咲くや、この花 左近の桜 (角川文庫)

著者 : 長野まゆみ
制作 : 角川書店装丁室 西村弘美 
  • KADOKAWA (2013年3月23日発売)
3.72
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  • 本棚登録 :596
  • レビュー :37
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007419

作品紹介・あらすじ

春の名残が漂う頃、隠れ宿「左近」の桜蔵に怪しげな男が現れ手渡した「黒面を駆除いたします」というちらし。桜蔵は現ではないどこかへ迷い込む……匂いたつかぐわしさにほろ酔う、大人のための連作奇譚集。

咲くや、この花 左近の桜 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 少年でも大人でもない、(長野まゆみ作品の中では)不安定な年齢を扱っていたこの「左近の桜」シリーズだが、本書の終わり、つまり高校卒業と同時についに桜蔵も1人の男となった。
    柾の魅力がすごすぎてそれ目当てだけでもこの本を読み進められる。流されるままにされる桜蔵もなかなか面白い。現実では、自分に起こる様々なことにこうも淡々としていられない。

  • ❀ ❀ ❀

    『左近の桜』の続編。
    濃密な香りが漂ってくるような十二の短編。

    桜蔵の小学生の頃からの友人である久生(ひさお)が、長身で大柄な見た目とは裏腹に穏やかな性格なのがとても良い。彼女もいるようだけれど、弥(はるや)も久生のことを狙っているようで、この三人が今後どうなっていくのか見てみたい。

    「最後に抱かせて、きみのからだを。鐘が鳴り終わるまえに。」

    本作では『灰かぶり』がお気に入り。
    桜蔵に無理矢理ドレスを着せて共に楽園を目指そうとするブロンドの髪に碧眼の美少年。桜蔵にとっては迷惑な話で、理不尽でしかないけれど…。
    彼が処分されずに済んだみたいでよかったです。遠子さんはやっぱり侮れない人だなぁ。

    最後の章『桜守』では、柾や桜蔵の母と関係の深い桜生(さくらお)のことについて少し触れられていて、桜蔵の祖母や柾は時々、桜蔵の姿に桜生を重ねて見ていたのかもしれないなぁ…なんて思いました。

    最後の最後に思わぬ展開を見せた桜蔵と柾。
    彼らのこれからの生活がどうなるのかとても気になります。
    「左近」から離れて大学生となる桜蔵に穏やかな春が訪れるといいな。

    ❀ ❀ ❀

  • 左近の桜#2

  • 「左近の桜」を未読での続編から読んでいます。
    桜や他のキャラクターの魅力、文章の中で感じる最後までは語られない桜と人ではないモノの関係、そこに感じる色気、すべて好きです。

  • BLモノ。前作よりも厄介な連中に求められる主人公桜蔵。より女としての色を濃くしてきたように感じる。離れの住人がもっと話に関わってくるかと思ったけど大したことなかったのに拍子抜けした。直接的な描写が無いことと、風景や色合いの表現が綺麗だから読める。じゃなきゃBLは基本的に圏外。

  • 前作・左近の桜の続編。
    前作よりはBL感が薄いけど代わりに妖感が強めになっています。
    主人公がその都度意識を失うのがイマイチに感じてくるけど、そういうもんだと主人公自体が思っているようなので良し。
    成長してどうなるのかも気になる。

  • つまり、きみはもう外道にいるわけだよ。

    「左近の桜の」続編。相変わらず巻き込まれ体質の桜蔵。各章ごとに区切られているので、次の章こそ新展開かと期待して読み進めるも、少しワンパターンな展開が続く。しかし、最後はなかなかどうして気になる。大学生編と続いてほしいシリーズ。

  • 話の展開がワンパターンで段々飽きてくる。

  • 左近の桜の続き。
    直接的な言葉は使わず、暗示するような表現で読者に想像させる様な書き方ゆえに綺麗な文章になってるんだと思う。

    個人的には『灰かぶり』が一番印象に残った。

    『桜守』の話でずっと謎だった桜蔵の母の名が分かったのは驚いた。母のポジション的に名前は出さないままなのだと思っていた。
    あとこの話が前作の『骨箱』に繋がってるとは思わなかった。思わず前作を読み返し、もしかしたら『骨箱』で桜蔵が見た祖母が声をかけていた「桜ちゃん」は桜生のことで八疋の若い男が桜生なのかなと思った。

    終わり方も色々想像させる終わり方。

  • 左近の桜の続編。
    今度も、夢か現かわからぬ旅へ。

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