粘膜探偵 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2018年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041007570

作品紹介・あらすじ

戦時下の帝都。14歳の鉄児は憧れの特別少年警邏隊に入隊した矢先、先輩のとばっちりを受け謹慎処分となってしまう。汚名返上に燃える彼は、巷で噂の保険金殺人事件を解決するため独自調査に乗り出すが……。軍部の思惑、昏々と眠る老女、温室で栽培される謎の植物、行方不明の少女――。すべてが交錯する時、忌まわしい企みが浮かび上がる。暴力と狂気が渦巻き、読む者の理性を抉り取る最凶の粘膜ワールド! 解説・朝宮運河

感想・レビュー・書評

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  • 粘膜シリーズ第5弾。

    今回は犯人探しがメインです。
    いつものように時代背景は戦時中。
    主人公の鉄児が、噂の保険金殺人の可能性のある事件を調査していく。

    相変わらずの暴力表現多めで、シリーズに出てくるナムールに生息するヘルビノの女中。軍が拷問で使用する薬品「髑髏」も登場します。

    ナムールの昆虫や植物など想像できないのですが、イメージに留めているくらいが不気味さを増してちょうどいいのかもしれません。笑

    現実逃避して、飴村ワールドに浸っていたいが、今これが粘膜シリーズ最新。
    続きをくださいっ。

  • 粘膜シリーズ第5巻
    今回の主人公は、十四歳の少年。
    特別少年警邏隊という、軍が管轄する所属があり、そこへ主人公の鉄児が入隊したところから始まる。

    相変わらず、暴力シーンは多い。
    今回はエロシーンはほとんど無い。
    時代設定も、やはり太平洋戦争初期の日本。
    南国のナムール、爬虫人も出てくる。
    今回のお話では妖怪は出てこないが、ナムールに生息する奇怪な植物が出てくる。

    粘膜シリーズの前4部作と比べると、強烈なインパクトは無い。
    作者は粘膜シリーズ前作までで、出し切ってしまった感があり、本作は少々物足りない。
    最後は以外な面白い結末で終わる。少し笑ってしまった。

  •  飴村行という作家を知ったのは、2009年の年末ランキングで『粘膜蜥蜴』がトップ10入りしたことがきっかけだった。その後、粘膜シリーズはすべて読んだ。本作は、昨年刊行された、粘膜シリーズとして6年ぶりの新刊に当たる。

     偶然読んだインタビューによると、近年の飴村さんは精神的に追い詰められて、書けなくなっていたという。一言で述べると、エログロ、スプラッターな作品でデビューした飴村さん。自分を含め、一部のファンには大受けしたが、飽きられやすい作風かなあとは思っていた。

     あらすじがあって無きが如しのこのシリーズ、今回もやっぱり戦時下の「パラレル」日本が舞台。主人公の14歳、鉄児が「トッケー隊」に入隊する序盤は必要なのか? いつの間にやら事件捜査に手を染めたりと、相変わらず脈絡のない展開である。

     デビュー時のようなエログロ描写をご所望の読者には、かなり物足りないだろう。飴村さんご自身、ああいう作風に限界を感じていたようで、従来のブラックギャグ要素は残しつつ、過激描写に頼らないことを意識したのだと思う。健全な読者にとっては十分過激だが…。

     最終章に入り、謎の核心に迫ってくると、おぞましいはずなのに苦笑いを禁じ得ない。嗚呼、まさに粘膜シリーズ、飴村作品だねえ。何が誕生するんだあっ!と思ったら…。オチがあって無きが如しのこのシリーズだが、正直盛大に拍子抜けしてしまったよ。

     もっとエログロを!スプラッターを!とは言わないが、久々のシリーズ新刊としてはインパクト不足かなあと言わざるを得ない。トッケー隊の久世とか、爬虫人の影子とか、おいしいキャラクターの数々を活かし切れていないのはもったいない。鉄児の運命やいかに。

     カルトな作家として一部にだけ支持されるのは、飴村さんとしては不本意だったようだ。それではファンの輪が広がらない。この先、作家飴村行はもっとメジャーな存在になれるのか。自分は本作をまだ模索中と捉えたが、飴村さんご自身は手ごたえを感じたとのこと。

     唯一無二の作家には違いない。スランプを脱した飴村行に、注目していきたい。

  • 大好きな粘膜シリーズの最新刊。前作までのスプラッタ表現は鳴りを潜めたものの、狂気的な世界観は健在。独特のワードセンスも光っているし展開もよく練れていたので退屈はしなかったけど、前作までの刺激的なスプラッタを期待していたので少し残念。

  • 和風奇談の中にぶち込まれたドラッグセックスバイオレンスを期待した粘膜ファン(なんだそれ)としてはどうしてもちょっと破壊力が欲しかったところですが、他にない魅力があるこのシリーズの帰還を素直に喜んで読みました。

  • 粘膜戦士と同等レベルで微妙。
    3作目までがメチャメチャ良すぎただけに落差が凄い、、、6作目に期待っ

  • シリーズ通して、残り1/3からめっちゃ面白くなっていくの何なんだ??
    おばあさま無双見たいよ〜!!相変わらず『髑髏』を打たれた後の世界観が好きだよ〜!!!
    久世、野島、江森がどうなったか気になるけど、胸糞大佐が呆気なくおばあさまに処されていたのでめっちゃスッキリして終わった…。
    次も楽しみ〜!!

  • 警邏隊の少年が殺人事件の調査に乗り出すが…。レスバ最強の班長や正直すぎる毒舌爬虫人、恐ろしすぎる関西人大佐など、いつも以上にキャラが濃い。その反面ストーリーも狂気度合いも控えめだな〜と思っていたら終盤の畳み掛けが気持ち良すぎて評価が覆った。シリーズ最高傑作だ。

  • 「粘膜」シリーズ第5弾。「髑髏(ドクロ)」を主軸に物語が展開するが、やや強引に「粘膜」フォーマットに落とし込んだ感は拭えず、終盤にかけての展開もホラー寄りが強くて他作品と比べると一歩、二歩劣る印象。単体作品としては十分面白いのだが、「グッチョネ」や「ヘモやん」といったあの何とも言えないブラックでナンセンスなギャグ要素とミステリー要素が欲しいところ。

  • 高校時代に粘膜人間、蜥蜴人間、粘膜兄弟の3作を読んでいたので、新作が出ているのを見て嬉しくなり手に取った。このシリーズはエログロとギャグチックな作風がなぜか上手くマッチしていて大変面白いのだけど、今作はエログロ抑えめで謎解き要素強めな印象でこちらも読みやすく良かったと思う。私は基本的には綺麗なものやかわいいものが好きだけど、同時に昭和の匂いがするような泥臭いエログロも好き。後者はあまり人様にお見せできるような趣味ではないので、今後もひっそりと嗜んでいきたい所存。粘膜兄弟と粘膜探偵の間に短編集の粘膜戦士も出版されているので、そちらも読んでみよう。

  • 粘膜シリーズ、しかも探偵と来たか! さぞかしとてつもない酸鼻を極めた猟奇事件が、と期待したのですが。それは期待外れ、かな。今までのに比べるとグロテスク度は抑えめなような気がします。だけどぶっ飛んだ要素はいっぱいだし、アウトローなのにどこかしらコミカルな印象は健在。会話にも笑いのツボがしっかりとあります。まあその現場に置かれたら、笑えないのでしょうが。
    なんともいえず暴力的な世界観の中で繰り広げられる、理不尽な暴力の数々。秘められた怪しげな陰謀。その根幹にあるのは何なのか、まったく予想できません。何もかもがひどい、だけれど目が離せない不思議な魅力。登場人物にもなかなか好感を持てる人物が存在しないんだけど、唯一影子が可愛いです(笑)。彼女の言語センスも実に素敵。

  • ★★
    今月1冊目
    だめだよこれは。久々に途中でやめた。
    しかも200ページまで読んだのにどんどん劣化していきストップ。
    粘膜シリーズ好きなのに

  • 大好きな粘膜シリーズ、気づいたら久しぶりに新刊が出ていたので楽しみに読んだ。
    飴村行の魅力って、エログロ描写と映像が脳内に浮かび上がるような文章力、そしてストーリーの面白さだった。でも、今回はエログロが控えめになってる。作者も同じような刺激を求められるのが悩ましいと語っていたそうだが、今作はストーリーが一番ダメだった。終盤で突然急展開していきなり終わってしまうし、あまりにも説明セリフが多くて読みにくかった。

  • 粘膜シリーズ大好物でしたが、この探偵は読んでても何故か情景があまり浮かばず世界に入り込めませんでした。時間をおいてまた再読しようと思います。

  • やっぱり粘膜シリーズは、エログロナンセンスじゃなきゃね。すこし物足りない。

  • んー、久々だったので期待したんだけど、なんだかなぁ~?
    最初の頃の面白さはどこへ?

  • 帰ってきた飴村さんの粘膜シリーズ!

    トッケー隊とか、残虐描写とか、独特なセリフまわしなど飴村ワールドが繰り広げられてますが、どれも前作たちに比べるとおとなしめです。
    あとエピソードがどれも半端な気がして、いつもの突き抜けた感じがなく正直物足りなく感じました。

    ジムグリの世界観がちょっと入ってるのは飴村ファンとして嬉しかった。

    影子好き!
    もうちょっとトッケー隊の先輩たち(久世中心)のシーンが見たかった。
    久世たちがどうなったのかが詳しく知りたい…!

  • 2018年、15冊目は、飴村行の粘膜シリーズ、最新刊。

    今回、あらすじは、あえて省略いたします。

    ナムール、ヘルビノ、……。あの粘膜ワールドが帰って来た❗

    と、両手を挙げ喜んでイイものか……。

    幻想世界、暴力、不条理、ブラックユーモア等々、飴村行、一流のエンターテイメント性は生きてます。一方で、『粘膜蜥蜴』『粘膜兄弟』で見られた、南方ジャングルでの冒険活劇要素はありません。個人的には『粘膜戦士』の一編を膨らませ、ミステリ寄りに仕立てた印象あり。その辺りが両手を挙げ、喜びきれない部分。

    コレをスタートに粘膜シリーズ第二部開始するのかな❓ソレを期待させるような感じもしたのよね。顕著に感じたのは、ラスト1p。『粘膜蜥蜴』のソレを踏襲しながら、新たな展開の、粘膜ワールドの布石のような印象。

    最終評価、★★★★☆は、やや甘め。今後の粘膜ワールドへの期待込めた感じ。

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著者プロフィール

飴村行 1969年、福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。デビュー第2作『粘膜蜥蜴』で第63回日本推理作家協会賞を受賞。特異な作品世界で注目を集める。著書に『粘膜兄弟』『粘膜戦士』『路地裏のヒミコ』『粘膜黙示録』『ジムグリ』など。

「2018年 『粘膜探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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