口論の絶えない夫婦、多喜子と康司。無謀から大怪我をした妻は、心配をしない夫を詰る。「人が苦しんでいる時に責めるあなたとは、話ができない」。干渉を迷惑、実害とする夫に、妻は愛がないと嘆く。しかし、別れたいという言葉の裏に、別れたくないという気持ちが透けて見える。ああ、ひとりになりたい。己が一番大切なのは、自分なのだ―。自己愛と依存、夫婦の相克を細部まで描いた、著者初めての小説。
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  • 直視したくない心理が描かれている本は、居心地が悪いけれど、止まらない。面白かった。

  • 夫の目線で仲の悪い覚めた夫婦、家族関係を描いた、そしてこれといった起伏もない小説だが、どこか納得したり共感させられるものがある、ある意味不思議な気持ちにさせられた作品。

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰.
著書に, 『カントの時間構成の理論』(理想社. のち改題『カントの時間論』講談社学術文庫),『モラリストとしてのカント1』(北樹出版. のち改題『カントの人間学』講談社現代新書),『カントの自我論』(日本評論社. のち岩波現代文庫), 『悪について』(岩波新書),『悪への自由──カント倫理学の深層文法』(勁草書房. のち改題『カントの「悪」論』講談社学術文庫),『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫), 『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎)ほか.

「2024年 『その二 「純粋理性」の舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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