ベラミ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007532

作品紹介・あらすじ

19世紀末のパリ。兵役が明け、アルジェリアから帰還したジョルジュ・デュロワは、鉄道会社に職を得るも、安月給で日々の生活に窮していた。そんなある日、街で偶然再会した戦友フォレスチエの紹介で、彼は新聞記者への足掛かりを掴む。生来の美貌を武器に、上流社会の夫人たちを次々に虜にしていくデュロワ。彼を愛する女たちを利用して巧みに富と名声を獲得しながら、デュロワは権力の頂点を目指し策略を巡らせる-。

感想・レビュー・書評

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  • 某読書ブログで面白いと絶賛されていたため手に取った。
    確かに面白い。
    老人の話は心に残る内容だった。
    ただ、女性の私はベラミのとる行動が反感を覚えることばかりだったため、面白いが内容に難あり…という感想である。

  • ざ・俗。ばかばかしすぎて楽しいです。さsyがにスピード感とか、展開の面白さ表現の良さは古典だけあります。

  • 田舎出のデュロアは元アフリカの騎兵隊下士官だったが、一旗挙げようと軍隊を辞めフランスに。しかし鉄道会社勤めでお金がなく、日々を窮していた。ある日、アフリカでの騎兵隊仲間だった新聞記者フォレストに会い、チャンスをつかむ。人一倍ハンサムなディロアは、フォレスト家に集まる上流社会の女性達に愛されて、その助けを受けながらチャンスを広げてゆく。愛と資産と名誉を求め、次々と成功の階段を上ってゆく。そのたびに女性の愛を裏切り、別の愛に求め、移ってゆく。//愛人たちとそれらの夫とデュロアの関係がとても面白い。新聞業界やフランスの上流社会のモラルと倫理のなさがリアルに描かれていて興味深い。でも、物語としては面白いが、人生はそれだけなの?真実もあるのでは?という疑問も抱かせる。

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著者プロフィール

フランス人。1850〜93年。母の友人フローベールにすすめられ文筆に転向。最初の成功作『脂肪の塊』(1880)で一躍新聞小説の寵児となる。短編約三○○、長編数作を書く。長編に『女の一生』(1883)『ベラミ』(1885)。短編小説『幻覚』や『恐怖』は戦慄させるほどの正確さで狂気や恐怖を描写し、この狂気の兆候が1892年発病となり、精神病院でなくなる。

「2004年 『モーパッサン残酷短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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